- 初心者の上達法:反復練習した分だけ伸びていく
- テニスが上達しないなら:練習パートを1つに絞って反復練習
- テニスの上達法:動きの改善に必要な客観的視点と修正するための引き出し
- 上達グッズ:使い方次第でブースターになる
- 上達できる動画:あなたのテニスを強力サポート
- 上達を促すトレーニング:テニスに合った身体を作る
- 上達に役立つ本:何度も読み返した名作
- 上達に関するQ&A:よくある疑問に答えます
初心者の上達法:基本ショットの反復練習で量をこなす
初心者であれば、まだテニスの基本ショットが身についていない状態。
テニスの基本ショットを身体に覚えさせるために、
ことで上達が望めます。
道は険しいですが、打てなかったボールが打てるようになった瞬間、確かな上達を感じるでしょう。
初心者が最初に教わる各ショットの導入練習を反復するのがいいですね。
各ショットの導入練習は、もっとも簡単でありながら、習得するのに時間がかかります。
導入練習の内容をちゃんと習得できたかで、その後の上達具合が大きく変わります。
導入練習については、下の記事でまとめていますので、ご確認ください。
また、素振りをしたり、壁打ちをしたり、少しでも生活の中にテニスを取り入れるのも効果的です。
練習したことを思い出しやすくなり、基本技術の定着を促進します。
テニスが上達しないなら:練習パートを1つに絞って反復練習
テニススクールに通っていると、「(ミニラリー→)球出し→ラリー→(フォーメーション→)ゲーム」という流れで練習します。
各練習パートをバランスよく練習するので、テニスを始めた当初は偏りなくテニスが上達していきます。
しかし、各練習パートの時間は短く、消化不良になりがちです。
長い期間テニスが上達していないと感じ、限られた時間しか練習できないのなら、
反復練習することをおすすめします。
- ひたすら球出し練習をする
- ラリーだけを徹底的に磨く
- ゲームだけする
限られた時間でも、球出し・ラリー・ゲームのどれかに絞ると、そのパートに関しては上達が感じやすくなります。
わたし自身、どれかに絞って練習するのは経験済みで、その練習に関しては確かに上達していました。
練習環境を整えるのは難しいですが、今の練習環境を変えることがテニスの上達につながります。
詳しくは下の記事をご確認ください。
テニスの上達法:動きの改善に必要な客観的視点と修正するための引き出し
反復練習するだけでも、ある程度の上達は見込めます。
もし、効率よく上達したいのなら、反復練習だけでなく、
を取り入れる必要があります。
「動きの改善」とは、新しい感覚と動きにチャレンジし、それを定着させること。
以下のサイクルを回すことになります。
- 客観的視点
- 修正するための引き出し
- 内部意識(感覚)と動きのトライアンドエラー
- 定着させるための反復練習
「客観的視点」は、あなたの打ち方を客観的に見て分析します。
テニスコーチに見てもらったり、スマホで自分の打ち方を撮影する方法があります。
「修正するための引き出し」とは、動きを修正して改善するための矯正法です。
改善点が見つかっても、身体に染みついた動きを変えるのは至難の業。
いいコーチほど経験値が高く、この引き出しを多く持っています。
後は、矯正法をいろいろ試しながら、内部意識(感覚)と動きのトライアンドエラーを繰り返します。
改善できたときは、定着させるために反復練習を行います。
上達のコツは、この環境を整えてサイクルを回し続けること。
本当に上達したいなら、定期的にテニスコーチのプライベートレッスンで見てもらうのがいいでしょう。
優れたコーチなら客観的視点で見てくれるだけでなく、修正するための引き出しをたくさん持っていますので…
スマホで撮影すれば客観的視点は手に入りますが、修正するための引き出しがないと行き詰まってしまいます。
内部意識を変えるだけでは根本の改善にはならず、動きに変化が現れない場合が多いからです。
上達グッズ:使い方次第でブースターになる
今まで、テニスのトレーニング器具をいろいろ購入しました。
その中で、個人的によかった練習器具を3つ紹介します。
テニストレーナー
ボールを打つとゴム紐の力で戻ってくるので、1人で基礎練習やラリー練習をすることができます。
自主練をしたいけど、近くに壁打ちするところがないときに重宝するアイテムです。
インドア・バッティングネット
雨が降っていても、家で基本的な練習ができます。
小型で、簡単に分解して収納ができます。
音を立てたくないなら、スポンジボールを使うのがおすすめ。
自分でボールを落として(もしくは上に放ってから)打って、フォームチェックができます。
大型の電動球出し機付きを考えている方は、下記の商品がよさそうです。(専用ACアダプターも販売しています。)
サーブ練習機サーブガイド
中古ラケット付き⬇︎
ネットのみ⬇︎
ボールを打たなくても、サーブ練習ができる優れた練習器具。
ラケットのフレームにネットをつけるだけの簡単な仕組みですが、サーブのリズムやトータルの動きを練習するのに役立ちます。
ボールを打たずにネットでキャッチするので、壁すら必要ありません。
スマホ撮影と組み合わせると、コート外でもフォーム改善に取り組めます。
上達できる動画:あなたのテニスを強力サポート
テニスの上達に役立つ動画は、YouTubeを見れば山ほどあります。
本気で上達を望むなら、見て終わるのではなく、
チャンネルを選ぶといいでしょう。
下の記事では、元コーチのわたしが見ても勉強になるチャンネルを3つ厳選して紹介しています。
テニスの動画をフル活用したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
上達を促すトレーニング:テニスに合った身体を作る
テニスのトレーニングは、下記のようにいろいろあります。
- 【筋力トレーニング】
- 筋肉を鍛えることで、パワーの向上・スタミナの向上・姿勢の改善・ケガの予防ができる。道具を使ったウエイトトレーニングと身体の体重を利用する自重トレーニングがある。
- 【体幹トレーニング】
- 自重トレーニングの中でも胴体に特化したトレーニング。正確で力強いショットを打つために必要なスイングの力と安定性が手に入る。
- 【メディシンボールトレーニング】
- メディシンボールを投げることで、ボールを打つときに身体がブレなくなり、ラケットがスムーズかつパワフルに振れるようになる。
- 【フットワークトレーニング】
- テニスのフットワークを向上させるトレーニング。素振りと組み合わせたり、ラダーやオンコートで行う方法がある。
- 【サーキットトレーニング】
- わずかな休憩を挟んで次々と行うトレーニング。筋力・体幹・瞬発力・持久力を高め、脂肪を燃焼される効果も期待できる。
テニスで強化したいところがはっきりしていれば、目的に合ったトレーニングを選ぶといいでょう。
と思った方は、総合的に鍛えられてスタミナもつく
がおすすめです。
詳しくは、下の記事をご覧ください。
上達に役立つ本:何度も読み返した名作
と思うかもしれませんが、本でテニスを学ぶメリットもあります。
テニス教本は、テニスの断片的な情報を整理するのに重宝します。
テニス教本は限られたページの中で、各ショットの基本事項をうまくまとめています。
YouTubeのレッスン動画は非常にわかりやすいですが、頭の中で情報を整理しづらいです。
初級〜中級者向けで、スマホで携帯できるおすすめテニス教本を下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
本記事では、わたしが個人的に
と感じた本を紹介します。
まずは、シングルスの試合によく出ていた時期に読んでいた本。
前半の「ショットの動きにつながる最新ウォーミングアップ」は、スロースターターだったわたしがすぐに動ける身体を作るのに役立ちました。
また、コンパクトにまとまった解説が各ショットの底上げに役立ちます。
ダブルスの「こんなときどうする?」を解決してくれたのは下の2冊です。
⬆︎頭の中でダブルスの戦い方がまとまっていきます
⬆︎「どこに打つのが正解なんだ?」と迷ったらこの本
テニスのコンディションを高めるのに役立ったのがこの本です。
ノバク・ジョコビッチ選手の食事だけでなく、コンディションについても学べます。
「この値段で、これだけのことを学ばせてもらっていいの?」と感動して、何度も読み返しました。
上達に関するQ&A:よくある疑問に答えます
最後に、テニスの上達についてよく聞かれることをまとめておきます。
- テニスはどんな人が上達しやすい?
- テニススクールに通っているけど、上達しないのはなぜ?
- どうしてわたしは周りの人より上達しないの?
- ラケットやストリングなどの道具を変えて上達することはあるの?
- 試合に出ると上達すると聞いたけど本当?
テニスはどんな人が上達しやすい?
テニススクールの生徒さんを見てきて感じたのは、
は上達が早い傾向にあります。
ボールを飛ばせる分、他のことに意識を向けられます。
飛びすぎてアウトが多くても、回転をかけることを覚えればコートへ収まります。
野球経験者やソフトテニス経験者はボールを飛ばせるため上達が早い傾向にありますが、それぞれのクセが抜けないと苦戦する場合もあります。
上から下のダウンスイングになってしまい、なかなかトップスピンを覚えられない生徒さんもいました。
テニススクールに通っているけど、上達しないのはなぜ?
テニススクールは、基本的にグループレッスンです。
上達するにつれ進級しますが、徐々に生徒さんがかかえている課題とレッスンのテーマにズレが生じていきます。
例えば、中級の生徒さんがいたとします。
その生徒さんはバックハンドストロークが苦手で何とかしたいと思っても、レッスンではダブルスの並行陣の練習が多かったりします。
この状態だと、ダブルスの並行陣はよくなるかもしれませんが、その生徒さんが上達したいバックハンドストロークは改善されません。
あなたが上達していないと思っていることはプライベートレッスンや自主練などで改善しないと、いつまで経っても上達していないと感じてしまいます。
どうしてわたしは周りの人よりテニスが上達しないの?
周りの人よりテニスをする頻度が少なければ、練習量を上げることで差は縮まるかもしれません。
もう1つは、あなたが技術的な問題を抱えている場合が考えられます。
原因はいろいろありますが、以下の問題が多いです。
- 【グリップの握り】
- サーブ・スマッシュ・ボレー・スライスはコンチネンタルグリップで握れているか。グランドストロークは、グリップに合った打ち方になっているか?
- 【手首の使い方】
- 各ショットでの手首の角度は適正か?ラケットと前腕の角度はどうなっているか?
- 【打点】
- グリップに合った打点で打っているか?
- 【タイミング】
- 身体をターンするタイミング・ラケットをテイクバックするタイミング・ラケットを振り出すタイミングは適正か?
- 【フットワーク】
- 動く距離に対して、適切なフットワークを使っているか?
- 【バランス】
- 打つときに、頭が暴れてバランスが崩れていないか?
上記のどれかに問題を抱えている場合、上達が遅くなるので要注意です。
ラケットやストリングなどの道具を変えて上達することはあるの?
ラケットやストリングの変更で、テニスがよくなるケースはあります。
そのような生徒さんを見たことがありますし、わたし自身も道具を変えてテニスがよくなった人間です。
誰もが上達するとはかぎりませんが、あなたのテニスに合った道具を見つけることができれば、その可能性はあるでしょう。
試合に出ると上達すると聞いたけど本当?
試合に出続けると以下のことがわかります。
- 【1ポイントの重み】
- 簡単にはミスしなくなる。
- 【判断力が上がる】
- どのショットを使うか、どのコースに打つか、攻めるかつなぐかの判断が的確になる。
- 【いろいろなプレースタイルの攻略法】
- いろいろな相手と試合ができ、それぞれの戦い方を学べる。
- 【課題がわかる】
- 試合での課題がわかり、今何を練習すべきかがはっきりする。
これらは普段の練習ではわかりづらく、なかなか上達しません。
レベルに合った試合をたくさん経験できれば、確実に上達します。