- テニスのナイロンガット|1度は試してほしいおすすめストリング5選
- テニスのガット(ストリング)|ナイロンとポリエステルの違いを解説
テニスのナイロンガット|1度は試してほしいおすすめストリング5選
ナイロンガットは、飛び・打球感・テンション維持性能のバランスがよく、もっともスクール生に使われているストリングです。
ナイロンガットには、芯が単一のモノフィラメントと複数を束ねたマルチフィラメントがあります。(その中間の構造もあります。)
モノフィラメントは、反発力と耐久性のバランスがとれていて安価。
マルチフィラメントは、ナチュラルガットを目指して作られているのでソフトな打感。
下記をイメージしておくといいでしょう。
- 【コストを重視】
- →モノフィラメント
- 【打感を重視】
- →マルチフィラメント
本記事前半では、1度は試してほしいおすすめのナイロンストリングを5つ紹介します。
- MICRO SUPER(ミクロスーパー)
- AK PRO(エーケープロ)
- AERON SUPER 850(エアロンスーパー850)
- TGV(ティージーブイ)
- X-ONE BIPHASE(エックスワン バイフェイズ)
太さを選べるストリングが多いです。
ナイロンの標準ゲージ(太さ)は、1.30mmくらい。
ボールをもっと楽に飛ばしたい方は、1つ細い1.25mmも検討するといいでしょう。
球離れが早くなります。
テンション(張る強さ)については、下記事を参考にしてみてください。
MICRO SUPER(ミクロスーパー)
ナイロンストリングの標準とされているのが、
です。
構造は単一芯のモノフィラメントで、ボールの飛びや耐久性など性能バランスに優れたスタンダードモデル。
とよく言われていました。
ゲージ(太さ)は、下記の3種類です。
- 16L(1.25mm)
- 16(1.30mm)
- 15L(1.35mm)
平均的な太さの16(1.30mm)を選んでおけば問題ないです。
AK PRO(エーケープロ)
と思ったら、ぜひ試してほしいのが
です。
AK PROは、ゴーセン独自の海島型構造を採用しており、単一芯のミクロスーパーよりやわらかく仕上がっています。
ストリングの色は、ナチュラルとブラックの2種類。
AK PROとポリエステルを組み合わせてハイブリッドとして使う方も多いです。
AERON SUPER 850(エアロンスーパー850)
ソフトな打感と軽快な飛びで、圧倒的な人気を誇るのが
です。
わたしが勤務していたテニススクールでは1番人気のストリングでした。
構造はマルチフィラメントで、割と安価なのがありがたいです。
色は下記の4色から選べます。
- ホワイト
- ブラック
- イエロー
- ピンク
ラケットをコーディネートできるのもいいですね。
TGV(ティージーブイ)
という方には
を試してもらいたいです。
TGVもマルチフィラメント構造で、やわらかい打感とタッチコントロールのしやすさが人気です。
色は、下記の3色があります。
- ナチュラル(1.25mm・1.30mm・1.35mm)
- ブラック(1.25mm・1.30mm)
- ピンク(1.25mm・1.30mm)
X-ONE BIPHASE(エックスワン バイフェイズ)
テクニファイバーのX-ONE BIPHASEは、ナイロンのマルチフィラメントの中では最上級のストリングと言っていいでしょう。
打ったときの打感は非常にやわらかく、反発性能も抜群にいいです。
わたし個人としては、ナチュラルガット以上に打感は気持ちいいと思っています。(飛びはナチュラルガットにかないませんが…)
また、スナップバックを起こしやすいので、スピン性能も優れています。
ガットの色は、下記の3色があります。
- ナチュラル(1.28mm・1.24mm・1.30mm・1.34mm)
- レッド(1.24mm・1.30mm)
- ブラック(1.24mm・1.30mm)
X-ONE BIPHASEの欠点は、値段が高めなのと耐久性が低いところですね。
すぐにガットがケバケバになりますが、そのまま使えます。
テニスのガット(ストリング)|ナイロンとポリエステルの違いを解説
ナイロンとポリエステルは
と言われ、どちらも化学繊維でできています。
ナイロンとポリエステルには、以下の違いがあります。
- 耐久性とテンション維持性能
- 打感の重さ
- ボールの飛び
耐久性とテンション維持性能
ポリエステルは、ナイロンより硬い材質を使っているため、耐久性が高いです。
ナイロンだと1週間も経たずに切れてしまう人は、ポリエステルのストリングを使うことでこれを回避できます。
しかし、ポリエステルは耐久性が高い反面、テンション維持性能が低いです。
最近のポリエステルストリングはテンション維持性能が上がったものの、使える期間はよくて1ヶ月。
また、テンション維持性能が高いポリエステルでも1週間もすればストリングの弾力性は落ちてしまい、ボールの飛びは明らかに落ちてしまいます。
ナイロンストリングのガット張り替えは3ヶ月に1回が推奨されていて、テンション維持性能はポリエステルより断然高いです。
ガットが切れる心配がない方であれば、ナイロンストリングを使ったほうが長く使用できます。
打感の重さ
ナイロンとポリエステルは素材が違うため、
にも違いが現れます。
ナイロンは打感が軽く、ボールを打ったときの衝撃も軽めです。
それに対して、ポリエステルは打感が重く、腕への衝撃もけっこうあります。
そのため、ポリエステルを使うと手首や肘を痛めるリスクが高まるわけです。
ただ、ポリエステルの打感には
や
と感じる方が多く、特にハードヒッターに好まれています。
ハードヒッターでなくても、ボールが乗るような感触があるため、
や
と感じ、ポリエステルを選ぶ人もいます。
ボールの飛び
ナイロンとポリエステルでは、
に違いが現れます。
硬くて弾力性の低いポリエステルは、明らかにナイロンより飛びません。
ボールが飛びすぎてしまう方であれば、ポリエステルはありがたい存在でしょう。
そうでない場合、ポリエステルストリングを使うことで、ボールの飛びが犠牲になっていることを理解しておきましょう。
ポリエステルを使っていて、一生懸命ボールを打っている人は要注意です。
ポリエステルを使いつつ、ボールの飛びを犠牲にしないようにするには以下の方法が考えられます。
- ゲージを細くしてみる
- ハイブリッドを検討する
ポリエステルは、ゲージを細くすることでボールの飛びを改善できます。
ポリエステルの打感が好きな方であれば、適切な太さを見つけるといいでしょう。
また、ポリエステルの耐久性を活かしたいのであれば、
のハイブリッドという方法もあります。(だいたい切れるのは縦糸なので。)
ナイロンではすぐに切れてしまうジュニアにもおすすめの方法ですね。
縦横ポリエステルよりボールが飛んでくれます。
ナイロンの性質や構造を理解して、あなたに合うストリングを見つけてみてください!