テニスのガット(ストリング)のテンションはどうやって決めたらいい?

基礎知識
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テニスラケットにガット(ストリング)を張るとき、テンション(張る強さ)は何ポンドくらいがいいの?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのガット(ストリング)のテンションはどうやって決めたらいい?
  2. テニスラケットのガット(ストリング)のテンションはどんなとき変える?
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスのガット(ストリング)のテンションはどうやって決めたらいい?

テニスのガット(ストリング)のテンションはどうやって決めたらいい?

テニスラケットを購入するとき、もしくは久しぶりにガットを張り替えるとき、テンションを何ポンドにしたらいいか迷いますよね。

ラケットにガットをたくさん張ってきた元コーチ兼ストリンガーのわたしが、以下の3つに分けてお答えします。

  1. 100インチ前後のラケットにガットを張る目安
  2. テンションシールを基準にテンションを決める
  3. インドアのカーペットでノンプレッシャーボールの場合

100インチ前後のラケットにガットを張る目安

テニススクールの生徒さんの使用率が高い

100インチ前後のラケット

ナイロンのガット

を張る場合の目安をまとめておきます。

【男性】
→50ポンド
【女性】
→47ポンド

あくまでも目安なので、次回ガットを張るとき、さらに微調整することをおすすめします。

微調整をしなければ、そのテンションに合ったスイングになっていきます。ちょうどよければいいですが、ボールが飛びすぎると腕が縮こまったスイングになります。逆に、ボールが飛ばないと、無理にラケットを振り回して肘や手首を故障する危険があります。

テンションの微調整は、ラケットを気持ちよく振り抜けたときにボールがどんなふうに飛んでいるかを見るといいです。

【ボールが飛び過ぎてしまう場合】
→テンションを1〜2ポンド上げてみる
【ボールが浅くなってしまう場合】
→テンションを1〜2ポンド下げてみる

2ポンドくらい変えると、打ったときの感触やボールの飛びはだいぶ変わります。

一気に5ポンド以上の上げ下げはおすすめしません。

ラケットフェイスの大きさが異なるラケット(例えば95インチ以下や105インチ以上)や素材がナイロン以外のガットの場合は、本記事の後半を参考にしてください。

テンションシールを基準にテンションを決める

ガットを張り替える場合、ラケットのスロート辺りに

テンションシール

が貼ってある場合があります。

テンションシールは、テニスショップやテニススクールでガットを張ったときに付けています。

テンションシールがあれば、張ってあるストリングの「商品名・テンション・張り日」がわかります。

張ってから半年以上経っていれば、ガットはすでに緩んでいるので、ボールの飛びは参考にならないかもしれません。

そんなときは、とりあえず同じテンションで張って様子を見るのも手です。

明らかにボールが飛ばないと感じたら、テンションを1〜2ポンド下げてみる。

もしくは、ボールが飛び過ぎてしまうなら、テンションを1〜2ポンド上げてみる。

そんなふうに、調整するといいでしょう。

テニススクールに通っていれば、担当コーチにテンションを相談するのがおすすめです。使っているラケットやプレースタイルを考慮したうえで、あなたに合ったガットやテンションを提案してくれるはずです!

インドアのカーペットでノンプレッシャーボールの場合

100インチ前後のラケットにナイロンのガットを張る場合は、下記のテンションをおすすめしました。

【男性】
→50ポンド
【女性】
→47ポンド

ただ、あなたが通っているテニススクールが

インドアのカーペットコート

ノンプレッシャーボール

を使用している場合、テンションを少しだけ落としたほうがいいでしょう。

ノンプレッシャーボールは耐久性が高いですが、打感は硬めです。

ボールのフェルト(黄色の表面の部分)が削れていくと打感は軽くなっていきますが、インドアのカーペットコートという環境ではその進行も遅いです。

打感が硬く重い状態が長く続きやすいので、上記でおすすめしたテンションから

1〜2ポンド

落としてあげると、肘や手首にかかる負担を軽減することができます。

特に、肘や手首に不安がある方は、参考にしてみてください。

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テニスラケットのガット(ストリング)のテンションはどんなとき変える?

テニスラケットのガット(ストリング)のテンションはどんなとき変える?

ガットのテンションは、どんなときに変えたらいいのかな?

あなたにとって適切なテンションを見つけても、用具の変更や環境の変化により見直す必要があります。

特に、下記の変化があった場合に気をつけましょう。

  • ラケットを買い替えたとき
  • ガットの素材を替えたとき
  • 気温が変化したとき

ラケットを買い替えたとき

ラケットを買い替えたとき、今までのテンションを見直したほうがいい場合があります。

特に、ラケットフェイスの面積が変わったときです。

ボールを打ったとき、ガットのたわむ量が変わるため、飛距離も変わります。

例えば、ラケットフェイスが100インチから95インチになった場合。

ガットのたわむ量が減り、ボールが浅くなりやすいです。

同じテンションで張って、あえてラケットの違いを感じるのもいいですが、わたしの場合は飛びをあらかじめ調整したいので、2ポンドくらい落として様子を見ます。

ラケットフェイスの面積は同じだけど、フレームの厚みやガットの本数が変わった場合は?

フレームの厚みやガットの本数が変わったとき、飛びや回転量が変わるもののそのままのテンションで使うことができます。(あくまでもわたしの場合ですが。)

飛んでいくボールの球質は変わるので、同じテンションでその違いを感じておくといいでしょう。

ガットの素材を変えたとき

ガットの素材を変えたときも、テンションの見直しが必要です。

素材で、ガットの弾力性が明らかに違うからです。

例えば、ナイロンガットからポリエステルガットに変えた場合。

テンションは、5ポンドくらい落とすことをおすすめします。

例えば、こんな感じです。

【男性】
→【ナイロン】50ポンドなら
【ポリ】45ポンド
【女性】
→【ナイロン】47ポンドなら
【ポリ】42ポンド

ナイロンのときのテンションでポリエステルを使うと、打ったときの衝撃が大きくボールも飛びません。

そのまま使い続けると、肘や手首を故障する可能性が高いです。

ナイロンガットからナチュラルガットに変えるときはどうなの?

ナチュラルガットは、ナイロンガットより弾力性が高いです。

あえてそのまま使って素材の違いを楽しむのもいいですが、飛距離を調整したいなら1〜2ポンドくらい上げてみましょう。

素材は同じで、構造や太さが変わる場合はどうするの?

構造が変わる場合というのは、例えば芯が1本のモノフィラメントから複数のマルチフィラメントに変わるなどです。

打感は大きく異なりますが、わたしはテンションを変える必要を感じませんでした。

ガットの太さは、ボールの飛距離・スピード・ホールド感などが異なりますが、テンションの調整でどうこうできる感じではないです。

テンションを変えずに、ご自分に合った太さを見つけるほうがいいでしょう。

素材を変えないのであれば、他のガットに変えても今までのテンションで通用します。

気温が変化したとき

ナイロンのガットの場合、気温が大きく変化したときもテンションに気を配りましょう。

ナイロンのガットは、高温になると伸びて緩みやすいです。

低温になると縮んで硬く感じやすいです。

夏や冬で、ボールの飛びや打感に違和感が出るなら、1〜2ポンドの微調整をするといいでしょう。(冷暖房完備のインドアコートでは、あまり気にしなくてもいいと思いますが…)

【夏】
→1〜2ポンド上げてみる
【冬】
→1〜2ポンド下げてみる
特に違和感がなければ、無理にテンションを変えなくても大丈夫です!
以上、ガット(ストリング)のテンションについてでした。

本記事を参考に、ご自分に合ったテンションを見つけ出し、快適な状態でテニスを楽しんでください!

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