- テニスのガット|スピンが最強のおすすめストリング|ナイロン編
- テニスのガット|スピンが最強のおすすめストリング|ポリエステル編
テニスのガット|スピンが最強のおすすめストリング|ナイロン編
スピンがよくかかるガット(ストリング)を素材別(ナイロンとポリエステル)に分けて紹介します。
どちの素材も化学繊維で作られていますが、特徴が違います。
- 【ナイロン】
- ・芯が単一のモノフィラメントと複数のマルチフィラメントの構造がある
・張り替え目安は3ヶ月に1回
・テニススクールの生徒さんに1番使われている素材 - 【ポリエステル】
- ・構造はほとんどがモノフィラメント
・耐久性は高いがテンション維持維持性能は低い
・張り替え目安は1ヶ月に1回
・ナイロンではすぐに切れてしまう人向き
本記事の前半では、テニススクールの生徒さんの使用率が高い
を紹介します。
ポリエステルで探している方は、本記事の後半へお進みください。
スピンがかかるガットの仕組みは2種類
ナイロンのスピン系ガットを紹介する前に、
について解説しておきます。
スピンがかかるガットの仕組みは2種類あります。
- ガットの表面を加工してボールを引っ掛ける
- スナップバックを利用する
ガットの表面を加工してボールを引っ掛けるタイプには、下記のようなものがあります。
- 多角形型
- 凹凸型
多角形型はポリエステルに多いですね。
各メーカーがスピン系ガットとして販売しています。
凹凸型も、ボールを引っ掛かりやすくするための加工ですね。
指で触ると、凹凸やザラザラした感じがわかるかと思います。
スナップバックがしやすいガットも、回転がよくかかります。
打ったときにストリングが動かされ、元の位置に戻ろうとする力でボールに回転をかけるのが、スナップバックです。
スナップバックは、
ほうが起こしやすいです。(ストリングが動きやすくなるため。)
また、横のストリング数が少なかったり、大きなフェイス面積のラケットを選ぶと、スナップバックは起こしやすいです。
ストリングの目が荒くなり、縦のストリングが動きやすくなるからです。
ナイロンモノフィラメント|RECTANGLE Z(レクタングルゼット)
例えば、ゴーセンのミクロスーパーのようなストリングを使っている場合ですね。
同じナイロンのモノフィラメントで「RECTANGLE Z」というスピン系ガットがあります。
レクタングル糸を凹凸加工することにより、ボールへの引っ掛かりがよくなっています。
ゲージが太く、見るからに耐久性が高そうなガットです。
ただ、ミクロスーパーなどの標準的なナイロンモノフィラメントと比べると、回転はかかるものの打球感は鈍いというかすっきりしない感じがします。
打感が気になる方は、縦ストリングのみに凹凸加工を施したハイブリッドガットを試すといいかもしれません。
ナイロンマルチフィラメント|X-ONE BIPHASE(エックスワン バイフェイズ
マルチフィラメントのナイロンガットといえば、ボールを包むようにやわらかい打感が特徴ですね。
普段、マルチフィラメントのナイロンガットを使っているなら、テクニファイバーの「X-ONE BIPHASE」をおすすめします。
打ったときの打感はやわらかく、わたし個人としてはナチュラルガット以上に気持ちいいと思っています。(飛びはナチュラルガットにかないませんが…)
「X-ONE BIPHASE」は、スナップバックを起こしてスピンをかけるタイプです。
トップスピンをかける方なら、スナップバックを体感できるでしょう。
ガットの色は、下記の3色があります。
- ナチュラル
- レッド
- ブラック
ゲージ(太さ)は、下記の4種類があります。
- 1.18mm(ナチュラルのみ)
- 1.24mm(全色あり)
- 1.30mm(全色あり)
- 1.34mm(ナチュラルのみ)
「X-ONE BIPHASE」は、耐久性が低いです。
心配な方は、太めの1.30mm辺りを選んだほうが無難です。(すぐにガットがケバケバになりますが、そのまま使えます。)
最上級のナイロンガットなので、値段は高めですね。
テニスのガット|スピンが最強のおすすめストリング|ポリエステル編
ポリエステルでは、多角形の構造や表面の加工でスピン性能を上げているガットが多いです。
いろいろなガットを使ってきた中で、スピンがよくかかるポリエステルガットを3つ紹介します。
TOUR BITE(ツアーバイト)
1つ目は、SOLINCO(ソリンコ)のポリエステルガット「TOUR BITE」。
五角形のスピン系ガットです。
BITE(噛む)という言葉のとおり、強い引っかかりでボールを回転を与えます。
カッチリとした硬めの打感が特徴で、ハードヒッター向き。
しっかり振り切ると、おもしろいほどボールが弾みます。
スライスは、硬いせいかちょっと打ちづらいかも…
ゲージ(太さ)のラインナップは、下記のとおりとても豊富です。
- 1.05mm
- 1.10mm
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
- 1.35mm
普段1.20mmのポリエステルガットを使うことが多いわたしには、1.25mmはきつかったです。(1.20mmがちょうどいい感じ。)
1.05mm〜1.15mmも張ってみましたが、球離れが早すぎてボールをコントロールできませんでした。(1.05mmと1.10mmに関しては、1日で切れてしまいました…)
HYPER-G(ハイパージー)
2つ目も、SOLINCO(ソリンコ)のポリエステルガット「HYPER-G」。
こちらも、「TOUR BITE」と同様に五角形のスピン系ガットです。
ただ、打感も弾道も全然違います。
「HYPER-G」のほうがやわらかく、ボールを飛ばしてくれる感じです。
弾道は、アウトかと思ったらボールが急激に落ちて、不思議とコートに収まってくれる感じでした。
TOUR BITEは回転がかかりすぎて浅くなることもあるので、ボールの弾道や飛び方はちょっと違いますね。
ゲージ(太さ)のラインナップは、下記のとおりです。
- 1.05mm
- 1.10mm
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
普段1.20mmのポリエステルガットを使うことが多いわたしですが、「HYPER-G」に関しては1.15mmがフィットしました。
EGGPOWER(エッグパワー)
3つ目は、ゴーセンのポリエステルガット「EGGPOWER」。
エッグボールという言葉が流行っていたときに開発されたポリエステルガットですね。
当時、エッグボールが打てるポリと聞いて、発売と同時に真っ先に張りました。
初めて打ったとき、グニャグニャにたわむやわらかい打感にびっくりした記憶があります。(ボールが長くストリングに乗っている感じ。)
ラケットを下から上に振り上げると、高弾道でコートに収まります。
高さのコントロールはしづらく、ネットスレスレのボールを打つような精密さはありません。
厚いグリップでグリグリに打つ方なら、高さのコントロールがアバウトでも平気かもしれません。
ゲージ(太さ)は、2種類あります。
- 【EGGPOWER16】
- ゲージは1.30mm~1.32mm
カラーはオレンジかブラック - 【EGGPOWER17】
- ゲージは1.22mm~1.24mm
カラーはイエローかブラック
個人的におすすめなのは、「EGGPOWER 17」(細いゲージのほう)のイエロー。
「EGGPOWER 17」はブラックもありますが、イエローのほうが打感がやわらかくて好きです。
あなたが今使っているストリングの素材に合わせて、スピンがかかるガットを選んでみましょう。
ボールの弾道や弾みが変わるのを、ぜひ体感してみてください!