- テニスのガット|おすすめポリエステルストリング5選|柔らかい打感
- テニスのガット(ストリング)|ポリエステルとナイロンの違いを解説
テニスのガット|おすすめポリエステルストリング5選|柔らかい打感
ポリエステルは種類が豊富で、打感・飛び・スピン量・コントロール・テンション維持性能もさまざまです。
もし、いきなり硬くて飛ばないポリエステルのガットを選んでしまうと、手首や肘を壊しかねません。
わたし自身、ポリエステルを使用していますが、そんなに力があるほうではありません。
そんなわたしでも、使いこなせるおすすめのポリエステルガットを5つ紹介します。
- RPMブラスト
- ハイパーG
- アウトブレイク
- ツアーバイトソフト
- G-TOUR1
ポリエステルには、ゲージ(太さ)が選びる商品が多いです。
ポリエステルの場合、ゲージが合わないとそのガットの良さがわからずに終わってしまう可能性大なので、自分に合った太さを見つけることも大切です。
RPMブラスト
ラケット・ガットともに人気があるフランスのメーカーBabolatの代表的なポリエステルストリング。
色はブラックで、スピンがかかりやすい八角形の形状です。
「RPMブラスト」のゲージ(太さ)は、下記の4種類。
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
- 1.35mm
比較的柔らかい打感でクセもないので、ナイロンストリングから移行しやすいポリエステルストリングです。
力のない方や女性の場合、1.20mmのゲージ(太さ)を使うと楽にボールが飛んでいきます。
ただし、ポリエステルの中では耐久性が低めなので、切れる心配があるパワーヒッターの場合は、1.25mm以上のゲージ(太さ)を選ぶといいでしょう。
アウトブレイク
ドイツのストリングメーカーSIGNUMPROのポリエステルガット。
SIGNUMPROのポリストリングは、全体的にテンション維持性能が高く、安価なところがいいですね。
色は黒に近く、断面の形状は丸形。
「アウトブレイク」のゲージ(太さ)は、下記の3種類です。
- 1.18mm
- 1.24mm
- 1.30mm
打感は柔らかめで軽い感触。(BabolatのRPMブラストに少し似ているかも。)
ただ、ゆっくり振るとボールが乗っている時間が若干長く、ボールに負けてしまうことがありました。
狙った方向に飛ばすためには、しっかり振り抜く必要があります。
厚いグリップでグリグリ打つ人は、ボールに回転がよくかかりコントロールしやすいです。
薄いグリップでフラットドライブ系だと、あまり回転はかからない感じでした。
ハイパーG
アメリカのストリングメーカーSOLINCOのポリエステルガット。
「ハイパーG」は、SOLINCO契約プロの使用率No.1のストリング。
鮮やかなグリーンのストリングを使っていれば、だいたい「ハイパーG」の場合が多いですね。
スピンがかかりやすい五角形形状で、振動吸収性が高く、快適な打球感が特徴です。
「ハイパーG」のゲージ(太さ)は、下記の6種類です。
- 1.05mm
- 1.10mm
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
普段使っているゲージより1つ細くしても、ボールが乗る感触が残る(球離れが早くならない)くらい柔らかいです。
体力を使い果たしたときも合わせるだけで楽にボールが飛んでくれ、厚く打つと深いボールが打ちやすい。
しのいで相手のミス待ちをする場合や、長いラリー戦になる時に力を発揮してくれました。
ただ、普段より細いゲージを使っているせいか、力加減が難しく、ふかしてアウトしてしまうことが多かったです。(リターンや相手の強打を受けるとき、ボールがよく吹っ飛んでいました。)
ツアーバイトソフト
同じくSOLINCOのロングセラーモデル「ツアーバイト」のソフトバージョン。
色はグレー、ハイパーGと同じく5角形形状で、スピンがよくかかります。
「ツアーバイトソフト」のゲージ(太さ)は、下記の4種類です。
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
打感は柔らかいというより鈍い感触ですが、すごくわたしの好みでした。
回転はよくかかりますが、しっかり振り抜かないとボールが失速していきます。
スライスを打つときは、少し打ちづらく感じました。
G-TOUR1
日本のストリングメーカーGOSENのバウンド後のボールの「威力」を追究したハイエンドツアーモデル。
色は黒で、断面の形状は丸形。
「G-TOUR1」のゲージ(太さ)は、下記の2種類です。
- 16LGA(1.25mm)
- 16GA(1.30mm)
ハードヒッターにこのガットを使わすと、確かにバウンド後の伸びが違います。(明らかにボールが重い!)
RPMブラストやアウトブレイクより打ちごたえがあり、ハードヒットし続ける体力が必要だと感じました。
本記事で紹介したポリエステルガットの中では、1番競技者向けのモデルです。
テニスのガット(ストリング)|ポリエステルとナイロンの違いを解説
ポリエステルとナイロンはシンセティックストリングと言われ、どちらも化学繊維でできています。(天然素材で作られているのがナチュラルガットですね。)
ポリエステルとナイロンには、以下の違いがあります。
- 耐久性とテンション維持性能
- 打感の重さ
- ボールの飛び
耐久性とテンション維持性能
ポリエステルは、ナイロンより硬い材質を使っているため、耐久性が高いです。
ナイロンだと1週間も経たずに切れてしまう人は、ポリエステルのストリングを使うことでこれを回避できます。
と思うかもしれません。
しかし、ポリエステルは耐久性が高い代わりに、テンション維持性能が低いです。
最近のポリエステルストリングはテンション維持性能が上がったものの、使える期間はよくて1ヶ月。
また、テンション維持性能が高いポリエステルでも1週間もすればストリングの弾力性は落ちてしまい、ボールの飛びは明らかに落ちてしまいます。
ナイロンストリングのガット張り替えは3ヶ月に1回が推奨されていて、テンション維持性能はポリエステルより断然高いです。
ガットが切れる心配がない方であれば、ナイロンストリングを使ったほうが長く使用できます。
打感の重さ
ポリエステルとナイロンは素材が違うため、
にも違いが現れます。
ナイロンは打感が軽く、ボールを打ったときの衝撃も軽めです。
それに対して、ポリエステルは打感が重く、腕への衝撃もけっこうあります。
そのため、ポリエステルを使うと手首や肘を痛めるリスクが高まるわけです。
ただ、ポリエステルの打感には
や
と感じる方が多く、特にハードヒッターに好まれています。
ハードヒッターでなくても、ボールが乗るような感触があるため、
や
と感じ、ポリエステルを選ぶ人もいます。
ボールの飛び
ポリエステルとナイロンでは、
に違いが現れます。
硬くて弾力性の低いポリエステルは、明らかにナイロンより飛びません。
ボールが飛びすぎてしまう方であれば、ポリエステルはありがたい存在でしょう。
そうでない場合、ポリエステルストリングを使うことで、ボールの飛びが犠牲になっていることを理解しておきましょう。
ポリエステルを使っていて、一生懸命ボールを打っている人は要注意です。
ポリエステルを使いつつ、ボールの飛びを犠牲にしないようにするには以下の方法が考えられます。
- ゲージを細くしてみる
- ハイブリッドを検討する
ポリエステルは、ゲージを細くすることでボールの飛びを改善できます。
ポリエステルの打感が好きな方であれば、適切な太さを見つけるといいでしょう。
また、ポリエステルの耐久性を活かしたいのであれば、
のハイブリッドという方法もあります。(だいたい切れるのは縦糸なので。)
ナイロンではすぐに切れてしまうジュニアにもおすすめの方法ですね。
縦横ポリエステルよりボールが飛んでくれて、手首や肘の負担を軽減してくれます。
ちなみに、プロはハイブリッドを下記のように使っているとゴーセンさんの講習で聞きました。
- 【ナチュラルだけで張りたいけど飛びすぎる】
- →横糸にポリエステルを入れてハイブリッドに
- →ナチュラルの打感が強く出る
- 【ポリエステルだけで張りたいけどスピードが足りない】
- →横糸にナチュラルを入れハイブリッドに
- →ポリエステルの打感が強く出る
ポリエステルの性質を理解しつつ、あなたに合うストリングを見つけてみてください!