- テニスガットおすすめ3選|初心者・中上級別|ナイロン・ナチュラル編
- テニスガットおすすめ3選|シコラーとバコラー別|ポリエステル編
テニスガットおすすめ3選|初心者・中上級別|ナイロン・ナチュラル編
おすすめのガットを紹介する前に、ストリングの基礎知識をおさらいしておきましょう。
ガット(ストリング)には、主に3つの素材があります。
- ナイロン
- ポリエステル
- ナチュラル
化学繊維で作られているのが
天然素材(牛の腸)で作られているのが
です。
それぞれの特徴は下記のとおり。
- 【ナイロン】
- 飛び・打球感・テンション維持性能のバランスがいい。
- もっともスクール生に使われているストリング。
- 【ポリエステル】
- 耐久性は高いがテンション維持性能が低い。
- ナイロンだとすぐに切れてしまう人向け。
- 【ナチュラル】
- 飛び・打球感がよく、テンション維持性能が高い。
- 欠点は高価で切れやすく雨に弱いこと。
ガットが頻繁に切れることがなければ、
がおすすめです。
ガットにお金をかけられる人は、
も候補に入れるといいでしょう。
本記事の前半では、ナイロンやナチュラルガットのおすすめストリングを下記のレベルに分けて紹介します。
- 初心者〜初級
- 中級〜上級
ナイロンガットの選び方
ナイロンガットには、芯が単一のモノフィラメントと複数を束ねたマルチフィラメントがあります。(その中間の構造もあります。)
モノフィラメントは、反発力と耐久性のバランスがとれていて安価。
マルチフィラメントは、ナチュラルガットを目指して作られているのでソフトな打感。
- コストを重視
- →モノフィラメント
- 打感を重視
- →マルチフィラメント
あと、太さを選べるストリングが多いです。
ナイロンの標準ゲージ(太さ)は、1.30mmくらい。
ボールをもっと楽に飛ばしたい方は、1つ細い1.25mmも検討するといいでしょう。(ただし、耐久性やコントロール性能が落ちます。)
初心者〜初級|おすすめナイロンガット3選
初心者〜初級向けのおすすめナイロンガットを3つ紹介します。
- MICRO SUPER(ミクロスーパー)
- AK PRO(エーケープロ)
- AERON SUPER 850(エアロンスーパー850)
初めのうちは、
という方も多いです。
なるべく安価で、構造の違うものを選びました。
MICRO SUPER(ミクロスーパー)
ナイロンストリングの標準とされているのが、
です。
構造は単一芯のモノフィラメントで、ボールの飛びや耐久性など性能バランスに優れたスタンダードモデル。
とよく言われていました。
ゲージ(太さ)は、下記の3種類です。
- 16L(1.25mm)
- 16(1.30mm)
- 15L(1.35mm)
平均的な太さの16(1.30mm)を選んでおけば問題ないでしょう。
AK PRO(エーケープロ)
と思ったら、ぜひ試してほしいのが
です。
AK PROは、ゴーセン独自の海島型構造を採用しており、単一芯のミクロスーパーよりやわらかく仕上がっています。
ストリングの色は、ナチュラルとブラックの2種類。
AK PROとポリエステルを組み合わせてハイブリッドとして使う方も多いです。
AERON SUPER 850(エアロンスーパー850)
ソフトな打感と軽快な飛びで、圧倒的な人気を誇るのが
です。
わたしが勤務していたテニススクールでは1番人気のストリングでした。
構造はマルチフィラメントで、割と安価なのがありがたいです。
色は下記の4色から選べます。
- ホワイト
- ブラック
- イエロー
- ピンク
ラケットをコーディネートできるのもいいですね。
中級〜上級|おすすめナイロン・ナチュラル3選
中級〜上級者向けのおすすめナイロン・ナチュラルガットを3つ紹介します。
- X-ONE BIPHASE(エックスワン バイフェイズ)
- TGV(ティージーブイ)
- TOUCH TONIC(タッチトニック)
ストリングにもこだわりたい中級〜上級者には、打感を重視して3つ選びました。
どれもリピート率の高いストリングです。
X-ONE BIPHASE(エックスワン バイフェイズ)
テクニファイバーのX-ONE BIPHASEは、ナイロンのマルチフィラメントの中では最上級のストリングと言っていいでしょう。
打ったときの打感は非常にやわらかく、反発性能も抜群にいいです。
わたし個人としては、ナチュラルガット以上に打感は気持ちいいと思っています。(飛びはナチュラルガットにかないませんが…)
また、スナップバックを起こしやすいので、スピン性能も優れています。
ガットの色は、下記の3色があります。
- ナチュラル(1.28mm・1.24mm・1.30mm・1.34mm)
- レッド(1.24mm・1.30mm)
- ブラック(1.24mm・1.30mm)
X-ONE BIPHASEの欠点は、値段が高めなのと耐久性が低いところですね。
すぐにガットがケバケバになりますが、そのまま使えます。
TGV(ティージーブイ)
という方には
を試してもらいたいです。
TGVもマルチフィラメント構造で、やわらかい打感とタッチコントロールのしやすさが人気です。
色は、下記の3色があります。
- ナチュラル(1.25mm・1.30mm・1.35mm)
- ブラック(1.25mm・1.30mm)
- ピンク(1.25mm・1.30mm)
TOUCH TONIC(タッチトニック)
という方におすすめなのが
です。
TOUCH TONICは価格が抑えめで、ナチュラルガットの入門モデルと言ってもいいでしょう。
今、選べるゲージは1.30mmか1.40mmです。(在庫状況によって変わるかも。)
ナイロンやポリエステルとは比べものにならないくらいボールが飛んでくれ、ナチュラルは別次元だということを教えてくれます。
ナチュラルガットはテンション維持性能が高く、6ヶ月間は使えます。
ナイロンで3ヶ月に1回張り替えしている人であれば、TOUCH TONICを6ヶ月使ったほうが安く済みます。
テニスガットおすすめ3選|シコラーとバコラー別|ポリエステル編
ナイロンと同じく化学繊維で作られているポリエステル。
ナイロンより切断耐久性は高いですが、テンション維持性能は低いのが特徴でした。
ガットが頻繁に切れるのであれば、
を選ぶことになります。
本記事の後半では、ポリエステルのおすすめストリングを以下のプレースタイルに分けて紹介します。
- シコラー
- バコラー
ポリエステルガットの選び方
ポリエステルは、単一芯のモノフィラメント構造がほとんどです。
各メーカー種類が多く、ゲージ(太さ)のバリエーションが豊富なものもあります。
そのため、自分に合ったポリエステルを見つけるのはけっこう大変です。
ただ、これだけの選択肢があるので、地道に探せばあなたに合うストリングがきっと見つかるはず。
あなたが納得いく
を探しましょう。
そして、
を見て、使用するのが現実的か考えるといいでしょう。
ポリエステルの標準ゲージ(太さ)は、1.25mmくらい。
ポリエステルでもボールを楽に飛ばしたい方は、1.20mm(ストリングによっては1.15mm)くらいがいいでしょう。
ただし、細すぎるとコントロール性能と切断耐久性が落ちますので、バランスをとりながらゲージを選ぶといいですね。
ポリエステルに下記を求めているのであれば、1.25mmか1.30mmで選ぶといいでしょう。
- ボールの飛びを抑えたい
- ボールを潰して打ちたい
- 切断耐久性を上げたい
シコラー|おすすめポリガット3選
粘り強くボールをつなげるシコラーにおすすめのポリエステルを3つ紹介します。
- HYPER-G(ハイパージー)
- Poly Plasma(ポリプラズマ)
- EGGPOWER(エッグパワー)
苦しいときもボールの飛びをアシストしてくれるストリングを3つ選びました。
HYPER-G(ハイパージー)
アメリカのストリングメーカーSOLINCOのポリエステルガット。
HYPER-Gは、SOLINCO契約プロの使用率No.1のストリング。
鮮やかなグリーンのストリングを使っていれば、だいたいHYPER-Gの場合が多いですね。
スピンがかかりやすい五角形形状で、振動吸収性が高く、快適な打球感が特徴です。
HYPER-Gのゲージ(太さ)は、下記の6種類です。
- 1.05mm
- 1.10mm
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
普段使っているゲージより1つ細くしても、ボールが乗る感触が残る(球離れが早くならない)くらい柔らかいです。
体力を使い果たしたときも合わせるだけで楽にボールが飛んでくれ、厚く打つと深いボールが打ちやすい。
しのいで相手のミス待ちをする場合や、長いラリー戦になる時に力を発揮してくれました。
Poly Plasma(ポリプラズマ)
ドイツのストリングメーカーSIGNUMPROのポリエステルガット。
色はオレンジで、断面の形状は丸形。
Poly Plasmaのゲージ(太さ)は、下記の4種類です。
- 1.18mm
- 1.23mm
- 1.28mm
- 1.33mm
柔らかめですが、ボールを弾くような打感です。
コントロール系の薄ラケットでボールを飛ばしたいときに、Poly Plasmaの1.18mmをよく使っていました。
フラットドライブ系で、ボールを飛ばしたい方におすすめです。
ポリエステルの中ではテンション維持性能が高く、安価なところがいいですね。
ロールも安く買えるので、非常にコスパの良いストリングです!
EGGPOWER(エッグパワー)
エッグボールという言葉が流行っていたときに開発されたゴーセンのポリエステルガット。
初めて打ったとき、グニャグニャにたわむやわらかい打感にびっくりした記憶があります。(ボールが長くストリングに乗っている感じ。)
ラケットを下から上に振り上げると、高弾道でコートに収まります。
グリップが厚くグリグリのトップスピンを打つ方に向いています。
高さのコントロールはしづらく、フラットドライブ系の方には向きません。
ネットスレスレのボールを打つような精密さはありません。
ゲージ(太さ)は、2種類あります。
- 【EGGPOWER16】
- ゲージは1.30mm~1.32mm
カラーはオレンジかブラック - 【EGGPOWER17】
- ゲージは1.22mm~1.24mm
カラーはイエローかブラック
個人的におすすめなのは、「EGGPOWER 17」(細いゲージのほう)のイエロー。
「EGGPOWER 17」はブラックもありますが、イエローのほうが打感がやわらかくて好きです。
バコラー|おすすめポリガット3選
ボールをしばき倒すバコラーにおすすめのポリエステルを3つ紹介します。
- RPM BLAST(アールピーエムブラスト)
- TOUR BITE SOFT(ツアーバイトソフト)
- G-TOUR1(ジーツアーワン)
ボールをつぶしてコントロールするストリングを3つ選びました。
RPM BLAST(アールピーエムブラスト)
ゲージ1.20mm
ゲージ1.25mm
ゲージ1.30mm
ゲージ1.35mm
ラケット・ガットともに人気があるフランスのメーカーBabolatの代表的なポリエステルストリング。
ナダル使用モデルとして販売されています。
色はブラックで、スピンがかかりやすい八角形の形状です。
RPM BLASTのゲージ(太さ)は、下記の4種類。
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
- 1.35mm
比較的柔らかい打感でクセもないので、使いやすいポリエステル。
ポリエステルの中では耐久性が低めで、使っているとノッチができやすいです。
ストリングが切れやすい方は、太めのゲージを選ぶといいでしょう。
TOUR BITE SOFT(ツアーバイトソフト)
ゲージ1.15mm
ゲージ1.20mm
ゲージ1.25mm
ゲージ1.30mm
SOLINCOのロングセラーモデルTOUR BITEのソフトバージョン。
色はグレー、5角形形状でスピンがよくかかります。
TOUR BITE SOFTのゲージ(太さ)は、下記の4種類です。
- 1.15mm
- 1.20mm
- 1.25mm
- 1.30mm
打感は柔らかいというより鈍い感触ですが、すごくわたしの好みでした。
スライスを打つときは少し打ちづらく感じましたが、トップスピンはTOUR BITEと同様によくかかります。
G-TOUR1(ジーツアーワン)
16LGA(1.25mm)
16GA(1.30mm)
バウンド後のボールの「威力」を追究した、ゴーセンのハイエンドツアーモデル。
色は黒で、断面の形状は丸形。
G-TOUR1のゲージ(太さ)は、下記の2種類です。
- 16LGA(1.25mm)
- 16GA(1.30mm)
ハードヒッターにこのガットを使わすと、確かにバウンド後の伸びが違います。(明らかにボールが重い!)
打ちごたえがあり、ハードヒットし続けるバコラーにぴったりのストリングです。
本記事で紹介したポリエステルの中で、1番競技者向けのモデル。
ストリングでテニスは変わります。
わたし自身、自分に合うストリングを見つけることで、気持ちよくボールが打てたり、勝率を上げることができました。
あなたのテニスに合ったストリングに出会えることを祈っています!