【テニスのオレンジボール】イエローボールとの違いを元コーチが解説

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わが子がテニススクールに通うことになった。レッスンで使用するのはオレンジボールと言っていた。オレンジボールって何だろう?黄色のテニスボールと何が違うの?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. 【テニスのオレンジボール】イエローボールとの違いを元コーチが解説
  2. ジュニアがイエローボールを使うまでの道のり【レッド→オレンジ→グリーン】
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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【テニスのオレンジボール】イエローボールとの違いを元コーチが解説

オレンジボールは

黄色とオレンジ

が目印のボールです。

ジュニア向けテニスボールの1つですね。

ということは、他にもジュニア向けのテニスボールがあるっていうこと?

そうなんです。

オレンジボールを含め、以下のボールがキッズやジュニアのテニスレッスンに使われています。

  • スポンジボール
  • レッドボール
  • オレンジボール
  • グリーンボール

ちなみに、ボールを打つ難易度は下記の順番になっています。

スポンジボール < レッドボール < オレンジボール < グリーンボール < イエローボール

※イエローボールは、大人が使っている通常のテニスボールのこと。

国際テニス連盟が開発したプログラム「PLAY&STAYプレイアンドステイ(もしくはPLAY+STAY)」を採用しているテニススクールであれば、ジュニアのレッスンはこれらのボールを利用しています。

ところで、「PLAY &STAY」って何?

「PLAY&STAY」は、成長やレベルに合わせたボールとコートサイズで行うため、

簡単にラリーができてすぐにゲームを始められる

プログラムです。

3つのステージに分かれていますが、詳しくは本記事後半で紹介します。

話が逸れてしまったので、本題に戻ります。

オレンジボールと黄色のテニスボール(以下イエローボールと呼びます)の違いについて解説します。

ボールの飛びと弾みが違う

オレンジボールはイエローボールと同じ大きさですが、

打ったときのボールの飛び

コートにバウンドした後の弾み

が違います。

オレンジボールに触れてみるとわかりますが、イエローボールと比べるとかなりやわらかいです。

ボールの飛びは、イエローボールと比べると「50%減」と言われています。

50%減?相当ゆっくりになるね…

コートにバウンドした後も、弾む高さはイエローボールより低くなり、失速します。

だから、オレンジボールはイエローボールよりバウンド後のタイミングがとりやすいです。

コートサイズも違う

イエローボールよりボールが飛ばないとなると、ネットを越えるのが大変になるのでは?

そうですね。

でも、ボールが飛ばない分、ラケットをしっかり振れるようになります。

それに、ゲームをするときは、コートサイズを小さくします。(フルコートの3/4サイズ。)

【テニスのオレンジボール】イエローボールとの違いを元コーチが解説

コートサイズを小さくしても、オレンジボールは飛ばないのでコートに収まりやすいです。

そして、コートサイズが小さくなることで、ボールを追いかける距離が短くて済みます。

そうすることで、テニス経験の浅いジュニアでも、割とすぐにゲームを楽しむことができるのです。

推奨ラケットは23〜26inch

オレンジボールを使うなら、変わるのはコートサイズだけ?

ボールとコートサイズに合わせて、ラケットも軽くて短いもので済みます。

ラケットが軽くて短いとボールは飛ばしづらいですが、操作性は高くなります。

ラケットを後ろへ引くタイミングや前へ振り出すタイミングが多少遅くても、軽くて短ければなんとか間に合ったりします。

どの長さでも打てなくはないですが、オレンジボールの推奨ラケットは

23〜26inch

です。

オレンジボールのコートサイズを考えると、23inch未満のラケットで相手コートまで飛ばすのはけっこう大変です。

オレンジボールをある程度飛ばすには、23inch以上のラケットを使いましょう。25inch以上のラケットを振れるようになれば、楽に相手コートまで飛んでいってくれます。
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ジュニアがイエローボールを使うまでの道のり【レッド→オレンジ→グリーン】

「PLAY&STAY」を採用しているテニススクールの場合、ジュニアはどういうステップを踏んで、黄色いボールに移行するのかな?

未就学児や小学校低学年からPLAY&STAYを採用しているテニススクールに通うと、下記の順番でイエローボールに移行します。

  1. レッドボール(+スポンジボール)
  2. オレンジボール
  3. グリーンボール
  4. イエローボール

【レッドボール】小学校低学年以下はここから

未就学児や小学校低学年からテニスを始める場合、

レッドボール

からスタートします。

インドアのテニススクールなら、レッドボールと一緒にスポンジボールも併用する場合が多いです。

アウトドアのテニススクールの場合は、スポンジボールは軽すぎて風の影響を強く受けてしまうので使いません。

レッドボールはどんなボールなの?

レッドボールは、黄色と赤の2色が目印です。

オレンジ・グリーン・イエローはほぼ同じ大きさ(直径6.3〜6.5cmくらい)ですが、レッドボール(直径7.1〜8cm)は少し大きいサイズです。

ボールの飛びは、イエローボールと比べると「75%減」と言われています。

75%減…どんな感じになるの?

大人が全力でレッドボールを打っても、飛距離が落ちてアウトしない感じです。

コートにバウンド後、ボールはほとんどこちらに向かってこないので、ボールのバウンド地点にいけば打てます。

高く弾まないから、身長の低いジュニアにも打ちやすいです。

始めたばかりでも、ボールを打つタイミングがつかめたら、この段階でゲームも可能になります。

ゲームをするときのコートは、通常のテニスコートの1/4くらいの広さです。

ジュニアがイエローボールを使うまでの道のり【レッド→オレンジ→グリーン】

ネットを挟まず、ミニネットを設置します。

レッドボールは、19〜23inchのラケットを使用するとちょうどいいです。

【オレンジボール】適度に弾みラリーがつながりやすい

レッドボールに慣れたら、次は

オレンジボール

にステップアップします。

小学4年生くらいからテニスを始める場合は、レッドボールをとばしてオレンジボールからスタートする場合が多いです。

高学年になると身体も大きくなり、オレンジボールからスタートしてもテニスを無理なく覚えられます。

オレンジボールは、本記事の前半で解説したとおり下記のような特徴がありましたね。

  1. 【飛び】50%減
  2. 【コートサイズ】3/4コート
  3. 【ラケット】23〜26inch

適度に弾み、ラリーがつながりやすいのがオレンジボール。

レッドボールとどう違うの?

レッドボールは弾みが低く、こちら側へ全然ボールが来ない感じです。

つまり、バウンド地点の近くまで移動して打ちます。

オレンジボールは多少こちら側へ向かってくるので、バウンド地点の後ろで待つ必要があります。

でも、かなり緩やかに弾むので、ラリーを覚えるのに最適なボールといえます。

【グリーンボール】イエローボールの前段階

ラケットをしっかり振り抜けるようになり、オレンジボールをしっかり飛ばせるようになった。

そして、コーチとならある程度ラリーがつなげられる。

このレベルになれば、

グリーンボール

にステップアップします。

その頃には、各ショットの基本を習得し、テニスのルールにも少し慣れてきたはず。

グリーンボールはどんなボールなの?

グリーンボールは、黄色と緑の2色が目印です。

オレンジボールやイエローボールとほぼ同じ大きさですね。

ボールの飛びは、イエローボールと比べると「25%減」と言われています。

25%減?かなりイエローボールに近づいてきたね…

まさに、イエローボールの前段階という感じです。

オレンジボールよりは、当然ラリーやゲームをするのが難しいです。

でも、グリーンボールでラリーやゲームをできるようになれば、イエローボールに無理なくステップアップできます。

イエローボールよりはつながるため、ゲームをしたときに配球の練習がしやすいですね。

グリーンボールは、ゲームでの戦略を学ぶのに適しています!

この段階で、テニスのルールをしっかり覚えて、ゲームができるようになっておくといいでしょう。

使用するコートサイズは、イエローボールと同じフルコートです。

ジュニアがイエローボールを使うまでの道のり【レッド→オレンジ→グリーン】

グリーンボールは、25か26inchのラケットを使用するといいですね。

ボールにタイミングを合わせられるなら、なるべく長いラケットを使ったほうが楽に飛ばせます。

以上、テニスのオレンジボールについてでした。

バウンド後に、タイミングがとりやすいオレンジボール。

しっかり飛ばせるようになると、その後の成長がスムーズです。

進級を焦らず、オレンジボールでじっくり基礎を固めておくのがおすすめです!

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