- テニスの道具は何を揃える?必要なものを元コーチが解説【初心者向け】
- 【テニスに必要なもの】あなたの上達を左右する3つの能力
- テニススクールに通いたい
- 部活やサークルでテニスを始めたい
- 友達とテニスをすることになった
上記の方が対象です。
元テニススクールのスタッフだったわたしが、やさしく解説します。
テニスの道具は何を揃える?必要なものを元コーチが解説【初心者向け】
テニスを始めるとき、揃えたい道具は大きく分けて下記の3つです。
- テニスラケット
- テニスシューズ
- ウェア
「あると便利なもの」も紹介するので、参考にしてみてください!
テニスラケット
まずは、テニスラケットです。
ラケットといっても、「ソフトテニス用ラケット」や「ジュニア用のラケット」もあります。
そう疑問に思った方は、
に注目してみましょう。
大人用のラケットは
の長さです。(27インチより長いラケットもあります。)
ジュニア用はだいたい
です。
間違えて買わないように気をつけましょう。
男性(中学生以上)の方はこちらを参考にしてみてください。
- 【ラケットフェイス】
- →100インチくらい
- 【フレームの厚み】
- →26mmくらい
- 【ストリングなしの重さ】
- →300gくらい
- 【グリップサイズ】
- →②か③
女性(中学生以上)の方はこちらを参考にしてみてください。
- 【ラケットフェイス】
- →100インチくらい
- 【フレームの厚み】
- →26mmくらい
- 【ストリングなしの重さ】
- →280gくらい
- 【グリップサイズ】
- →②
初心者の方は、上記の条件を満たしているラケットがいいでしょう。
そんなことはないです。
不満がなければ、上級者になっても使えるラケットの条件です。
ラケットの条件について、もう少しわかりやすく説明しておきます。
「ラケットフェイス」は、大きければ大きいほどボールが飛んでくれて回転もかかります。
でも、大きすぎるとコントロールがしにくくなるデメリットがあります。
100インチくらいの大きさが無難です。
「フレームの厚み」は、ボールの飛びに関係してきます。
厚みがあるほうがラケットがしならず、よく飛びます。
最初は、もっとも厚い部分が26mm前後のラケットがおすすめです。
20mm前後で均一の厚さのラケットなどは避けたほうがいいでしょう。
「ラケットの重さ」は、操作性に関係してきます。
軽いほうが操作性が高いです。
でも、レベルが上がるとある程度ラケットの重みがあったほうがいいです。
ラケットの重みがあったほうが速いボールを打ち返しやすいです。
ストリングなしのフレームのみの重さで選びます。
「グリップサイズ」は、日本だと①〜④があります。
①が1番細くて、④が1番太いです。
基本的には②を選べばOKです。
男性で手が大きい人は、③も検討してみてください。
条件を満たしていればどのラケットメーカーでもいいと思いますが、選べない方は下記を参考にしてみてください。
安心の日本メーカーで選ぶなら、ヨネックスです。
男性の方はこちらのEZONE100。
女性の方はこちらのEZONE100L。
ヨネックスの人気ラケットで、大坂なおみ選手もこのシリーズの「EZONE98」を使っています。
重さやグリップサイズを間違えないように気をつけましょう。
待ってください。
大人用のテニスラケットのほとんどが、ストリングが張られていません。
初心者の方の場合、ストリングと張り代を含めてラケット購入したほうが無難です。
テニスの専門店のほうが実物を見れるから安心ですね。
ネットのほうが安いですが、ラケットのフレームだけ購入すると最初は面倒かもしれません。
どちらで購入するにしろ、ストリングつきで張ってくれるなら、最初はそれでもいいと思います。
もし、ストリングを選べるなら下記の商品が無難です。
ヨネックスの人気ストリング「エアロンスーパー850」です。
白・黒・黄・ピンクの4色から選べるので、色のコーディネートを楽しめます。
コストパフォーマンスも高いので、これを選んでおけば問題ないです。
おすすめしたラケットで上記のストリングを張る場合、下記を目安にしてください。
- 【男性】
- →50ポンド
- 【女性】
- →47ポンド
張る強さを「テンション」といいます。
数字を落とせばストリングがたわみやすく、ボールの飛距離が伸びやすいです。
数字を上げればストリングはたわみづらくなり、ボールの飛距離が落ちやすいです。
あとは、グリップテープですね。
これも、ヨネックスのグリップテープが巻きやすくて色も豊富です。
と思ったかもしれません。
ラケットに巻いてあるのは、元グリップ(リプレイスメントグリップともいいます)といって、もっと厚みのあるものなんです。
この上から薄いグリップテープを巻いて、滑るようになってきたらそれだけ交換します。
テニスシューズ
ラケットを揃えたら、次はテニスシューズです。
ランニングシューズとテニスシューズでは、作りが全然違います。
テニスではいろいろな方向に動いたり止まったりするので、それに適したテニスシューズを購入しましょう。
テニスコートには、いくつか種類があります。
その種類(サーフェスといいます)にあったシューズを選ぶ必要があります。
といっても、下記の3種類から選べばいいので、そんなに難しくはありません。
- 【オールコート用】
- →主にハードコート(カーペットでも可)
- 【オムニ・クレーコート用】
- →砂入り人工芝コートとクレーコート
- 【カーペットコート用】
- →カーペットコート
基本的には、
か
のどちらかを買えばOKです。
カーペットコートを使っているインドアテニススクールでしかテニスをしないなら、カーペットコート用がいいかもしれません。
アシックスのエントリーモデルなら、割と安価で買えます。
わたし自身も、これをリピート購入して安く済ませています。
⬆︎オールコート用(男性)
⬆︎オールコート用(女性)
⬆︎オムニ・クレー用(男性)
⬆︎オムニ・クレー用(女性)
カーペットコート用ならこちら。
⬆︎カーペット用(男性)
⬆︎カーペット用(女性)
ウェア
あとは、ウェアですね。
テニスウェアでもいいですが、テニスにしか使えないし、値段もけっこうします。
スポーツできる格好で大丈夫です。
例えば、Tシャツとハーフパンツとスポーツ用の靴下。
持っていれば、あえて買う必要はないです。
テニスを問わず、好きなメーカー好きなデザインでOK。
ただ、汗をかくから通気性・速乾性のものがいいですね。
あと、ハーフパンツにボールを携帯できるポケットがあったほうがいいです。
ポケットがないと、けっこうストレスになります。
もちろん大丈夫です。
寒い季節なら、ウインドブレーカー・ジャケット・パーカー・スウェットパンツなどを羽織るといいですね。
あると便利なもの
なくてもいいけど、あると便利なものも紹介しておきます。
必要に応じて揃えましょう。
まずは、ラケットのストリングにつける振動止め。
ボールを打ったときの振動を止めてくれます。
今のラケットは割と振動を吸収してくれるものもあるので、必須ではないです。
振動止めをつけないほうが好みの打感になる人もいるから、誰かに借りて試してからのほうがいいかもしれません。
購入するなら、下記の振動止めが割と人気です。(錦織圭選手も使っています。)
ボールに当たって飛んでいってしまう人は、長めの振動止めを選ぶといいですよ。
外でテニスをするなら、日差し対策のキャップがあったほうがいいです。
頭皮を紫外線から守ることができます。
⬆︎汗の汚れが目立たない黒がおすすめ
テニスボールもあるといいですね。
家族や友達とコートでテニスをするときや自宅でボールつきの練習をするとき、必要になります。
壁打ちしたい人も買っておきましょう。
テニスボールには、大きく分けて「プレッシャーボール」と「ノンプレッシャーボール」があります。
長く使いたいなら練習用として使える「ノンプレッシャーボール」を選択しましょう。
「プレッシャーボール」は、主にゲームをするとき使うのですが、すぐに弾まなくなります。
「ノンプレッシャーボール」のほうが、耐久性がある代わりに少し打感が硬いですね。
テニスには、ジュニア用のボール(スポンジ・レッド・オレンジ・グリーン)もあるから間違えて買わないように気をつけましょう。
まとめて買うならこちらがお得⬇︎
あとは、ラケットバッグですね。
ラケットにカバーがついているので、それでもOKです。
テニスの用具をまとめてバッグに入れたいなら、ラケットバッグがあると便利ですね。
いろいろなタイプがあるので、周りの人達がどんなものを使っているか、そしてあなたがどんなものを使いたいかがはっきりしてからでいいと思います。
オーソドックスなラケットバッグは、ラケットが入る本数で大きさを確認できます。
ほとんどの人は、6本用を使っています。(といっても、ラケットは1,2本しか入れませんが…)
もうちょっとコンパクトなものがよければ、バックパックを選ぶといいです。
わたしも荷物が少ないときは、ラケットバッグではなくバックパックを使っています。
もう少しオシャレなものがよければ、トートバッグ。
女性の方はこれが多いですね。
【テニスに必要なもの】あなたの上達を左右する3つの能力
正直に言うとたくさんあります。
バランス・リズム・タイミング・柔軟性・筋力・スタミナ・体幹・フットワークなど、挙げていたらキリがないほどです。
その中で、初心者の方が知っておくと後々役立つ3つの能力を本記事では紹介します。
思い返してみても、「テニスにはこれが大事だったな」とわたしが感じたものです。
テニスを始めると、大きく分けて3つの練習をすることになります。
- 球出し
- ラリー
- ゲーム
それぞれの練習に必要な能力を1つずつ紹介します。
- 球出し → 反復力
- ラリー → 適応力
- ゲーム → 判断力
球出しに必要なのは反復力
球出しで必要になるのは
です。
反復力とは、同じ練習を繰り返す力のこと。
うまい人は、地味な練習をこれでもかというくらい繰り返しています。
レベルが上がると、ラリーやゲームといった応用練習ばかりになりがちですが、基本の球出し練習もおろそかにせず続けていくべきです。
球出しの簡単なボールは、こちらにとって都合のいいボール。
都合のいいボールが来る機会は実戦では少ないですが、それをどれだけ効率よく身体を使って打てるかを追求してみましょう。
ラリーに必要なのは適応力
ラリーで必要になるのは、
です。
ラリーでは、球出しと同じように打てないことがよくあります。
そんなとき、どんなふうに返せばいいかをラリーの中で適応していく必要があります。
例えば、フォアハンドストロークのフォロースルー。
球出しでは、頭の左側にラケットを収めます。
ですが、普段の打点より低くなってしまい、頭の上にラケットを持っていくこともあります。
また、短くボールを落としたくて、ラケットを小さくたたむようにフォロースルーをとることもあります。
他にも、球出しどおりに打てないことは山ほどあります。
球出し練習では前に足を踏み込んでから(もしくは踏み込みながら)打ちますが、ラリーでは前に足を踏み込まずに打つことも多いです。
思い通りに打てないのが、ラリーなんです。
球出しでもできなくはないけれど、いろいろなシチュエーションが考えられるから効率的ではないですね。
大事なのは、球出しで練習した「基本の動き」にこだわらないこと。
ボールが狙ったところに返ればいいので、ラリーをしながらうまく返せたときの動きを身体に刻んでいきましょう。
判断力
ゲームで必要になるのは、
です。
ゲームでは、どんなボールを打つか1球1球判断する必要があります。
ゲームになると、いきなりハードヒットしてコートに入らない人をよく見ます。
そういう人は、この判断力がありません。
わたしの経験上、ゲームや試合でいっぱい痛い目にあうと、1球1球ショットを選択するようになりますね。
まず、ゲーム中だけではなく、普段の球出しやラリー練習でも「攻める」のか「つなげる」のかを判断できるようになりましょう。
攻めれる状況なら、多少リスクを負っても直線的な速いボールで勝負する。
守るべき状況なら、ネットの高いところを通して確実につなげる。
この攻めるつなげるの判断が普段からできるようになると、1球1球どういうボールが打ちたいかもイメージしやすくなります。
必要なものを揃えたら、ぜひテニスにチャレンジしてみてください!