- テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け
- テニスのブレイクとキープの秘訣|自分のミスを減らし相手のミスを誘え
テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け
プロの試合をテレビやスマホで観戦していると、解説者が必ずといっていいほど使う「ブレイク」と「キープ」という言葉。
「ブレイク」と「キープ」は、サーブを打つ「サーバー」とそれをレシーブする「レシーバー」に関係しています。
本記事では、テニスの初心者でもわかるように、「ブレイク」と「キープ」の意味と使い方を解説します。
「ブレイク」の意味と使い方
テニスの「ブレイク」とは、レシーバーが相手のサービスゲームを奪うことを意味します。
「サービスブレイク」ともいいます。
「ブレイク」は、下記のように使われます。
プロテニスプレーヤーのように、お互いのサーブ力が高いとブレイクするのは困難です。
相手のサービスゲームを1回でもブレイクできれば、大きく勝利に近づきます。
ただ、サーブ力がそれほど高くないわたしたちの場合、レシーブのほうが有利になりやすく、ブレイク合戦になることも多いです。
「キープ」の意味と使い方
テニスの 「キープ」 とは、自分のサービスゲームをとることを意味します。
「サービスキープ」ともいいます。
「キープ」は、下記のように使われます。
お互いのサーブ力が高い場合、サーバー優位でゲームが進み、サービスキープが続きます。
サービスエースやサーブでレシーバーを崩して次の1打で決める機会が多ければ当然そうなりますね。
わたしたちの場合は、まずダブルフォルトしないように気をつけるとサービスキープしやすくなります。(ダブルフォルトは、2回ともサーブを失敗してポイントを失うことです。)
その他の「ブレイク」の使われ方
テニスでは、下記のようなときにも「ブレイク」という言葉を使います。
- 【ブレイクポイント】
- レシーバーがあと1ポイントとればゲームをとれる状況のこと。「0 – 40」「15 – 40」「30 – 40」「アドバンテージレシーバー」のときはブレイクポイント。
- 【タイブレイク】
- ゲームカウントが「6 – 6」になった場合に行われる特別ルール。2ポイント差をつけた状態で、先に7ポイントとったほうがセットを取得できる。
- 【ミニブレイク】
- タイブレイク中に、レシーバーがサーバーからポイントを奪うとミニブレイクになる。お互いキープ合戦となっているとき、ミニブレイクすると有利に戦える。
タイブレイクのルールについては、下の記事で詳しく解説しています。
テニスのブレイクとキープの秘訣|自分のミスを減らし相手のミスを誘え
本記事の後半では、ブレイクとキープするための方針について書いていきます。
ブレイクとキープそれぞれの秘訣を、3ステップで紹介します。
ブレイクする3つのステップ
相手のサービスゲームをブレイクするためには、とにかくリターンが大切です。
以下の3つのステップを意識してみましょう。
- リターンを確実に返す
- リターンを深く返す
- サーブが甘ければ攻撃する
リターンを確実に返す
レシーブゲームで最初に意識したいのは、リターンを確実に返すこと。
リターンで、頻繁にネットしたり、アウトしているようだとブレイクは難しいからです。
相手コートへ確実に返すコツとしては、状況に応じて
を織り交ぜることです。
コンチネンタルグリップでのリターンはグランドストロークの握りよりリーチが長く、速いサーブも上向きの面を作って安全に返すことができます。
リターンを深く返す
次のステップとしては、リターンを深く返すこと。
リターンが高い確率で相手コートに入っていても、ボールが浅ければ次の一打でやられてしまいます。
リターンを深く返すことで、サーバー有利の状況からイーブンへ持っていきやすくなります。
サーブが甘ければ攻撃する
レシーバーがさらにブレイク率を上げるには、チャンスがあればリターンで攻撃すること。
特に、サーバーがセカンドサーブを打つときは、フォルトしないように確率重視の回転系サーブになりやすいです。
サーブのバウンド地点は必ずサービスラインより手前だとわかっているので、甘ければポジションを前にとり、攻撃に転じましょう。
キープする3つのステップ
自分のサービスゲームをキープするためには、サーブの出来が鍵を握っています。
以下の3つのステップを意識してみましょう。
- サーブを確実に入れる
- 相手にいいリターンを打たせない
- 3球目攻撃で相手を仕留める
サーブを確実に入れる
サービスキープをするには、まずサーブを確実に入れること。
1ゲームにダブルフォルトを2回以上してしまうと、サービスキープはかなり難しくなります。
もし、ダブルフォルトが減らないようなら、ファーストサーブとセカンドサーブを打ち分けるのではなく、セカンドサーブを2回打つつもりでいきましょう。
相手にいいリターンを打たせない
サーブが確実に入るようになったら、次に意識したいのが相手にいいリターンを打たせないこと。
サーブが確実に入ったとしても、相手が気持ちよくリターンできてしまうと、レシーバー優位のラリーが始まってしまいます。
相手が手も出せないサービスエースを連発できればいいですが、現実はそううまくいきません。
相手にいいリターンを打たせないように、
を変えて相手にサーブを読みづらい状態を作りましょう。
球種は
コースは
この2つを組み合わせて相手の読みを外すようにします。
3球目攻撃で相手を仕留める
相手が苦し紛れのリターンを打ってくれれば、次の1打で決められます。
3球目攻撃で、相手を仕留めましょう。
サーブで相手を崩せたのであれば、ポジションをベースラインより前へとり、次の攻撃に備えます。
ボールが浅ければ、普段より高い打点、早いテンポでオープンコートもしくは相手の逆をついて打ち込みます。
いきなり本番でできることではないので、普段からサーブと3球目攻撃をセットにした練習をしておくのがいいでしょう。
テニスのブレイクとキープがわかると、テニス観戦するときも自分かプレーするときも試合を楽しめるようになります。
ブレイクとキープを意識しながら、試合を楽しんでみてください!