テニスは野球経験者が有利?元コーチが野球の優位性と弊害を解説

基礎知識
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野球経験者に、ものすごくテニスがうまい人がいる。野球をやっていると、テニスの上達が早いのは本当?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスは野球経験者が有利?元コーチが野球の優位性と弊害を解説
  2. テニスに役立った野球の練習|野球未経験でも補助としてやる価値あり
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスコーチとして働いていたとき、野球経験があるスクール生がどんなふうに上達していったか見てきました。

また、同僚だったテニスコーチに野球経験者がいて、他より明らかに優れた能力がありました。

本記事では、テニスにおける野球経験の優位性や弊害について解説します。

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テニスは野球経験者が有利?元コーチが野球の優位性と弊害を解説

テニスは野球経験者が有利?元コーチが野球の優位性と弊害を解説

野球経験者は、同じボールと道具を扱うスポーツなだけあって、テニスの上達は早い傾向にあります。

野球の優位性と弊害、そして野球以外のスポーツを経験した場合のテニスへの影響について解説します。

野球の優位性

野球経験者がテニスを始めると、以下の点でアドバンテージがあります。

【オーバーヘッドが強い】
スローイング動作で肩が鍛えられているため、サーブやスマッシュといったオーバーヘッド系のショットが強い。腕の使い方は共通点が多い。
【ボールをコンタクトする能力が高い】
ボールとの距離をとるのがうまく、ラケットのスイートスポットでとらえるのに長けている。運動連鎖を使って、鋭くラケットを振れる。特に、ノーバウンドのボールやバウンド直後のボールを扱うのが上手。
【両手打ちを器用にこなす】
バッティングで鍛えられているため、両手打ちバックハンドのタッチが絶妙。トップスピンロブやアングルショットがうまい。
野球のスキルは、テニスの攻撃と守備の両方で力を発揮します。細いバットでボールをとらえていたので、ラケットでボールをとらえるのは簡単でしょう。

野球の弊害

野球経験者は上達が早い傾向にありますが、すべての人に当てはまるとはかぎりません。

野球とテニスとの違いを認識できないとデメリットになりかねません。

【グランドストロークのスイング軌道】
バッティングのダウンスイングのままだと、グランドストロークのトップスピンがなかなか打てない。
【サーブの動作方向】
サーブはコンチネンタルグリップで握るため、右斜め上にラケットを振り抜く。どちらかというと遠投に近い。
【力加減】
ハードヒットが得意で、打ちすぎる傾向あり。
コーチにとっては、他のスポーツをしていないほうがクセがなく教えやすいです。とはいえ、野球とテニスとの違いを認識したうえで練習すれば、大きな弊害にはならないでしょう。

他のスポーツはどうなの?

他のスポーツをしていた場合、テニスに役立つの?

野球以外のスポーツをしていた場合、テニスにどう影響があるのかまとめておきます。

【ソフトテニス】
フォアハンドストロークやポーチで圧倒的なアドバンテージ。(前衛か後衛をやってたかにもよる。)トップスピンを覚えれば、ハードヒットしてもコートに収まる。ネットにつめたときの処理がうまい。バックハンドやボレーは、一から学んだほうがいい。
【サッカー】
フットワークがよく、守備範囲が広い。ボールに近づきすぎる傾向があり。
【バトミントン】
サーブやスマッシュといったオーバーヘッドが強い。手首を使いすぎる傾向がある。
【水泳】
心肺機能が鍛えられているため、スタミナがある。背筋が鍛えられていれば、グランドストロークやオーバーヘッドのスピードも出やすい。
【体操】
股関節の柔軟性が高いため、走らされてオープンスタンスで返球するのがうまい。姿勢がよく、上半身をまっすぐ起こしたまま打てる。

上記は、コーチやテニススクール生を見て、わたしが感じたことです。

ただ、テニスのために他のスポーツを始める場合は注意が必要です。

下記の動画を参考に。

ジュニアの競技テニスのことがわかるテニスエナジーさんの動画です。バレエもテニスによさそうですね!
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テニスに役立った野球の練習|野球未経験でも補助としてやる価値あり

テニスに役立った野球の練習|野球未経験でも補助としてやる価値あり

テニスに野球の技術を活かすなら、何をしたらいい?

本記事の後半では、テニスのために他のスポーツを取り組む場合を考えてみます。

わたしが試した結果ですが、他のスポーツに手を出すよりテニスに時間を割いたほうが上達は早いと感じました。

たっぷりと時間があるお子さんの場合は、他のスポーツを経験することはプラスに働くと思いますが…

キャッチボールならやる価値あり

それでも、時間を割いて野球の練習を取り入れるなら、

キャッチボール

をおすすめします。

スマッシュやサーブでは、ラケットでボールをとらえなくてはいけません。

その最中に、腕の使い方を覚えるのは至難の業。

キャッチボールなら、ラケットでボールをとらえる作業をせずに腕の使い方を覚えられます。

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自宅でキャッチボールでも効果あり

外でキャッチボールをする時間がなかなかとれない…

という場合は、自宅でキャッチボールする方法があります。

上の商品は、我が家で使っているボールです。

このボールで小学5年生の娘と自宅でキャッチボールを続けてきましたが、スマッシュやサーブの腕の使い方を覚えるのに十分役立ちました。(小学1年生から週1〜3回のペース。最近は忙しく週1回ペース。)

投げ方は、僕の野球塾 を参考にしました。

役に立たなかったバッティングセンター

最後に、わたしの失敗談を書いておきます。

大人になってからですが、バッティングセンターに週1ペースで通っていた時期があります。

野球の本で、バッティングのやり方を学びました。

多分、3年以上は通っていました。

当時のわたしは、動体視力や運動連鎖のトレーニングになるのではと期待していました。

バッティング自体は長く続けたおかげか上達しましたが、テニスにプラスになった感触はまったくありませんでした。(バッティングを教えてもらっていたら、少しは違うのかもしれませんが…)

そもそも、テニスでも動体視力や運動連鎖は鍛えられていますので、あえて時間を割く必要はなかったと今は思います。

フットサル教室もしばらく通いましたが、テニスのためにやるには労力が大きすぎて断念しました…

下のような練習なら、テニスのウォームアップやコーディネーションにもよさそうですね。

以上、「テニスは野球経験者が有利」についてでした。

野球経験者なら、ぜひテニスにもチャレンジしていただきたいです。

野球未経験でも、キャッチボールはテニスに役立つので取り入れる価値ありです!

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