と思っている方から、
と思っている方まで対応したテニスの手首のまとめページです。
- 手首のコック:テニスの上達を左右する大事な動き
- フォアハンドの手首:自由度が高いため難しい
- サーブの手首:プロネーションを引き出すには
- 手首が痛いときの対処法:テーピングかサポーター・トレーニング・アイシングで回復させる
手首のコック:テニスの上達を左右する大事な動き
テニスでは、ラケットを握っている手首をコックしておくことが多いです。
前腕とラケットに角度をつけると、腕の回旋動作が使いやすくなり、ラケット面が維持しやすくなります。
手のひらの斜めのライン(人差し指の付け根と手のひらのヒールを結ぶライン)をグリップ面に合わせるのが、テニスの基本的なグリップの握り方。
そのまま握るだけだとラケットと前腕は1直線に近いので、手首をコックしてラケットと前腕に角度をつけます。
各ショットでは、下記のように手首をコックします。
- 【フォアハンドストローク】
- 薄いグリップ(コンチネンタルグリップやイースタングリップ)で、ラケットを立ててインパクトを迎えたい場合に手首のコックが必要。
- 【バックハンドストローク】
- テイクバックやインパクトでラケットを立てる打ち方では手首をコックする。片手バッグでは必須。
- 【スライス】
- 手首をコックして、ラケットヘッドよりグリップエンドが先行するようにスイングする。
- 【ボレー】
- 肘を伸ばして手首をコックしておくことで、肩を支点にラケットを動かす。
- 【スマッシュ・サーブ】
- 手首をコックする意識は必要ないが、ラケットダウンの際にラケットの重みで手首はコックされる。
フォアハンドの手首:自由度が高いため難しい
フォアハンドストロークは、グリップの握り方も様々で、自由度が高いショットです。
それゆえに、手首の使い方も同じではありません。
フォアハンドストロークの手首については、下記を頭に入れておきましょう。
- 手首は意識的に使わない
- インパクト時の手首の形を維持する
- 背屈具合はグリップの握りで異なる
- 手首を意識するかどうかは人それぞれ
- 手首は脱力しすぎても力みすぎてもダメ
フォアハンドストローク全体の中で、手首だけを考えるのは得策ではありません。
手首は、フォアハンドストロークを打つ際に使う関節の1つでしかないからです。
フォアハンドストロークは手首を単独で考えるのではなく、肘とセットで考えてみましょう。
インパクトで肘をどれくらい曲げるかで、手関節の背屈具合は変わるからです。
サーブの手首:打点を後ろにとりプロネーションを引き出す
サーブでは、最初の構えから
を作っておき、その形を維持したままスイングします。
インパクトでの手首の形ですが、コンチネンタルグリップの場合
にするのがおすすめです。
ラケットダウンのときにラケット面が真上を向いたり、インパクトで手首が背屈してしまう方は、打点を前にとりすぎています。
打点を打ちたい方向に対して後ろにとると、手首をニュートラルもしくは少し掌屈でインパクトを迎えられます。
インパクトの目安は、後ろの肩の真上です。
後ろの肩の真上に打点をとれれば、プロネーション(肩と前腕の捻り戻し)を使ったサーブが打ちやすくなります。
手首が痛いときの対処法:テーピングかサポーター・トレーニング・アイシングで回復させる
と感じたら、テニスをやめて安静にしましょう。
そして、アイシングで冷やしつつ包帯やテーピングで圧迫して、腫れや内出血を最小限に抑えます。
手首は、主に下記のケガが多いです。
- 【腱鞘炎】
- 骨と筋肉をつなぐ腱と、腱を包む腱鞘が擦れ合うことで炎症が起こる。
- 【TFCC損傷】
- 手首の小指側の関節にある「三角線維軟骨複合体」と呼ばれる組織が損傷。長引きやすく、サポーターが出されることが多い。
- 【捻挫】
- 手首の関節に不自然な力が加わって、関節包や靭帯が損傷。
手首の痛みが消えても、テニスをするとまた痛み出すことはよくあります。
手首の痛みが慢性化しないように、下記の3つを徹底しましょう。
- 【テーピングかサポーター】
- しっかりと手首を固定してくれて痛みが出る動きを阻止してくれる。
- 【トレーニング】
- 痛みで休んでいる間、手首の柔軟性と筋力は低下しているので、ストレッチと筋力トレーニングを行って回復させる。
- 【アイシング】
- トレーニングやテニスをした後、アイシングで20分くらい冷やして、炎症を抑える。
少しでも、テニスの手首の悩みが解決してくれたなら幸いです!