- テニスで左利きは右利きより有利?やりにくい3つの理由を徹底解説
- テニスの左利き(サウスポー)の対策|普段から意識したい3つのこと
わたしは、試合で左利きの相手と当たるたびに一方的なスコアで負けることが多かったです。
正直、左利きの相手に苦手意識がありました。
そんなわたしですが、左利きのプレーヤーと練習するようになってわかったことがあります。
本記事で、左利きの優位性と対策をまとめてみました。
テニスで左利きは右利きより有利?やりにくい3つの理由を徹底解説
もし、
そして
のであれば、
です。
理由は、下記の3つです。
- 左利きに慣れていない
- ボールが右利きと反対に曲がる
- 右利きのバックを狙うコースは左利きのフォア
1つずつ解説します。
左利きに慣れていない
左利きが右利きより有利な理由の1番は、左利きとテニスをすることに慣れていないからです。
左利きは、世界の人口の約10%と言われています。(日本国内でも11%くらい。)
テニスの練習相手も、試合の相手もほとんど右利きです。
10人に1人くらいの割合でしか、左利きとテニスをする機会はありません。
それでは、左利きになかなか慣れないでしょう。
逆に、左利きの人は右利きの人とテニスをする機会が多く、慣れています。
という方は、下記に該当しています。
- 普段から左利きと練習している。
- フォアよりバックのほうが得意。
- ヒッティング能力が高く、コースの打ち分けも得意。
上記を満たしていなければ、スタートの時点で左利きは右利きより優位に戦えるでしょう。
ボールが右利きと反対に曲がる
と感じるのは、
からです。
特に、左利きのスライスサーブは厄介です。
左利きのスライスサーブを右利きのバックハンド側へ打たれると、ボールは逃げていきます。
バックハンドはフォアハンドと比べると、リーチが短く、力も入れにくいです。
慣れていないと、逃げていくボールをバックハンドで返球するのは難しい…
また、左利きのスライスサーブがボディに入ったときも苦戦します。
右利きのスライスサーブなら、正面に来たボールはフォアハンド側に曲がるので、フォアハンドで回り込みやすいです。
ですが、左利きのスライスサーブが正面に来るとバックハンド側に曲がります。
判断を誤り、フォアハンドで回り込もうとすると、ボールは身体に近づいていくため、ラケット面の根元に当たってしまいます。
右利きのバックを狙うコースは左利きのフォア
ラリー戦で左利きの相手がやりにくいのは、
になってしまうからです。
相手が右利きなら、バックハンドを狙って攻撃することが多いと思います。
つまり、サーブは対角線のサービスコートの右側、ストロークは相手コートの右側にボールを集める機会が多くなります。
その配球を左利きの相手にやってしまうと、全部フォアハンドストロークにボールを送ることになります。
左利きのフォアハンドストロークにボールを集めると、こちらのバックハンド側を狙われることが多くなります。
そして、「左利きのフォアハンド 対 右利きのバックハンド」という構図が出来上がり、圧倒的な不利な展開が待っています。
左利きと対戦するときは、普段戦っている右利きの相手と同じ戦い方はできません。
テニスの左利き(サウスポー)の対策|普段から意識したい3つのこと
左利きの戦術は下記のとおり。
- 【スライスサーブ】
- 右利きのバックハンド側へスライスサーブを打って追い込む。
- 【フォアハンドで攻撃】
- フォアハンドで回り込むことが多く、大半のボールをフォアハンドで攻撃する。
- 【ネットプレー】
- ネットプレーでは、右利きとフォアバックが反対のため、パッシングやロブのコースを間違えると、スマッシュやフォアのハイボレーで攻めることができる。
左利きの戦術を理解したうえで、紹介する3つの対策を試してみてください。
対左利きのポジションどり
左利きのサーブを受けるときは、
にとりましょう。
左利きのスライスサーブは、曲がることがわかっていても返球するのが難しいです。
予想以上に逃げていくボールのせいで、ラケットの先のほうに当たったり、振り遅れてコースが甘くなってしまいます。
最初からポジションを左にとることで、逃げていくボールを追いかける距離が短くなり、返球できる確率が上がります。
世界で活躍する西岡選手も立ち位置を変えることを勧めていますので、必ずやっておきたい左利き対策です。
左利きのバックを狙えるようにしておく
左利きのプレーヤーとのラリーで優位に戦うには、
を狙えるようにしておくことが必須です。
右利きばかりとやっていると、相手のバックハンド側を中心に攻めるせいか、打つコースが下記に偏りやすいからです。
- 【デュースサイドでのサーブ】
- →センター
- 【アドサイドでのサーブ】
- →ワイド
- 【フォアハンドストローク】
- →ストレート(ダウンザライン)
- 【バックハンドストローク】
- →クロス
この配球で左利きと試合をすると、全部相手のフォアハンドにボールを集めることになります。
左利きと対戦するときは、下記のコースをベースにして相手にバックハンドを打たせるようにしないとしんどいです。
- 【デュースサイドでのサーブ】
- →ワイド
- 【アドサイドでのサーブ】
- →センター
- 【フォアハンドストローク】
- →クロス
- 【バックハンドストローク】
- →ストレート(ダウンザライン)
普段右利きと練習するときも、相手のバックハンドばかり狙わず、上記のコースへ打てるようにしておきましょう。
フォアで回り込むことを逆手にとる
左利きで強い選手は、回り込みのフォアハンドを武器にしている場合が多いです。
左右にコースを打ち分けて、フォアハンドで走らせる展開にしないと、なかなかバックハンドで打たすことはできません。
- フォアハンドで回り込ませる。
- アドバンテージコートへ打ち、走らせてフォアハンドを打たす。
- 空いたデュースコートへ打って、バックハンドで打たす。
言うのは簡単ですが、上記の流れでバックハンドを打たすのはかなり難しいです。
左利きに慣れていないと、相手の球威に押されて、なかなかコースを左右に打ち分けられません。
普段から左利きとテニスをしている、もしくは高いヒッティング能力がないと難しい戦い方ではあります。
もし、あなたのそばに左利きのプレーヤーがいればラッキーです。
いなくても、対左利きを想定して練習してみてください!