- テニスの怪我ランキング|知っておきたいスクールやゲーム中の事故
- テニスの慢性的な怪我|放っておくと治らなくなる|早めの処置が大事
そのため、テニススクールで起こる小さな事故から大きな事故まで、すべてに目を通すことになります。
また、草トーナメントには頻繁に出ていたので、ゲーム中に起こる怪我もよく目にしました。
その経験をもとに、テニスの怪我ランキングを紹介します。
テニスの怪我ランキング|知っておきたいスクールやゲーム中の事故
テニススクールのレッスンやゲーム中によく起こる怪我をランキング形式で3つ紹介します。
- 足首の捻挫
- ふくらはぎの肉離れ
- ぎっくり腰
足首の捻挫
もっとも多い怪我は、
です。
捻挫とは、外部から関節に強い力がかかることにより、関節を支えている靱帯・関節を包む膜・軟骨などが損傷することをいいます。
テニスでは、自分の予想と違う方向へボールが飛んでくることがよくあります。
動き出した方向と違う方向へ動こうとしたときに、身体のバランスを崩してしまい、足首を捻りやすいです。
軽傷であれば、2週間くらいで治ります。
重傷であれば、松葉杖を使うことになり、日常生活にも支障をきたします。
完治するまで、6~8週間くらいと言われています。
しかし、いつまで経っても足首に痛みがとれず、1年以上テニスに復帰できないケースもありました。
足首の捻挫を100%回避するのは難しいですが、スプリットステップの際に両足をラケット1本分くらい広げることで捻りづらくなります。
テニスをする前に、足首を回してやわらかくしておくと、捻ったときの被害が少なくて済みます。
また、足首の捻挫はクセになりやすいです。
再発防止のため、サポーターを利用することが多いです。
テニスはしていませんが、足首用サポーターA1とA1ショートを試着する機会がありましたので、感想を書いておきます。
- サイドをしっかり固定してくれる感じ
- ストラップが長く、少し装着しづらい
- 普段のシューズサイズで問題なく履ける
- シューズを履いて足首を内側に曲げたとき、A1ショートより安心感があった
- サイドをしっかり固定してくれる感じ
- ストラップが短く装着しやすい
- 普段のシューズサイズで問題なく履ける
- シューズを履いて足首を内側に曲げたとき、少し不安があった
ふくらはぎの肉離れ
足首の捻挫に次いで多いのは、
でした。
肉離れとは、筋肉が急激に引き伸ばされることで筋繊維が断裂してしまう怪我のことです。
ふくらはぎの肉離れは、疲労した状態で急激なダッシュをしたときに起こりやすいです。
テニススクールのレッスンで言えば、最後のゲーム中。
疲れがピークに近い状態で、ネット前にボールが落ち、必死に走ろうとしたときです。
ふくらはぎに急激な負荷がかかり、肉離れを起こします。
また、以下の場合も肉離れを起こしやすいです。
- 遅刻して途中からレッスンに入るとき
- 久しぶりにテニスをしたとき
準備運動が不足していたり、筋力が低下しているときに以前のように激しく動いたりすると、ふくらはぎの肉離れをしやすいです。
肉離れの損傷程度にもよりますが、テニスができるまで回復するには6ヶ月くらいかかります。
すぐに応急処置を行い、病院へ行きましょう。
わたしは応急処置でしっかり固定しなかったため、ハムストリングの肉離れで1年間痛みが続いてしまいました…
肉離れを予防するには、スタートダッシュに気をつけましょう。
足の裏側の筋肉を頑張るのではなく、身体を移動方向へ倒した勢いを使うようにします。
テニスする前やテニス中に、スポーツドリンクをまめに飲んで水分とミネラルを補給することも予防につながります。(足りないと筋肉が硬化します。)
また、再発を防ぐため、リハビリで下半身裏側の筋力や柔軟性を回復させておくことも重要です。
どんなリハビリをするかは、ZAMST公式ホームページのSPORTS MEDICINE LIBRARYの太もも・ふくらはぎ・すねが参考になります。
肉離れの再発を予防するふくらはぎサポーター⬇︎
「FILMISTA CALF」を試着する機会がありましたので、感想を書いておきます。
- 3つのストラップが上下に並んでいるので、上から下まで圧迫感を調節できる
- 薄い素材なのでふくらはぎに密着しやすい
- ストラップが多いため付けるのは面倒
始めは付け方がよくわかりませんでした。
内側のパッドを保護したい部位に当てることがわかると、どう付ければいいかわかりました。
ぎっくり腰
足首の捻挫やふくらはぎの肉離れに比べると少ないですが、テニス中に
になってしまう方もいます。
ぎっくり腰(急性腰痛症)とは、腰をひねったり、中腰で重いものを持ったりしたときに、腰部に激痛が走る症状です。
テニスでは、身体を回転させる動作で起こりやすいです。
わたしも過去、頻繁にぎっくり腰をやっていました。
すべて両手バックハンドストロークを打っているときでした。
程度にもよりますが、ぎっくり腰をした場合、テニスに復帰できるのは3〜4週間後になります。
ぎっくり腰を予防するには、お腹回りのトレーニング・体側や下半身のストレッチ・テニスボールを使ったマッサージが有効です。
腰痛については、下の記事で詳しく解説しています。
テニスの慢性的な怪我|放っておくと治らなくなる|早めの処置が大事
テニスの突発的な怪我は下半身が多かったですが、慢性的な怪我はラケットを持っている腕に起こりやすいです。
- テニス肘(テニスエルボー)
- 手首
- 膝
慢性的な怪我は痛くてもテニスができてしまいますが、そのまま続けているといつまで経っても治りません。
テニスをお休みし、十分なリハビリをしてから復帰するのがベストな選択です。
テニス肘(テニスエルボー)
慢性的なテニスの怪我で1番多いのは、
です。
テニススクールに行くと、肘にサポーターをつけている生徒さん、レッスン後に肘をアイシングしている生徒さんをよく見かけます。
テニス肘(テニスエルボー)とは、前腕骨外側上顆という肘の骨に付着する腱に炎症が起こる状態です。
前腕骨外側上顆炎と呼ばれ、肘の外側に痛みが出ます。
肘が痛くなるのは、テニスの繰り返し動作で腕を酷使したり、肘を痛めやすい打ち方をしているのが原因です。
肘の外側ではなく、内側が痛む場合もあります。
肘の内側が痛む場合は前腕骨内側上顆に炎症が起こっており、野球肘やゴルフ肘と呼ばれています。
テニス肘は、半年から1年で80〜90%の人が改善するそうです。
と言っても、ただ放置するのではなく、テーピングやサポーターの利用、アイシング、痛みがなくなったらストレッチや筋力トレーニングを行い、万全の状態でテニスに復帰しましょう。
手首
テニス肘に次いで多い慢性的な怪我は、
です。
肘と同様に、ラケットを支える手首には相当の負担がかかります。
手首の痛みは、腱鞘炎・TFCC損傷・捻挫などで起こります。
- 【腱鞘炎】
- 骨と筋肉をつなぐ腱と、腱を包む腱鞘が擦れ合うことで炎症が起こる。
- 【TFCC損傷】
- 手首の小指側の関節にある「三角線維軟骨複合体」と呼ばれる組織が損傷。長引きやすく、サポーターが出されることが多い。
- 【捻挫】
- 手首の関節に不自然な力が加わって、関節包や靭帯が損傷。
手首が痛くなる原因は、下記のようにさまざまです。
- 手首を酷使して痛くなるパターン
- 1回変な打ち方をして痛めるパターン
- 転んで地面に手をついて痛めるパターン
手首の痛みは、テニスをしながらだとなかなか治りません。
テーピングやサポーターで固定し、痛みがなくなったらストレッチや筋力トレーニングを行い、手首の痛みを予防します。
膝
テニスといえば「足ニス」と言われているほど足を酷使します。
当然、身体を支えている
に負担がきます。
テニススクールでも、膝サポーターをつけている生徒さんをよく見かけます。
膝痛の原因はさまざまです。
下の動画が参考になります。
テニスは身体の片側を酷使するので、自然とアンバランスな体つきになります。
そうなると、片方の膝に負担がかかりやすいです。
また、身体を回転させて打つときのねじれや深い膝の曲げも膝を痛めやすいです。
わたしの場合ですが、膝の痛みは1日2日で治ることもあれば、半年以上治ったり痛んだりを繰り返しているときもありました。
サポーターやスポーツタイツの利用、痛みがなくなったらストレッチや筋力トレーニングを行い、膝の痛みを予防します。
突発的な怪我も、慢性的な怪我も、痛みなくテニスができるまで回復させるにはかなりの時間がかかります。
焦らずテニスをお休みして安静にすること、再発しないようにリハビリをして筋力と柔軟性を取り戻すことを忘れないでください!