- 予備知識:テニスを始めるとどうなるか知っておこう
- テニスの始め方:テニススクールを利用しよう
- 必要なもの:ラケット・シューズ・ウェア
- 打ち方:覚えたい基本6ストローク
- 練習メニュー:初心者がやっておきたい基本ドリル
- Q&A:初心者のよくある疑問に答えます
本記事は、大人からテニスを始める場合の完全ガイドです。
お子さんの習い事としてテニスを考えている場合は、下記の記事をご覧ください。
予備知識:テニスを始めるとどうなるか知っておこう
「テニスを始めるきっかけは何だっていい」とわたしは思っています。
- 何かスポーツを始めたい
- 健康にいいことをしたい
- 仲間がほしい
始めた動機はともあれ続けていくと、テニスにのめり込む人たちが現れます。
そんなテニスの魅力とは何でしょうか?
もし、興味があれば下記の記事を読んでみてください。
また、テニスそのものより、
に興味がある方も多いかと思います。
テニスをするメリット・デメリットだったり、健康面の変化だったりですね。
いいことばかりではなく、悪いことも包み隠さず下記の記事にまとめました。
テニスの始め方:テニススクールを利用しよう
社会人の方なら、テニスを始める方法は下記の3つですね。
- テニススクール
- サークル
- 友達や家族と
詳しくは下記記事で解説しています。
おすすめはテニススクール
テニスを始めるなら、テニススクールがおすすめです。
サークルや友達家族と始める方も、テニススクールを併用するといいでしょう。
テニススクールをおすすめする理由は、レッスンであなたを指導してくれるコーチがいるからです。
最初は、ボールを打つのに必死で自分がどう打っているのかまったくわかりません。
そんなあなたがうまく打てているか、もしくは間違った動きをしているかを教えてくれます。
間違った動きをしていれば、どう動けばいいかコーチが導いてくれます。
間違った動きに気づかないで繰り返し打っていると、その動きが定着してしてしまい、悪いクセがついてしまいます。
悪いクセがついてしまうと、直すのは難しく大きく遠回りをしかねません。
また、あなたと同じようにテニスを始めた生徒さんと出会えるのもいいですね。
テニスという共通の話題があるので、通っているうちに自然と仲良くなれます。
どんなテニススクールを選べばいいか
近くの通いやすいテニススクールを選ぶのも1つの選択です。
通うのが面倒だと、テニスを続けるのが困難になりますので…
ただ、初心者にあまりやさしくないテニススクールも存在しますのでご注意を。
初心者向けのクラスがなく、「初心〜初中級」のように経験者と一緒にレッスンを行うテニススクールは避けた方がいいでしょう。(あなたが経験者なら問題ないかもしれませんが…)
特に、小さなテニススクールはその傾向があります。
初心者向けのクラスが十分にあるテニススクールを選びましょう。
決まった曜日の決まった時間に通うことになりますが、レッスンをお休みした場合は他の曜日時間に振り替えることになります。
初心者向けのクラスが少ないと、振替がなかなか消化できず、レッスン代が無駄になってしまいます。(振替に期限があるスクールが多いです。)
インドアとアウトドアどちらのスクールを選んだらいいの?
初心者がテニスを始める場合、続けるハードルが低いのは
です。
理由は下記のとおり。
- 悪天候による中止がないので毎週決まった時間にテニスができる
- 冷暖房完備(※ないところもあり)
- 紫外線対策が必要ない
- 太陽による眩しさがなくボールが風の影響を受けない
月会費に施設利用料が上乗せされているだけあって、いい環境でテニスができます。
「太陽による眩しさがなくボールが風の影響を受けない」は、インドアのメリットでもありデメリットでもありますが…
じゃあ、アウトドアでテニスを始めるのはダメなのかといえば、そんなことはありません。
わたしは、アウトドアでテニスを始めた生徒さんが長く続けているのを見てきました。
月会費が安く、レッスンの定員もインドアより少ない場合が多いです。(インドアだとコート1面で定員10人以上のクラスもあります。)
もしくは
という方も、続ける自信がなければ最初はインドアで始めて、途中でアウトドアに切り替えるのでもいいかと思います。(実際にそういう生徒さんもいます。)
テニススクールの決め方
テニススクールの選び方やインドア・アウトドアの違いは解説しました。
そのうえで、通える距離のテニススクールをインターネットで検索してみてください。
候補をいくつかピックアップしたら、体験レッスンを申し込んでみましょう。
無駄に体験レッスンを申し込みたくなければ、見学してから体験するか決めてもOKです。
体験レッスンを受けることで以下のことがわかるはずです。
- 本当に毎週通える距離なのか
- スクールの施設は許容範囲内か
- レッスンは楽しく上達できそうか
体験後、すぐに入会するか判断できなければ、保留にしておきましょう。(スクールによっては、籍だけおさえてもらってキャンセルすることもできます。)
2つ以上のテニススクールを体験して、比べてみるのもいいでしょう。
必要なもの:ラケット・シューズ・ウェア
テニスを始めるには、以下のものが必要になります。
- テニスラケット
- テニスシューズ
- ウェア
ただ、テニススクールによってはテニスラケットやテニスシューズを無料でレンタルできるところもあります。
しばらくレッスンでレンタルしてみて、気に入ったものを見つけてから購入してもいいでしょう。(コーチにも相談できます。)
テニスラケットはヨネックスの「EZONEシリーズ」がおすすめ
男性ならEZONE100(重さ300g)⬇︎
女性ならEZONE100L(重さ285g)⬇︎
5000円くらいの安いラケットもありますが、フレームがアルミ製で耐久性や性能に難ありです。
テニスラケットは長く使えるものを購入しましょう。(フレームがカーボンやグラファイト製のものです。)
日本メーカーのヨネックスが販売しているEZONEシリーズは人気があり、おすすめです。
EZONEシリーズがおすすめな理由は下記のとおり。
- 安心の日本メーカー
- 楽にボールが飛んでいく
- 初心者からプロまで使える
ヨネックスは、ラケットスポーツで有名な日本メーカーだけあって品質が高いです。
ヨネックスのホームページ(TEAM YONEX)を見れば、世界のトッププロが多数使用しているのがわかります。
EZONEは、力まなくても楽にボールが飛んでいきます。
また、ラケットの打球できる範囲(スイートスポットといいます)が広いので、初心者にもやさしい仕様となっています。
テニスの技術を習得するうえで、大きなアドバンテージとなるでしょう。
欠点があるとしたら、コントロール性能です。
ピンポイントに狙うようなコントロール性能はありませんが、それでも世界のトッププロも使用しているラケットです。
上達しても、長く使えます。
同じようなスペックのモデルであれば、他ブランドのラケットでもOKです。
おすすめのラケットをまとめた記事もあるので、参考にしてみてください。
大人用のテニスラケットのほとんどは、ストリングが張られていません。
初心者の方におすすめのストリングは、同じくヨネックスの「エアロンスーパー850」です。
白・黒・黄・ピンクの4色から選べるので、色のコーディネートを楽しめます。
ただ、ストリングはネットで購入するよりテニススクールやテニスショップで購入してそのまま張ってもらうほうがいいでしょう。(ストリングを持ち込むと、持ち込み料がかかったりします。)
おすすめしたラケットで上記のストリングを張る場合、下記を目安にしてください。
- 【男性】
- →50ポンド
- 【女性】
- →47ポンド
張る強さを「テンション」といい、下記を知っておくといいでしょう。
- 【テンションの数字を落とす】
- →打感がやわらかくなり、ボールの飛距離が伸びる
- 【テンションの数字を上げる】
- →打感が硬くなり、ボールの飛距離が落ちる
あと、ラケットのグリップ部分を交換するのは大変なので、薄い「グリップテープ」を1枚巻いておきましょう。
ヨネックスのグリップテープは伸び縮みするので、初心者でも巻きやすいです。
巻くのが不安な方は、スクールのコーチにお願いしてみましょう。
テニスシューズはアシックスの「COURT SLIDE」がおすすめ
⬆︎オールコート用(男性)
⬆︎オールコート用(女性)
⬆︎オムニ・クレー用(男性)
⬆︎オムニ・クレー用(女性)
確かに、それなりのテニスシューズを選ぶと1万円近くします。
でも、安価なエントリーモデル「COURT SLIDE」でも、特に問題なく使えます。
こちらも安心の日本メーカー、アシックスのテニスシューズで、多くのテニス愛好家がお世話になっているはずです。
Amazonプライム会員なら、「prime try before you buy」で試着してから購入するといいですね。
ウェアはテニスウェアでなくてもOK
ウェアはテニスウェアでなくてもOKです。
スポーツできる格好で大丈夫です。
例えば、Tシャツとハーフパンツとスポーツ用の靴下。
テニスを問わず、好きなメーカー好きなデザインでOK。
注意点は以下の2つです。
- 汗をかくため通気性・速乾性のものがいい
- ハーフパンツにボールを携帯できるポケットがあったほうがいい
寒い季節なら、ウインドブレーカー・ジャケット・パーカー・スウェットパンツなどを羽織るといいですね。
打ち方:覚えたい基本6ストローク
初心者の方がテニススクールのレッスンで練習するのは、主に下記の2つです。
- ラケットとボールに慣れるコーディネーショントレーニング
- 基本6ストローク
難しく書きましたが、テニスのコーディネーショントレーニングは、ボールを上についたり下についたりする練習ですね。
基本6ストロークは、下記の6つです。
- 【フォアハンドストローク】
- 利き手側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット。
- 【バックハンドストローク】
- 利き手の反対側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット。
- 【フォアハンドボレー】
- 利き手側に来たボールをノーバウンドで返球するショット。
- 【バックハンドボレー】
- 利き手の反対側に来たボールをノーバウンドで返球するショット。
- 【スマッシュ】
- 頭上に上がったボールをノーバウンドで相手コートに叩きつけるショット。
- 【サーブ】
- 自分で上げたボールを相手のサービスコートに入れるショット。
基本6ストロークについて予習しておきたい方は、下記の記事をどうぞ。
レッスンの最後に、簡単なゲームをすることも多いですね。
練習メニュー:初心者がやっておきたい基本ドリル
そんな方には、元コーチだったわたしが初心者向けの練習メニーを紹介します。
基本的には通っているテニススクールの練習内容を反復すればいいのですが、再確認として利用していただければと思います。
と思うかもしれませんが、テニスコートや相手がいなくても工夫次第でテニスの練習は可能です。
下記記事で、各ショットの導入方法と初心者におすすめの練習メニューを解説しています。
Q&A:初心者のよくある疑問にお答えします
最後に、初心者の生徒さんからよく聞かれることをまとめておきます。
- テニス道具はどこで購入したらいい?
- テニスの専門用語がわからない
- テニスのルールがよくわからない
- 上のクラスに進級したい
- ゲームができるようになりたい
テニス道具はどこで購入したらいい?
初心者の方がテニスのラケットやシューズを購入する場合、テニススクールやテニスの専門店で購入するのがおすすめです。
テニススクールで購入できる場合、あなたに合ったラケットやストリング、テンションをコーチが提案してくれるので楽かと思います。
テニスの専門店も、実際に商品を見たり試着して全部揃えられるのがいいですね。
型落ちで、安くなっているモデルがあるかもしれません。
テニスの専門店まで行くのが難しければ、専門店のホームページから購入する方法もあります。
ラケットにストリングを張り、すぐに使える状態で届けてくれます。
という方は、ネットでの購入も検討するといいでしょう。(ストリングは、スクールか専門店で張ってもらう必要があります。)
テニスの専門用語がわからない
初心者クラスの場合、コーチがテニスの専門用語を使うときはちゃんと説明してくれるとは思います。
ですが、用語の意味がわからず、レッスン内容を理解できない場合もあるかもしれません。(説明済みの用語に関しては再度説明しないで話が進んでしまうこともありますので。)
コーチに専門用語の意味を確認するか、下記の記事に目を通してみてください。
レッスンの前もしくは後だけでいいので、上記記事をざっと眺めたり調べると、少しずつテニスの専門用語が頭に入ってくるはずです。
テニスのルールがよくわからない
進級して上のクラスへ行くと、テニスのゲーム練習をやるようになるので、自然とルールを覚えていきます。(ゲームをしながら覚えると効率が良いです。)
ただ、1セットのように長いゲームをレッスンでやることはないので、ルールは別途覚えたほうがいいかもしれません。
下記の記事にテニスのルールをまとめています。
この記事を理解できればルールのかなり細かい部分までわかるようになります。
一気に覚えるのは大変なので、少しずつ理解していけば大丈夫です。
上のクラスに進級したい
上のクラスでやっていけると判断したとき、コーチは進級を出します。
コーチにどうしたら進級できるか聞いてみると、あなたに足りないものを教えてくれます。
ちなみに、初心者クラスが初級クラスに進級するためには、以下をクリアする必要があります。
- 球出しのボールなら基本6ストロークでコートに入れることができる(サーブはサービスコートに)
- グランドストロークでボールを飛ばせるスイングが身についている
- コーチとならラリーがつながる
上記のスキルがないと、上のクラスの生徒さんとラリーやゲームをするときに苦しみます。
ゲームができるようになりたい
レッスンで基本ストロークの練習ばかりだと、そう思う方もいるかと思います。
ゲームをするためには、基本6ストロークでコートに入れる技術が必要です。(スマッシュは打てなくても、ボレーで何とかなります。)
そのうえで、早くゲームができるようになるコツは、一緒にテニスをする相手を探して、実際にゲームをしてみることです。
最初は、「1ゲーム」もしくは「タイブレーク」のショートマッチで慣らすといいでしょう。
タイブレークは全員がサーブを打て、短い時間で楽しめるので、早いうちから覚えておくと重宝します。
慣れてきたら、4ゲーム先取などでサーブ権やコート(エンド)チェンジのタイミングを覚えるといいでしょう。