- テニスを始めたら知っておきたいテニスの用語一覧【まずはこれから覚えよう】
- レッスンとゲームがよくわかるテニスの用語一覧【ここまでわかれば困らない】
テニスでは、専門用語がたくさん登場します。
テニス用語がわからないと、何を言っているのかわからないときもしばしばあります…
本記事では、テニス用語を覚える場合の優先順位も考えて用語集を作成しました。
おさえておきたい用語を中心に解説していますので、ざっと目を通しておくことをおすすめします!
テニスを始めたら知っておきたいテニスの用語一覧【まずはこれから覚えよう】
まずは、初心者の方がすぐに知っておきたいテニス用語だけをピックアップしました。
内容は下記のとおりです。
- テニス用具のおさえておきたい用語
- テニスコートのおさえておきたい用語
- 基本ショットでおさえておきたい用語
これだけでも、テニスの全体像がわかると思います。
また、さらに深く理解できるように別記事のリンクも用意していますので、必要に応じてご活用ください。
テニス用具のおさえておきたい用語
テニス用具は、下記の4つについてある程度理解しておきましょう。
- テニスラケット
- ストリング
- テニスボール
- テニスシューズ
テニスラケット
大人の硬式テニスラケットは、27インチの長さです。
ほとんどのラケットが、カーボンやグラファイトの素材で作られています。
テニスラケットを購入する際、特に気をつけてほしいのがラケットの重さとグリップのサイズです。
ご自分に合ったものを選びましょう。
ジュニアのラケットは、19〜26インチの長さ。
安価なものは、アルミニウムの素材で作られています。
テニススクールのレッスンでよく登場するテニスラケットの用語はこちら。
- 【スイートスポット】
→ボールを快適にとらえられるラケットのエリアのこと - 【グリップエンド】
→グリップの1番下の部分
→メーカーのロゴマークがついている - 【ラケットヘッド】
→ラケットの先端
→例)ラケットヘッドを上げる・ラケットヘッドを下げる
ストリング
ストリング(ガット)は、ラケットに張ってある糸のことです。
大きく分けると、ナチュラル・ナイロン・ポリエステルの3種類があります。
初心者のほとんどの方は、安価でクセのないナイロンのストリングからスタートします。
ストリングは、テンションを指定して張ります。
高いテンションで張るとストリングがたわまなくなり、ボールの飛距離をおさえられます。
低いテンションで張るとストリングがたわみやすくなり、ボールの飛距離を伸ばせます。
テニスボール
テニスボールには「プレッシャーボール」と「ノンプレッシャーボール」があり、購入するときに気をつける必要があります。
- 【プレッシャーボール】
→ボールの内圧とゴムの力で弾む
→時間の経過とともに弾まなくなる
→その日かぎりの試合やゲームで使う - 【ノンプレッシャーボール】
→ゴムの力のみで弾む
→テニススクールのレッスンで使用
→練習用として購入するボール
ジュニア用として以下のボールもあります。
- スポンジボール
- レッドボール
- オレンジボール
- グリーンボール
レッドボール・オレンジボール・グリーンボールの飛びは、下記の関係です。
ボールの飛びだけではなく、ボールがコートにバウンドした後の弾みも違います。
テニスシューズ
テニスシューズは、コートの種類に合ったものを選ぶ必要があります。
テニスシューズには下記の3種類があり、主にソールの形状が違います。
- 【オールコート用】
→主にハードコート用
→カーペットコートでも使用している人が多い - 【オムニ・クレーコート用】
→砂入り人工芝(オムニ)コートやクレーコート用 - 【カーペットコート用】
→インドアのカーペットコート専用
→ツルツルのソールが特徴
テニスコートのおさえておきたい用語
テニスコートには、
知っておきましょう。
テニスシューズを用意する際に必要です。
また、テニススクールのレッスンでよく使う
を把握しておくとよいです。
コートサーフェス
よく使うのは「ハードコート・砂入り人工芝コート・カーペットコート」の3つですが、他のサーフェスも理解しておきましょう。
- 【ハードコート】
→アスファルトやコンクリートを土台に表面に合成樹脂などでコーティングしたサーフェス - 【砂入り人工芝コート】
→人工芝の上に細かい砂を敷き接地面の摩擦を適度に減らしたサーフェス
→よく「オムニコート」と呼ぶ - 【クレーコート】
→土で重ねた層の上に砂がまかれたサーフェス - 【カーペットコート】
→毛足の短いカーペットのような素材を表面に敷いたサーフェス
→インドアのテニススクールに多い - 【グラスコート】
→天然の芝生を使ったサーフェス
→ウィンブルドンが有名
テニスコートの名称
テニスコートのラインやエリアの名称は、下記の6つを優先的に覚えましょう。
- サービスライン
- ベースライン
- アレー
- サービスコート
- デュースサイド
- アドバンテージサイド
基本ショットでおさえておきたい用語
基本ショットの名称と一緒に使われる基本動作の意味は早いうちから理解しておきましょう。
グランドストローク
グランドストロークは、ボールがコートにワンバウンドしてから打つショットのことです。
利き手側で打つショットを
といい、利き手の反対側で打つショットを
といいます。
フォアハンドストロークは利き手のみで打つことが多いですが、バックハンドストロークには
と利き手で打つ
があります。

グランドストロークの基本動作には以下のようなものがあり、他のショットでも登場するので理解しておきましょう。
- 【スプリットステップ】
→相手がボールを打つときに両足を離して地面に着地する動作
→次の一歩が素早く出るようになる - 【ターン】
→身体(骨盤より上)を回す動作 - 【テイクバック】
→ラケットを後ろへ引く動作 - 【フォワードスイング】
→ラケットを前方へ振る動作 - 【ラケットダウン】
→ラケットを下に落とす動作 - 【インパクト】
→ボールがラケットに当たった瞬間 - 【フォロースルー】
→インパクト後のスイング - 【フィニッシュ】
→打ち終わったときのポーズ
基本動作は、こちらの記事の前半を確認すると理解しやすいです。
ボレー
ボレーは、ノーバウンドで打つショットのことです。
グランドストロークよりネットに近い位置から打つことが多く、ラケットで壁を作るイメージです。
利き手側で打つボレーを
といい、利き手の反対側で打つボレーを
といいます。
ボレーでおさえておきたい基本動作は、
です。
その名のとおりラケットをセットするだけの動作です。
グランドストロークのようにラケットをテイクバックしないことがポイントです。
スマッシュ
スマッシュは、高く上がったボールをノーバウンドで相手コートに叩き込むショットです。
スマッシュも、ボレーと同様にネット近くで打つ場合が多いです。
英語だと、オーバーヘッド(overhead)といいます。
サーブ
サーブは、自分で上げたボールをノーバウンドのまま頭上で打つショットです。
サービスともいいます。
ベースラインの後ろから対角線上にある相手サービスコートを狙います。
テニスの各ポイントは、必ずサーブからスタートします。
1回目に打つ「ファーストサーブ」と2回目に打つ「セカンドサーブ」があり、両方失敗すると失点になります。
サーブ特有のおさえておきたい基本動作は、下記の2つです。
- 【トスアップ】
→ラケットを持ってないほうの手でボールを上げる動作 - 【トロフィーポーズ】
→トスアップした手が上がり、テイクバックが終了して身体が沈み込んだときの一瞬止まって見えるポーズ

レッスンとゲームがよくわかるテニスの用語一覧【ここまでわかれば困らない】
テニスの基本的な知識と全体像はイメージできたと思います。
本記事の後半では、テニススクールのレッスンやゲームがよくわかる用語をまとめました。
内容は下記のとおりです。
- レッスンで登場する用語
- ゲーム中に使う用語
- 応用ショットや陣形の名称など
少しずつ覚えて、理解を深めていけばレッスンやゲームで困らないはずです!
レッスンで登場する用語
テニススクールのレッスンで登場する用語を解説します。
コーチのアドバイスの理解度がアップするはずです!
ボールの回転の種類
ボールの回転には、下記の種類があります。
- 【フラット】
→回転の少ないボール
→速いボールを打つのに向いている - 【トップスピン】
→ボールに順回転がかかったボール
→放物線を描きバウンド後に弾む - 【アンダースピン】
→ボールに逆回転がかかったボール
→低い弾道でバウンド後に失速する - 【サイドスピン】
→ボールに横回転がかかったボール
→ボールはバウンド後も含めて横に曲がっていく
「フラット」と「トップスピン」は、確実におさえておきたい用語です。
「アンダースピン」と「サイドスピン」はそれぞれ単独ではあまり使われず、2つの回転が混ざった「スライス」というショット名をよく使います。
ボールの回転の種類がわかると、サーブの球種もなんとなくつかめると思います。

グリップの握り方
グリップの握り方は、下記の方法で区別するのが再現性が高くおすすめです。
あなたが使用しているグリップと下記のグリップは把握しておきましょう。
- 【バックハンドイースタングリップ】
→手のひらの斜めのラインを①の面に合わせる - 【コンチネンタルグリップ】
→手のひらの斜めのラインを②の面に合わせる - 【イースタングリップ】
→手のひらの斜めのラインを③の面に合わせる

スタンス
「スタンス」は、ボールを打つときの両足の構えです。
打つ方向に対して、両足の位置関係でスタンスの名称が変わります。
- 【スクエアスタンス】
→両足を前後に並べるスタンス - 【クローズドスタンス】
→スクエアスタンスから後ろ足を1歩背中側に引いたスタンス - 【オープンスタンス】
→スクエアスタンスから前足を1歩背中側に引いたスタンス
各スタンスの特徴については、下記の記事をご覧ください。
打つコース
打つコースで覚えておきたいのは、下記の3つです。
- 【ストレート】
→まっすぐのコース - 【クロス】
→斜めのコース
→ストレートに打つときより打点を前にとることが多い - 【逆クロス】
→クロスの左右逆の斜めのコース
→ストレートに打つときより打点を後ろにとることが多い
例えば、右利きのプレーヤーがフォアハンドストロークで打つ場合、3つのコースは下記のようになります。
フットワーク
テニスのフットワークでおさえておきたい用語は、
です。
サイドステップは、身体に対して横方向に動くときに使うことが多いです。
動きたい方向にある足を横に出したら、その足を追うようにもう片方の足を近づけます。(足を動かす順番は逆でもOKです。)
この動きを繰り返しながら進みます。
サイドステップは、以下の場合に使用します。
- ボールを打った後、身体をネット方向に向けたまま横に戻るとき
- 身体をネットに対して横に向けて前後に動くとき

練習形式
練習形式でよく使う用語をまとめておきます。
- 【球出し練習】
→コーチが出したボールを繰り返し打つ練習
→近くから手で送る「手出し」と遠くからラケットで送る「ラケット出し」がある - 【ラリー練習】
→ボールを打ち合う練習
→まっすぐ打ち合う「ストレートラリー」と対角線上で打ち合う「クロスラリー」がある - 【ショートラリー】
→お互いサービスライン付近に立って行う短い距離のラリー - 【ボレー対ストローク】
→ボレー対グランドストロークのラリー
→「ボレスト」とも呼ばれる - 【フォーメーション練習】
→ダブルスの陣形を使った実戦的な練習 - 【ゲーム練習】
→ポイントをかけた実戦的な練習
ゲーム中に使う用語
テニスのゲームをするには、ルールを覚える必要があります。
その際によく使う用語をまとめました。

スコアの数え方
テニスは、ポイントを重ねて「ゲーム」をとり、ゲームを重ねて「セット」をとります。
先に必要なセット数をとったほうが勝者です。
- 【ゲーム】
→サーバーとレシーバーは変わらずに4ポイント先取したほうが「ゲーム」の勝者となる
→ただし2ポイント差をつける必要あり - 【セット】
→1ゲームごとにサーブ権を交代しながら6ゲーム先取したほうが「セット」の勝者となる
→ただし2ゲーム差をつける必要あり - 【3セットマッチ】
→2セットを先取したプレーヤーが試合に勝利 - 【5セットマッチ】
→3セットを先取したプレーヤーが試合に勝利
ゲームをとるまでのポイントの数え方は、
を使います。
例えば、サーバーが1ポイント、レシーバーが2ポイントのときは「フィフティーン・サーティー」とコールします。
サーバーとレシーバーのポイント(得点)が同じときは、「フィフティーン・フィフティーン」ではなく「フィフティーン・オール」のように「オール」をつけてコールします。
ポイントが「40 – 40」になると、2ポイント差をつけるまでゲームがとれません。
その際に知っておきたい用語は下記の3つです。
- 【デュース】
→「40 – 40」になると「フォーティー・オール」とは言わず「デュース」とコールする
→「40 – 40」以降も同点になると「デュース」とコールする - 【アドバンテージ・サーバー】
→デュースの後にサーバーがポイントしたときのコール - 【アドバンテージ・レシーバー】
→デュースの後にレシーバーがポイントしたときのコール

タイブレーク
ゲームカウントが「6 – 6」になったとき、短期決戦でセットの勝者を決めるタイブレークが採用されることが多いです。(本来は、2ゲーム差をつける必要あり。)
→ゲームカウントが「6 – 6」になったときに7ポイント先取の勝負で決着をつける
→「6 – 6」になると2ポイント差をつける必要あり

テニスの試合の種類
テニスの試合の種類には、シングルスとダブルスがあります。
- 【シングルス】
→1対1で戦う
→両サイドにあるアレーは使わない
→ダブルス・シングルス共用のテニスコートでは「シングルススティック」を両サイドに立ててネットの高さを調整する - 【ダブルス】
→2対2で戦う
→両サイドのアレーを含めてコート全面を使う
ラケットトス
テニスのゲームをするときは、「コイントス」または「ラケットトス」をして、サーブ権もしくはコート(エンド)を決めます。
わたしたちが出場する大会やゲームをするときは、「ラケットトス」をします。
→片方のプレーヤーがラケットへッドを地面につけて回し、もう片方のプレーヤーが「アップ」か「ダウン」と答える
→倒れたラケットのグリップエンドマークが普通に読めれば「アップ」で逆さになっていれば「ダウン」
→ラケットトスに勝ったほうがサーブ権かコートを選べる
→ラケットトスに負けたほうは残った権利を選ぶ
サーブ権は、レシーブ側を選んでもOKです。
相手に権利をゆだねることもできます。
サーブのルール
サーブのルールで知っておきたい用語はこちらです。
- 【レット】
→ボールがネットに触れて対角線上のサービスコートに入った場合を「レット」と呼ぶ
→もう1度サーブが打てる - 【フォルト】
→サーブを失敗すること
→斜めのサービスコートに入っていないとき
→足が立っていいエリアを越えているとき(フットフォルト) - 【ダブルフォルト】
→2球ともフォルトの場合
→相手の得点になる

セルフジャッジ
わたしたちがテニスの試合に出るとき、審判がつかずセルフジャッジでゲームを進める場合がほとんどです。
→自分たちでスコアのコールをしたり、ボールがコートに入ったかどうかの判定を行う
→ラリーがコートに入らなかったときは「アウト」、サーブがサービスコートに入らなかったときは「フォルト」とコールする

応用ショットや陣形の名称など
最後に、応用ショットや陣形の名称などをまとめておきます。
応用ショット
どれもテニスをするなら知っておきたいショットなので、理解しておきましょう。
- 【ロブ】
→高い弾道でコート後方にバウンドさせるショット
→相手がネット前にいるときによく使う - 【スライス】
→ボールにアンダースピンをかけてペースを変えるショット - 【ドロップショット】
→相手コートのネット前に落とすショット - 【アプローチショット】
→ポジションをベースライン付近からネット前に移動するために打つショット - 【アングルショット】
→クロスより角度をつけて打つショット - 【パッシングショット】
→相手がネット前にいるとき横を抜くショット - 【ローボレー】
→足元の低い打点で打つボレー - 【ハイボレー】
→頭より高い打点で打つボレー - 【ハーフボレー】
→ボールがコートにバウンド後すぐにとらえるボレー - 【グランドスマッシュ】
→飛んできたボールをワンバウンドさせてから打つスマッシュ
陣形
ダブルスで覚えておきたい陣形は下記の2つです。
- 【雁行陣】
→1人がネット前、1人がベースラインにポジションをとる陣形
→テニススクールで最初に習う陣形 - 【並行陣】
→2人が横に並ぶ陣形
→ネット付近で戦う並行陣とベースラインに並んで守る並行陣がある
【おまけ】かっこいいテニス用語
名前はかっこいいけど、やるのは難しいテニス用語をおまけとして入れておきました。
プロの試合を見ていると頻繁に登場し、決まると盛り上がります。
- 【サービスエース】
→レシーバーがボールに触れることなく決まったサーブのこと - 【ドライブボレー】
→飛んできたボールをノーバウンドでグランドストロークのように順回転をかけて打つショット - 【ダウンザライン】
→サイドライン付近からサイドラインに沿うように打つストレートショット - 【ジャックナイフ】
→高く弾むボールをジャンプしながら打つショット
→後ろ足の膝を上げながらジャンプして後ろに蹴りながら空中で打つ
登場しなかったテニス用語もありますが、優先的に知っておきたいものはおさえてあります。
本記事のテニス用語を理解すれば、テニスのことがだいぶわかるようになるはずです!