テニスのハードコートとは?特徴をわかりやすく解説

基礎知識
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今度、ハードコートでテニスをすることになった。ハードコートはどんな特徴のコートだろう?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのハードコートとは?特徴をわかりやすく解説
  2. ハードコートでテニスをするときに気をつけたいこと
わたしは以前、テニスコーチをしていました。

ハードコートでレッスンをすることはありませんでしたが、このサーフェスで試合をする機会は多かったです。

普段オムニコートでテニスをしていたので、最初はボールがバウンドした後の弾みと伸びに慣れるまで苦労しました。

そんなわたしの経験も踏まえて、ハードコートについて解説します。

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テニスのハードコートとは?特徴をわかりやすく解説

テニスのハードコートとは?特徴をわかりやすく解説

テニスコートには、いくつかのサーフェスがあります。

「サーフェス」とは、コート面の材質のこと。

主なサーフェスは、下記のとおりです。

  • ハードコート
  • クレーコート
  • グラスコート
  • カーペットコート
  • 砂入り人工芝コート

サーフェスによって、以下の点が変わってきます。

  • ボールの弾みやワンバウンドした後のスピード
  • プレーヤーの動き方や身体にかかる負担
  • 悪天候からの復旧
  • コートのメンテナンス

「ハードコート」はどんなサーフェスか、どんな特徴があるのか見ていきましょう。

テニスのハードコートとは?

テニスのハードコートとは?特徴をわかりやすく解説

「ハードコート」は、アスファルトやコンクリートを土台に、表面に合成樹脂などでコーティングしたサーフェスのことです。

1番オーソドックスなサーフェスとして知られており、テニスコートといえばハードコートを連想される方も多いかと思います。

表面をコーティングしている素材で、ボールの弾みや球足が変わってきます。

また、土台と表面のコーティングの間にクッション層を重ね、身体への負担を和らげているハードコートもあります。

同じハードコートでも、素材や構造によってボールの弾みや球足、身体への負担が変わってきます。

ハードコートは世界中でもっとも広く普及されていて、プロのトーナメントでも多く使われています。

グランドスラム(全豪・全仏・ウィンブルドン・全米の四大大会)だと、全豪オープンと全米オープンの2大会がハードコートです。

全米オープンに採用されているのは「デコターフ」といって、土台の上にクッション層を重ねた柔らかいハードコートです。日本でも、有明テニスの森や大型のテニスセンター、大学、テニススクールなど「デコターフ」を採用する施設が増えています。

ハードコートの特徴

次に、ハードコートの特徴についてです。

ボールがコートにバウンドすると

ボールがコートにバウンドすると、下記のようになります。

  • 【ボールの弾み】
    →高い
  • 【ボールのスピード】
    →速い

サーフェスが硬いので、ボールは高く弾みます。

あまり失速しないので、球足は早くなります。

高い打点で強打する機会は増え、スピーディーな展開になりやすいです。

イレギュラーバウンドがほとんどなく、バウンド後の軌道は予測しやすくなります。

クレーコートやオムニコートと違い、サーフェスのコンディションが安定しているため、思ったとおりにボールが飛んできます。

自分の実力が発揮しやすく、プレーがしやすいサーフェスといえます。

ハードコートでは番狂わせが少なく、トッププレーヤーが順当に勝ち上がる傾向があるのも頷けます。

プレーヤーへの影響

ハードコートは、プレーヤーにどのような影響があるでしょうか?

  • 【シューズとの接地】
    →滑りにくい
  • 【身体への負担】
    →大きい

ハードコートは滑りにくく、シューズのソールでしっかりと地面をつかみやすいです。

足腰の筋肉や関節への負担がもっとも大きいサーフェスです。

コート表面の硬さを考えれば、想像しやすいかと思います。

プロテニスプレーヤーにとって、大会で採用されやすいハードコートはプレーしやすい半面、身体への負担が深刻なサーフェスといえるでしょう。

また、夏だとハードコートが熱を吸収し、暑さが増します…

雨の影響やコートの整備

ハードコートの雨の影響やコートの整備について解説します。

雨の影響

ハードコートでは、雨が降ってコート表面が濡れてしまうと滑るためテニスをするのは危険です。

オムニコートのように、しばらくテニスを続けることはできません。

また、大雨で水溜まりができたときは、大型のドライワイパーで水はきする必要があります。

コートの外に水を運ぶ作業自体は、けっこう好きでした。部活などでよくやった記憶があります。

濡れたままテニスをすると滑って転倒してしまう危険がありますので、水はき後はコートが乾くのを待ちます。

片面が多少濡れていても、球出しの方向(濡れている側に打たす)に気をつけたり、コーチが濡れている側で台になればレッスンはできるかもしれません。

ただ、両エンドにプレーヤーが立つ試合の場合、コートが乾かないとなかなか始められません。

コートの整備

ハードコートはクレーコートやオムニコート(砂入り人工芝コート)と違って、ブラシがけや砂まきといったコート整備をする必要がありません。(落ち葉などの掃除くらい?)

雨が降ったときは多少濡れていてもテニスができるオムニコート(砂入り人工芝コート)に分がありますが、コート管理の負担に関してはハードコートに軍配が上がります。

世界中でもっともハードコートが普及されているのは、他のサーフェスより維持管理に手間がかからないからです。
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ハードコートでテニスをするときに気をつけたいこと

ハードコートでテニスをするときに気をつけたいこと

ハードコートではどんなことに気をつけたらいいか知りたい。

ハードコートの特徴を理解したら、実際にプレーするとき気をつけたいことを頭に入れておきましょう。

ハードコートに適したシューズ

ハードコートでテニスをするとき、最初に気をつけたいのがシューズです。

ハードコートでは、「オールコート用」のテニスシューズを用意しましょう。

オールコート用のテニスシューズはその名のとおりどのコートでも使用できます。

ですが、ハードコートをメインに設計されています。

オールコート用のソールには溝が入っていますが、基本的には地面との接触面積が広くなるように作られています。

⬆︎わたしが愛用しているアシックスのオールコート用エントリーモデル。定期的な買い替えを考えると安価で助かります。

⬆︎こちらは同じモデルの女性用です。

ハードコートで気をつけること

ハードコートは球足が早く、割と高く弾みます。

イレギュラーバウンドもしないので、早いタイミングでボールをとらえられると有利です。

相手の球威も利用しやすいので、早めに準備を済ませ、あまり打点を落とさずに打ちましょう。

他サーフェスとの比較

ハードコートと他サーフェスでは、プレーするうえでどんな違いがあるのでしょうか?

  • 普段オムニコートやクレーコートでテニスをしている方がハードコートでテニスをする場合
  • 普段ハードコートでテニスをしている方がオムニコートやクレーコートでテニスをする場合

それぞれどんなことに気をつけたらいいのかをまとめました。

オムニコートと何が違う?

普段オムニコートでプレーしている方が、ハードコートでテニスをすると下記のように感じます。

  • 球足が早くなる
  • 止まるときスライドできない

バウンド後のボールが若干弾むようになり、球足が早くなります。

テイクバックの準備を早めたり、普段より早いタイミングで打つ工夫が必要になります。

また、スライドができないため走ってから止まるときのフットワークをハードコート用に変えないといけません。

逆に、普段ハードコートでプレーしている方が、オムニコートでテニスをすると球足が遅く感じます。

また、砂が多いところで止まるときは滑るようになるので、スライディングを前提にしたフットワークに変える必要があります。

クレーコートと何が違う?

普段クレーコートでプレーしている方が、ハードコートでテニスをすると下記のように感じます。

  • 球足が早くなる
  • 止まるときスライドできない

球足が早くなり、ボールにタイミングを合わせるのが難しくなります。

クレーコートのように、ベースライン後方で粘るようなプレーが向かないサーフェスです。

コンパクトなテイクバックで、相手の球威を利用しながら打てないと厳しいです。

また、クレーコートのようなスライドができないため走ってから止まるときのフットワークをハードコート用に変える必要があります。

逆に、普段ハードコートでプレーしている方が、クレーコートでテニスをすると球足が遅く感じます。

また、クレーコートはボールの回転の影響を受けやすく、イレギュラーバウンドもあります。

ハードコートのようには打てず、ラリーが長引きポイントもなかなか決まりません。

普段の力が発揮できず、イライラしてしまうかもしれません。

クレーコートで戦うには、自分の力で打ち抜けるショットや相手を前後に揺さぶる戦略が必要になってきます。

以上、ハードコートについてでした。

サーフェスの特徴を頭と身体で理解していれば、優位な状態でテニスがプレーできます。

ぜひ本記事の内容を活かして、ハードコートでテニスを楽しんでください。

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