- テニスのやり方を解説【どんなスポーツ?何が必要?ゲームの流れは?】
- テニスはどこでやれる?上手くなるのにかかる時間は?上達するコツは?
テニスのやり方を解説【どんなスポーツ?何が必要?ゲームの流れは?】
本記事の前半では、テニスのやり方がわかるように、以下の3つを解説します。
- テニスはどんなスポーツなの?
- テニスをするのに必要なものは?
- テニスのゲームの流れは?
テニスはどんなスポーツなの?
テニスは、ラケットでネット越しの相手とボールを打ち合い、ポイントを競うスポーツです。
ボールは、相手コートにバウンドするように打ちます。
基本的には、相手コートの空いたスペースにボールをコントロールして、相手を追い込みながらポイントをとります。
シングルスとダブルス
テニスには、1対1で競い合う「シングルス」と2対2で競い合う「ダブルス」があります。
まず、使用するコートの広さが違います。
シングルスは両端にある「アレー」を含みません。
↑緑の部分がアレーです
シングルスの種目は、「男子シングルス」と「女子シングルス」があります。
ダブルスは両端にある「アレー」も含まれます。
ダブルスの種目は、男子ダブルス・女子シングルス・ミックスダブルス(男女でペア)があります。
シングルスは1対1で戦うため、コートのポジショニングや配球は割とシンプルです。
ダブルスは、ペアで協力してコートを守ったり攻めたりするので、コートのポジショニングや配球がシングルスより複雑になります。
ダブルスはネットのそばにプレーヤーがいる確率も高くなるため、展開も早くなりやすいです。
試合方式
プロの試合を見ると、以下のような試合方式が採用されています。
- 5セットマッチ
- 3セットマッチ
「5セットマッチ」は、3セット先取したほうが勝ちです。
4大大会(全豪オープン・全仏オープン・ウィンブルドン・全米オープン)の男子シングルスで採用されています。
その他の大会は、男女ともに2セット先取したほうが勝利する「3セットマッチ」が多いですね。
ただ、プロの試合を見ればわかりますが、5セットマッチも3セットマッチも試合時間がとてつもなく長いです。
わたしたちがテニスの試合をする場合は、
を採用することが多いですね。(1セットマッチは、2ゲーム差をつけて6ゲーム以上先取したほうが勝ち。)
さらに試合時間を短縮するため、下記のルールを採用したりします。
- デュースになったら1本勝負
- 6-6になったらタイブレーク
6ゲーム先取の場合、5-5になったらタイブレークを行う草トーナメントもありました。
テニスをするのに必要なものは?
テニスをするには、以下のものを揃える必要があります。
- ラケット
- テニスシューズ
- テニスウェア
- テニスボール
- テニスコート
- 相手
ラケットは、5千円以下のアルミ製のものから3万円以上のものまであります。
ラケットは長く使うものなので、
を購入するといいですね。
テニスシューズは、5千円以下のエントリーモデルから1万5千円以上する競技用モデルまであります。
テニスをする頻度や強度にもよりますが、いずれ消耗して買い替えることになります。
始めは、安価なエントリーモデルで十分かと思います。
テニスウェアは、なくてもスポーツできる格好で大丈夫です。
テニスボールは、ゴムと内圧で弾む「プレッシャーボール」とゴムのみで弾む「ノンプレッシャーボール」があります。
ゲームで使う場合は「プレッシャーボール」、練習で長期間使いたい場合は「ノンプレッシャーボール」を選ぶといいでしょう。
テニスコートは、以下のレンタルコートを利用します。
- 市営コート
- テニススクールやテニスクラブのコート
予約方法や料金はそれぞれ違うので、問い合わせて確認しましょう。
もし、テニスのゲームをしたい場合、
も必要です。
基本ストロークで相手コートにボールをコントロールする技術がないと、ゲームは難しいです。
基本ストロークというのは、下記6つのショットのことです。
- 【フォアハンドストローク】
- 利き手側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット。
- 【バックハンドストローク】
- 利き手の反対側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット。
- 【フォアハンドボレー】
- 利き手側に来たボールをノーバウンドで返球するショット。
- 【バックハンドボレー】
- 利き手の反対側に来たボールをノーバウンドで返球するショット。
- 【スマッシュ】
- 頭上に上がったボールをノーバウンドで相手コートに叩きつけるショット。
- 【サーブ】
- 自分で上げたボールを相手のサービスコートに入れるショット。
初心者の場合、この技術をすぐに習得するのは難しいです。
テニスのゲームを楽しめるレベルになるには、基本ストロークの反復練習を一定期間する必要があります。
テニスのゲームの流れは?
テニスのゲームを、以下のパートに分けて解説します。
- トス
- ウォーミングアップ
- 試合開始
トス
最初に「お願いします」と挨拶をして、
でサーブ権やコートを決めます。
プロの試合では、コインの表裏を言い当てる「コイントス」を行っています。
わたしたちの場合、ラケットのグリップエンドのマークを言い当てる「ラケットトス」を行います。
「ラケットトス」のやり方は、以下のとおりです。
片方のプレーヤーが、ラケットへッドを地面につけて回します。(「Which(ウィッチ)?」などと聞きます。)
もう片方のプレーヤーが、ラケットを回す前に「アップ」か「ダウン」を言います。(「アップ・ダウン」の代わりに「スムース・ラフ」を使う方もいます。)
倒れたラケットのグリップエンドマークが普通に読めれば「アップ」、逆さになっていれば「ダウン」です。
上記はヘッドのラケットの場合です。
コイントスもしくはラケットトスをして、プレーヤーが言い当てた場合、下記のどれか1つを選べます。(はずした場合は、ラケットを回したプレーヤー側がどれか1つを選べます。)
- サーブかレシーブ
- コート
- 相手に権利をゆだねる
サーブかレシーブを選んだ場合は、もう片方のプレーヤーがコートを選べます。
コートを選んだ場合は、もう片方のプレーヤーがサーブかレシーブを選べます。
サーブ権やコートを選ばず、相手に権利をゆだねることもできます。
ウォーミングアップ
ゲームを始まる前に、ウォーミングアップを行います。(わたしたちの場合、ウォーミングアップをしてからラケットトスを行うこともあります。)
ウォーミングアップは、下記の流れで行います。
- グランドストロークのアップお互いベースラインでロングラリー
- ボレーのアップボレー対グランドストローク
- スマッシュのアップスマッシュ対ロブ
- サーブのアップデュースサイドとアドバンテージサイド
グランドストロークのアップは、サービスラインに立ってショートラリーをしてから、ベースラインに下がってロングラリーをする場合もあります。
↓
ボレーとスマッシュのアップは、片方のプレーヤーが終わってからもう片方のプレーヤーがボレーとスマッシュのアップを行います。
プロの試合ではお互いサーブを打ちますが、わたしたちの場合は片方がサーブを打ってもう片方がリターンします。(リターンしないでボールを受け止めてもOKです。)
片方のプレーヤーがデュースサイド(右サイド)で2球、アドバンテージサイド(左サイド)で2球サーブを打ちます。
その後、もう片方のプレーヤーが同じようにサーブを打ちます。
草トーナメントでは、ウォーミングアップはサーブ4球のみ(デュースサイド2球→アドバンテージサイド2球)のところもあります。
2試合目以降は、ウォーミングアップなしでゲームを始める場合が多いです。
試合開始
ウォーミングアップが終わったら、いよいよ試合が始まります。
テニスの試合は「ゲーム」と「セット」で構成されています。
- 「ゲーム」中はサーバー・レシーバーが変わらず、どちらかが4ポイント先取するまで戦う。
- 1ゲームごとにサーブ権を交代し、6ゲーム先取すると「セット」の勝者となる。
テニスはサーブから始まり、とぎれるまでボールを打ち合います。
サーブは各ポイント2回まで打て、対角線上のサービスコートを狙います。
サーブの返球(リターンもしくはレシーブといいます)は、必ずワンバウンドしてから行います。
リターンの後は、ノーバウンドかワンバウンドで返球します。
相手コートにワンバウンドするように打ち合い、勝ったほうが1ポイントを獲得できます。
テニスの「ゲーム」ではサーバー(サーブを打つ人)・レシーバー(サーブを受ける人)が変わらず、どちらかが4ポイント先取するまで戦います。
ただし、0〜4ポイントは下記のようにスコア表示し、コールします。
ポイント(得点)は、「サーバー→レシーバー」の順にコールします。(審判がいないセルフジャッジの場合は、サーバーがファーストサーブを打つ前にコールします。)
例えば、サーバーが1ポイント、レシーバーが2ポイントのときは「フィフティーン・サーティー」とコールします。
ゲームの1ポイント目は、デュースサイド(自分が守るコートの右側半分側)からサーブ・レシーブします。
2ポイント目はアドバンテージサイド(自分が守るコートの左側半分側)でサーブ・レシーブします。
ポイントが終わるたびに、サーブ・レシーブのサイドを左右チェンジしながら進めます。
テニスの「ゲーム」は、どちらかが4ポイント先取するまで戦いますが、お互いが3ポイントずつとりスコアが並んだ場合、2ポイント差をつけるまで終わりません。
お互いが3ポイントずつとると「40-40」になりますが、「フォーティー・オール」とは言わず
とコールします。
デュースになってからどちらかがポイントとると、セルフジャッジではサーバーが下記のようにコールします。
- デュース後にサーバーがポイント
- →「アドバンテージ・サーバー」
- デュース後にレシーバーがポイント
- →「アドバンテージ・レシーバー」
「デュース」からお互いにポイントをとると、同点に戻り再び「デュース」となります。
テニスの「セット」では、1ゲームごとにサーブ権を交代し、6ゲーム先取するまで戦います。
奇数ゲームが終わるたびにコートチェンジを行います。
各セットの1ゲーム目が終わったときは休憩できませんが、それ以降のコートチェンジでは90秒の休憩がとれます。
ゲーム数のカウントとコールは下記のようにスコア表示し、コールします。
セルフジャッジなら、サーバーが「自分→相手」の順にゲーム数をコールすれば大丈夫です。
セルフジャッジで自分がゲームカウントをコールする場合の例を書いておきます。(「自分のゲーム数・相手のゲーム数・スコアの表示・コール」を表にしています。)
テニスの各セットは6ゲーム先取するまで戦いますが、相手と2ゲーム差がついているという条件があります。(このルールのセットを「アドバンテージセット」といいます。)
ただ、これだとなかなか勝負がつきません。
そこで、試合ではよく「タイブレークセット」が採用されます。
タイブレークセットを採用すると、ゲームカウントが「6-6」になったとき、短期決戦でセットの勝者を決めることができます。
タイブレークは、7ポイント先取の勝負で決着をつけます。(やはり、ここでも2ポイント差をつけるという条件があります。)
セット数のカウントとコールは下記のようにスコア表示し、コールします。
セルフジャッジなら、「自分→相手」の順にコールすれば大丈夫です。
例えば、サーバーが1セットでレシーバーが2セットとっているなら、サーバーは「(セットカウント) ワン ツー」とコールしてから1ポイント目のサーブを打てばOKです。
テニスはどこでやれる?上手くなるのにかかる時間は?上達するコツは?
テニスのやり方がわかったら、新たな疑問が湧いてきませんか?
そんなあなたのために、以下3つの疑問に答えていきます。
- テニスはどこで練習できるの?
- テニスが上手くなるのにどれくらいかかる?
- テニスが上達するコツはある?
テニスはどこで練習できるの?
テニスは、以下の場所で練習できます。
- テニススクール
- テニスサークル
- レンタルコート
- オートテニス
- 壁打ち場
テニススクールはこの中でお金が1番かかりますが、毎週テニスの練習時間を容易に確保できます。
コーチがテニスを教えてくれるから、ただ通うだけでもある程度は上達できます。
クラスの生徒さんと仲良くなれるのもいいですね。
参加できるテニスサークルがあれば、テニススクールよりお金をかけずに練習ができます。(学生なら、部活という選択肢もあり。)
相手がいるなら、市営コートやテニススクールのレンタルコートで練習する方法もありますね。
そんな方は、1人でテニスが練習できる場所を活用しましょう。
バッティングセンターのテニス版が「オートテニス」です。
球出し機から出てきたボールを打ち続けます。
ボールのスピードや弾道を操作できるので、自分好みの球出しで練習ができます。
オートテニスは打ったボールがネットのどれくらい上を通ったかはわかりますが、相手コートがないのでどこにバウンドしたかはわかりません。
後は、テニスの壁打ち場でも練習できます。
壁でボールが跳ね返ってくるから、ボールを少し用意しておけば大丈夫です。
テニスの壁打ち場じゃなくても、壁とボールが弾む地面があればできます。
という方は、テニストレーナーを活用してみましょう。
⬆︎コンパクトで長く販売されているテニストレーナー
テニストレーナーができる空間があれば、いつでもテニスの練習が可能です!
テニスが上手くなるのにどれくらいかかる?
テニスの上達には正直終わりがありません…
ここでは
のにどれくらい時間がかかるか解説します。
大人がテニススクールに週1回通った場合、
かかると思った方がいいでしょう。
早い人でも半年です。
ゲームをするには以下のことを習得する必要があり、それには半年〜1年の時間がかかります。
- 基本ストロークが一通り相手コートに入る
- ゲームのルールがわかる
- コートの立ち位置や配球がわかる
とか
などの目標だと、おそらく5年以上かかると思ったほうがいいでしょう。
テニスが上達するコツはある?
ひたすら反復練習して、早いうちから試合に出るのが王道なのですが…
ここでは、初心者の方が基本ショットを習得するコツを1つだけお伝えします。
コツは、「打ち始めの形」と「打ち終わりの形」を意識することです。
「打ち始めの形」とは、テイクバックが終了したときの形です。
ボレーなら、ラケットをセットしたときの形ですね。
「打ち終わりの形」は、フィニッシュの形ですね。
スイング中にラケットを細かく操作することは難しいですが、「打ち始めの形」と「打ち終わりの形」なら意識すればある程度は操作ができるからです。
「打ち始めの形」は、早めに作ってしまえば維持しやすいです。
もちろん、ボールを打つギリギリだと、思ったとおりの「打ち始めの形」は作れません。
「打ち終わりの形」は、各ショットのスイングの結果を表します。
「打ち終わりの形」で身体のバランスが崩れていれば、適切な打点で打っていなかったことがわかります。(つまり、ボールとの距離が合っていない。)
「打ち終わりの形」で、ラケットが思ったとおりの場所に行っていなければ、スイングに問題を抱えています。
「打ち始めの形」と「打ち終わりの形」を素振りと同じようにできなければ、ボールにタイミングを合わせることで動きが崩れていることがわかります。
覚えることは多いですが、テニスをやる前に本記事を参考にしていただければ幸いです。