テニスで強くなるには?試合で勝つために絶対に必要なものとは

メンタル
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テニスのゲームをしても、全然勝てる気がしない…テニスでもっと強くなりたい。どうしたらいい?
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスで強くなるには?試合で勝つために絶対に必要なものとは
  2. テニスが強くなるためのトレーニング|コーチも実践する地道な練習
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスで強くなるには?試合で勝つために絶対に必要なものとは

わたしも過去、

もっと強くなりたい、試合で勝てるようになりたい

と思っていましたが、何をしたらいいのかわからない時期がありました。

そのとき、わたしがやっていたのは技術の習得で、

各ショットが納得いくレベルになったら、試合に出よう

と思っていました。

いつまで経っても、自分が納得いくレベルにはなりませんでしたが…

結局、同僚に無理やり連れられて、草トーナメントに出るようになりました。

最初のうちは試合に負けてばかりで、全然楽しくなかったのを覚えています。

ただ、何回か試合に出ていると、あることに気づきます。

試合をしているときが、1番テニスが上達しているかも…

試合で勝つために絶対に必要なもの

テニスで強くなるために、試合で勝つために、絶対に必要なもの。

それは、

試合の経験値

です。

テニスのルールがわかり、各ショットがコートへコントロールできるレベルであれば、

テニスの練習時間をすべて試合に当てる

これだけで、強くなれます。

それくらいやらないと、試合の経験値はなかなか増えないし、勝てるようにはならないと思っています。

試合でしか得られないものがあります。

1ポイントの重みだったり、攻めるかつなぐかの判断だったり、いろいろなプレースタイルの攻略法だったり、練習では得られないものが山ほどあります。

それに気づいている人は、定期的に試合に出ているはずです。

わたし自身も、試合に出る効果に気づいて、練習できる日はすべて草トーナメントに出ていました。

そこで知り合った人たちから、他の草トーナメントの情報を教えてもらい、いろいろな大会に出るようにしました。

同じ大会ばかりだと、知っている相手とばかりに当たり、いろいろな人と試合ができないと思ったからです。

いろいろなプレースタイルがいて、いろいろな勝ち方があるんだと学びました。

友達と練習試合でもいいの?

テニス仲間と練習試合も悪くないですが、それだけだと十分な効果は得られません。

練習試合だと、試合のような緊張感がなく、1打・1ポイントの重みが軽くなりやすいです。

そして、同じ相手とばかり試合をしていると、その球質や配球に慣れてきます。

返球できる確率が上がり、一見うまくなったと思うかもしれませんが、他の相手と試合をすると

いつものパフォーマンスが出せない…

と通用しなかったりします。

試合に出る注意点はある?

周りのレベルがかけ離れていると、試合に出てもあまり練習にならないです。

草トーナメントにも、初級〜フリー(どのレベルでも出れる)があるので、あなたに合ったレベルで経験値を上げましょう。(テニススクールの初級と草トーナメントの初級はまったくレベルが違うので要注意です!)

最初は、試合に出るのに勇気がいります。でも、それを乗り越えれば、テニスが1番楽しめる場所を手に入れられます!

余裕があれば課題の練習に取り組もう

基本的には

試合が1番の練習

です。

その中で、次第に自分の課題が見えてきたりします。

課題を見つけたら、次の試合で試したり練習するのもいいですが、余裕があれば課題の練習を別途しておくといいでしょう。

自分がよく失点するパターンをなくす

もしくは

自分がポイントをとれるパターンを強化する

のどちらかを練習してみましょう。

そして、試合で練習の成果を確かめます。

試合で課題がはっきりすれば、テニスが強くなる練習を効率よくできます!

わたしが自主練できるときによくやったのは、

フォアハンドストロークのチャンスボールの打ち込み

クロスから来たボールをバックハンドストロークでストレートにコース変更する練習

でした。

試合でのパフォーマンスを上げる工夫

試合によく出ていると、いろいろなことに気づきます。

最初から本来の力を発揮できない

3試合目になると、体力や集中力が切れる

などです。

ウォーミングアップでボールを打てない試合でもすぐに動けるように、

フットワーク込みの素振り

をしたり、

ダイナミックストレッチなど

を取り入れて、1試合目から動けるように準備しました。

ダイナミックストレッチといえば、「ジョコビッチの生まれ変わる食事」でも紹介されていますね。

食事だけでなく、コンディションを整えるヒントが散りばめられている良書です。

この値段で、こんなにいろいろ教えてもらっていいの?

とわたしは思ってしまいました。

この本に紹介されているダイナミックストレッチは、「TOSHI CHANNEL」さんの動画でどんな感じか確認できます。(文章だけだとわかりにくいので助かりました!)

また、スタミナを切らさずに戦えるよう

食事のタイミング

に気をつけたり、

ミネラル・糖分・アミノ酸

をこまめに補給するようにしました。

そんなふうに、1つ1つ改善しながら試合をしていると、勝てる回数は増えていき、やがて大会で優勝や準優勝できるときも出てきました。

まず、試合にたくさん出る。その中で、少しずつ改善していく。それだけでも、テニスは強くなると確信しました。
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テニスが強くなるためのトレーニング|コーチも実践する地道な練習

いくら試合に出続けても、まったく歯が立たない相手がいる。どうしたらいい?

格上でも戦略を練れば競れる相手もいますが、まったく歯が立たない相手もいます。

まったく競れる気がしなく、一方的にやられるだけ…

そういう相手には、試合で培ってきたものだけでは通用しません。

やはり、最終的には

地道な練習

も必要になります。

わたしが働いていたテニススクールにも、選手活動をしているコーチが多数在籍しており、地道な練習を積み重ねていました。

本記事後半では、選手活動をしているコーチもやっていた

テニスが強くなるためのトレーニング

を厳選して紹介します。

トレーニングといっても、すべてオンコートでボールを打つ練習です。

筋トレやストレッチのように、結果が出るのか出ないのかわかりづらいトレーニングではありません。

特別な練習方法ではないので、あとはやるかやらないかです。

ショットの質を上げる球出し練習

まったく歯が立たない相手と何度も戦って感じたのは、

ショットの質を上げる基本練習

が必要だということでした。

これは、試合に出るだけでは身につきません。

死んだボールでも自分から攻撃できるようになるには、球出し練習です。

ショットの質を上げる球出し練習には、下記のドリルがあります。

「GS」はグランドストローク、「NP」はネットプレーのことです。

【GS】クロスとストレートの打ち分け

相手はいいクロスを打ってくるけど、ストレートに打ってこないから全然怖くないぜ!

なんて思われてないでしょうか?

その場でクロスとストレートを打ち分ける単純な練習ですが、これができないと正直試合になりません。

フォアハンドストロークとバックハンドストローク、どちらも打ち分けられるようにしておきましょう。

「クロス→クロス→ストレート」のように、実戦をイメージしてコースを打ち分けると効果的です。

【GS】チャンスボールの打ち込み

チャンスボールが来ると、ふかしちゃうんだよな…

ふわーっとした浅いボールが来ると、人が変わったように突然ハードヒットしてしまう人がいます。

そんな状態だと、相手はふわーっとしたボールを送り続けるだけで勝ててしまいます。

そうならないように、普段からチャンスボールを打ち込む練習をしておきましょう。

特に、フォアハンドストロークの打ち込みは必須で、前に詰めるところから練習しておくといいでしょう。

アレンジとして、「回り込んでフォアハンド」や「バックハンド」で打ち込む方法もあります。

【GS】左右の振り回し

ボールを追いかけて打つと、うまくコントロールできない…

きついですが、シングルスではおなじみの「左右の振り回し」を行うといいでしょう。

基本は、

フォアハンド⇄バックハンド

のように打ちますが、

フォアハンド⇄回り込んでフォアハンド

のように、フォアハンドストロークだけで行う方法もあります。

また、ダブルスなら左右ではなく前後の振り回しをしたほうが効果的です。

【NP】ハイボレー⇄ジャンピングスマッシュ

ネットプレーで素早く前後に動けない…

ネットプレーでの前後の動きを強化するなら、

前に詰めながらハイボレー

下がりながらジャンピングスマッシュ

を交互に繰り返す練習がおすすめです。

グランドストロークの左右の振り回しはどちらかというと持久力が求められますが、この練習ではさらに瞬発力が求められます。

「フォアのハイボレー→ジャンピングスマッシュ→バックのハイボレー→ジャンピングスマッシュ」を1セットとし、連続で2〜3セット行うことが多いです。

「フォアのローボレー→バックのハイボレー→ジャンピングスマッシュ」のように、ローボレーを加えるアレンジもあります。

突然行うと、ふくらはぎの肉離れなどのケガをする危険があります。

ボールを打たずに、フットワーク込みの素振りでハイボレーとジャンピングスマッシュの動きを確認すると、ウォーミングアップの代わりになります。

慎重に行いましょう。

ヒッティング能力を高めるラリー練習

ショットの質を上げるだけでなく、質の高いボールを返球する能力、すなわち

ヒッティング能力

も必要です。

格上の強い選手は、みんな高いヒッティング能力を備えていました。

ヒッティング能力を高めるラリー練習には、下記のドリルがあります。

クロスラリー

シングルスであれ、ダブルスであれ、クロスラリーをつなげられるのは、試合をするうえでの最低条件です。

クロスラリーくらいできるよ!

と思うかもしれませんが、やり方次第でハードなトレーニングに変化します。

シングルスなら、打った後に毎回センターマークに戻ります。(これ、よくやりました。)

他には、サービスラインより深く打って50往復させるという練習もやりました。

ボールがサービスラインより手前に落ちたら、やり直しです。(どちらかが浅くなると連帯責任になるので、精神的にもきついです。)

【シングルス】半面対1面のラリー

シングルス強化のラリー練習といえば、

半面対1面のラリー

です。

球出しで行った「左右の振り回し」のラリー版ですね。

コーチの自主練では、毎回行う定番のドリルでした。

半面を守る側が台で、ボールを左右に振ります。(左右交互に打つパターンと、ランダムに打つパターンがあります。)

シングルスコート1面を守る側は、すべて半面のコートへコントロールします。

5分間くらい行いますが、全力でやれば3分でもきついです。(時間の流れが遅く感じます。)

アレンジとしては、半面側がサービスラインの少し前くらいに立ち、ボレーで返球するパターンもあります。

ボールがすぐに返ってくるので、1面を守る側をさらに追い込むことができます。

3人で行う場合は、2対1でラリー練習をします。

2人側が台となり、半面ずつ守ります。

1人側は、シングルスコート1面を守ります。

お互いランダムに打つパターン、2人側がクロスで1人側がストレートに打つパターン、2人側がストレートで1人側がクロスに打つパターンがあります。

【ダブルス】2対2のボレーボレー

相手のボールに反応できない…

または

瞬時にコースの判断ができない…

という場合に、有効なのが

2対2のボレーボレー

です。

最初は、全員サービスラインに立って戦います。

ボールが浮いたときには「前に詰めてボレー」、足元に来たときはネットすれすれにコントロールしたり、相手が前に詰めていればロブを上げるなど、瞬時に判断します。

ボールがすぐに返ってくるので、イヤでも打った後に構える習慣がつきます。

アレンジとしては、2対2のボレー対ストロークがあります。

ボレーだけでなく、グランドストロークの反応と判断力を上げることができます。

5人で1コートを回すと、1人球出し役に徹することができてスムーズです。

特定のシチュエーションを鍛えるポイント練習

ポイント練習というと通常のゲーム練習をイメージするかもしれませんが、

試合の特定の場面を強化

するのにも使えます。

苦手とするシチュエーションを切り出してポイント練習をすれば、その場面でのポイント率は確実に上がります。

格上の相手は、どのシチュエーションでも高いパフォーマンスを発揮していました。

特定のシチュエーションを鍛えるポイント練習はいろいろ考えられますが、ここでは2つほどドリルを紹介します。

【シングルス】アプローチ&ボレー対パッシング

シングルスのアプローチ・ボレー・パッシングを強化できるポイント練習です。

アプローチ&ボレー側が圧倒的に有利なので、アプローチショットは決まったコースに打ちます。

そこから、パッシングとボレーで勝負します。

ポイントをかけて練習すると、けっこう盛り上がりますね。

【ダブルス】サーブ&ボレーでクロス半面の勝負

ダブルスで大事なショットといえば、

サーブ・ファーストボレー・リターン

です。

これらのショットが、サービスキープやブレイクに直結します。

この3つのショットを集中して鍛えられるのが、

サーブ&ボレーでクロス半面の勝負

です。

1対1のクロス半面でのポイント練習ですが、サーバーは必ずサーブ&ボレーしなくてはいけません。

サーバーはサーブとファーストボレーの練習ができ、レシーバーはリターンをサーバーの足元に沈める練習ができます。

ルールは、練習する人数によってアレンジするといいでしょう。(わたしたちは、サーバーがチャレンジサイドで、レシーバーがチャンピオンサイドでよくやっていました。)

本記事で紹介したドリルをやり込みつつ、並行して試合に出続ければ、確かな強さを手に入れることができるでしょう。
以上、テニスが強くなる方法についてでした。

最後に、テニスのドリルがまとまったオススメ書籍を紹介します。

多人数でもでき、幅広い層に対応したドリルが収録されています。

テニスで強くなりたい方は、持っておいて損はない1冊です!

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