テニスの中級クラスに進級するには?|元テニスコーチが徹底解説

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テニススクールに長く通っているけど、いつまで経っても初中級クラスのまま…どうしたら、中級クラスに進級できるか知りたい。
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスの中級クラスに進級するには?|元テニスコーチが徹底解説
  2. テニスの中級者になる練習案|足りないものをピンポイントで鍛えよう
書いている人
リョウジ

・テニススクールの運営に10年携わる。
(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

・草トーナメントは80大会以上出ている年もあるくらい好き。
(オープンでの優勝回数は13回。ほとんどシングルス。)

・「サーブ・フォアハンド・バックハンド」はかなり伸び悩んだ。
(通ったスクール数は多く、テニスで悩んでいる方の気持ちもわかります。)

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わたしは、コーチとしても生徒としても、いろいろなテニススクールの中級クラスを見てきました。

初中級から中級へ上がるには大きな壁がありますが、その差を埋める方法を解説します。

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テニスの中級クラスに進級するには?|元テニスコーチが徹底解説

テニスの中級クラスに進級するには?|元テニスコーチが徹底解説

テニススクールにもよりますが、中級とは全レベルのちょうど中間ぐらいのクラスに当たります。

  1. 初心者
  2. 初級
  3. 初中級
  4. 中級
  5. (中上級)
  6. 上級
  7. (トーナメントやプレーヤーズなど)
スクールによっては、上級より上にトーナメントクラスやプレーヤーズクラスといった選手志向のクラスを用意しているところもあります。

中上級クラスやトーナメントクラスがないスクールであれば、上から2番目のレベルになる中級クラス。

時間帯やスクールによってレベルはまちまちですが、中級に求められるもの、そしてどうしたらなれるのかを考えていきます。

テニススクールの中級の目安

テニススクールの元コーチだったわたしが考える中級の目安は、

並行陣がとれること

です。

そして、中級クラスが練習するべき大枠のテーマは下記のとおり。

  • 並行陣でどう戦うか
  • 相手に並行陣をとられたときに雁行陣でどう凌ぐか

つまり、中級クラスは

並行陣 対 雁行陣

の戦い方を磨くのがメインになります。

ちなみに、初心者クラスは基本ショットの習得、初級クラスは雁行陣でのポジションや配球を習得、初中級クラスはアプローチショットから並行陣にチャレンジといったところが大枠のテーマになります。
それで、中級に進級するにはどのようなスキルが必要になるの?

中級レベルについていくためのスキルを分解すると、以下のようになります。

【グランドストローク】
しっかりとしたグランドストロークでラリーできる。
【ボレー】
長距離のボレーボレーができる。
【スマッシュ】
つなぐことができる。
【サーブ】
ダブルフォルトが少ない。

グランドストロークは、しっかりと振り抜いてラリーできるかが大事です。

中級レベルになれば、周りの生徒さんの球威も上がります。

その球を返球できるヒッティング能力もあったほうがいいでしょう。

ただ、何でも強く打てばいいわけではありません。

丁寧につなげる意識を持って、自分からミスしないことも大切です。

何でも強打していると、コーチにボールが荒いと判断され、中級クラスへの進級を見送りにされるケースもあります。

ボレーは、サービスライン同士でボレーボレーができるレベルにしておきたいです。

中級になれば、並行陣をとってネットから離れた距離でボレーが打てないとついていけません。

足元のボールも増えるので、ローボレーで返球できる技術も求められます。

スマッシュは1発でしとめる技術もあったほうがいいですが、それよりもつなぐことができたほうがいいでしょう。

並行陣をとったとき、苦しいところからスマッシュでつなぐ場面があります。

そんなとき、スマッシュで相手後衛にコントロールすることになります。

サーブに関しては、確率上スライスサーブやスピンサーブのどちらかを打てたほうがいいですが、球種にかかわらずダブルフォルトを少なくすることを第一にしましょう。

ダブルフォルトが多いと、それ以降の練習ができず、パートナーや相手にも迷惑がかかります。

スマッシュやサーブに関しては、普段から「つなぐ」「入れる」といった意識を持っておくといいですね。

下記の3つもできるようにしておくといいでしょう。

  • 雁行陣のポジショニングや配球ができる
  • 浅いボールが来れば積極的に並行陣にチャレンジする
  • スライスのアプローチショットが打てる

担当コーチに中級へ進級するのに何が足りないか聞いてみる

中級クラスへ進級するための判断基準を書きましたが、これをご自分で判断するのはかなり難しいです。

中級に進級したいあなたにおすすめしたいのは、

担当コーチに中級へ進級するのに何が足りないか聞いてみる

ことです。

担当コーチは、生徒さんが中級クラスへ上がったときについていけるかを考えて進級を出しています。

担当コーチに何が足りないかを聞けば、

あなたを中級へ進級させられない

理由がわかるかもしれません。

担当コーチから問題点が聞ければ、そこを強化することで中級クラスが見えてきます。

担当コーチも、中級クラスへ進級するのに足りない部分をレッスン中に見てくれるようになるでしょう。

進級したいという意志は、担当コーチに伝えておいて損はありません。コーチも、あなたが進級しても困らないように指導してくれるはずです。

実際に中級クラスを観察する

中級クラスに進級するために、もう1つやっておきたいことがあります。

それは、

実際に中級クラスを観察する

ことです。

あなたが行きたい中級クラスが同じ時間帯だとちょっと難しいかもしれませんが…

とは言っても、ただ見ているだけだと

みんな、上手だなあ…

で終わってしまうかもしれません。

わたしが紹介した「中級レベルについていくためのスキル」もしくは「担当コーチから聞いた足りない部分」が、どれくらい必要なのかを見てみましょう。

あなたと中級クラスの差が、もう少しはっきりと見えてくるはずです。

あとどれくらいレベルアップが必要なのかを目に焼きつけておきましょう。

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テニスの中級者になる練習案|足りないものをピンポイントで鍛えよう

テニスの中級者になる練習案|足りないものをピンポイントで鍛えよう

中級へ進級するには、どんな練習をしたらいいか教えてほしい。

テニススクールの受講クラスを増やすのも手ではありますかが、それで足りないものを補えるとはかぎりません。

中級へ進級するのに何が足りないかコーチから聞いているなら、それに絞って練習できる環境を整えるべきです。

本記事の後半では、中級レベルについていくためのスキルをどんな練習で身につけたらいいか解説します。

必要なスキルをあなた向きにアレンジして使っていただければと思います。

グランドストロークの球威アップなら壁打ちやテニストレーナーでも可

中級と比べて球威に差を感じるなら、

簡単な球出し

で反復練習をしましょう。

しっかりと振り抜けるグランドストロークが身につけるには「球出し」です。

そんな環境は整えられないよ…

と思うかもしれませんが、

壁打ちやテニストレーナー

で1球打つたびに止めてしまえば、同じような効果が期待できます。

テニストレーナーは、重りに紐付きボールが付いている下記のような練習器具ですね。

壁打ちやテニストレーナーは、ラリー練習より飛んできたボールを1回だけ打つ球出し練習のほうが向いています。

1打1打、打点に顔を残すことをおすすめします。(ボールの行き先はすぐに見ない!)

1回にたくさん練習するより、10〜30打をコツコツ積み重ねていくのがケガもしにくく効果的です。(10打でも、毎日練習すれば効果はありますよ!)

球威アップを目指すなら、壁打ちやテニストレーナーを使ってグランドストロークを練習しましょう。サーブの球威アップにも使えます!

グランドストロークのヒッティング能力を上げるならラリーしかない

中級レベルの生徒さんと打ち合えるようになるには、球威を上げるだけでなく、

相手が打ったボールを返球するヒッティング能力

が必要です。

自分から出力するだけでなく、相手の球威を利用できないとラリーはなかなかつながりません。

こればっかりは、テニスコートでラリー練習するしかありません。(壁打ちやテニストレーナーでつながっても、ラリーがつながるとはかぎりません…)

テニス仲間とラリーしたり、ラリーを強化するクラスに参加したり、方法はあると思います。

テニススクールにラリーレッスンやヒッティングパートナーというサービスがあれば、マンツーマンで好きな形式のラリー練習ができます。

プライベートレッスンで、ラリー練習を希望するのもありですね。

30分間1対1でラリーをやり込めば、かなりの練習量になるはずです。

ラリー練習は、定期的に行いましょう。

継続することで効果が現れてきます。

いつも目一杯ラケットを振り回すのではなく、状況により強弱もつけられるようにしておくといいでしょう。

安全につなぐときは、ゆっくり打つ技術も必要です。

長距離のボレーを鍛えるなら壁を利用しよう

中級で必ず必要になる、サービスライン付近から打つボレー。

理想を言えば、サービスライン付近からのボレーボレーやボレー対ストロークで磨くのがいいでしょう。

そんな環境に恵まれなくても、練習する方法はあります。

壁打ちです。

フォアボレーだけ、バックボレーだけでラリーします。

慣れてきたら、少しずつ壁から離れてボレーしてみましょう。

スポンジボールがあれば、

自宅の壁

でも練習可能です。

下記の大きめのスポンジボールが打ちやすいです。

ハイボレーはもちろん、ローボレーの経験値を上げるのにも役立ちます。

ローボレーを練習するときは、下記の3つに気をつけましょう。

  • 手首をコックして、ラケットと前腕の角度を保つ。(ラケットヘッドを上げる。)
  • ラケットを水平に振り、打った後は打球面を上に向ける。
  • 上体は傾けていいけれど、頭は真っ直ぐに立てる。

特に、身体の正面が打ちやすい

バックボレー

をレベルアップしておきたいですね。

以上、テニススクールの中級クラスに進級する方法についてでした。

最後におまけとして、中級と上級の違いについて書いておきます。

上級クラスの練習は、サーブアンドボレーやリターンダッシュなど、より高度なショットに磨きをかけます。

わたしが感じた生徒さんの違いは、下記のとおり。(そうじゃない場合もありますが…)

【男性の上級生徒さん】
球質や安定感が中級の生徒さんよりかなり上。しっかりつなげられるけど、いざとなれば1発もある感じ。
【女性の上級生徒さん】
球質は中級の生徒さんとそんなに変わらないが、ミスが少なく丁寧。配球やペアとの連携がよく、ゲーム慣れしている。

中級から上級へ上がることを考えるなら、この辺を意識しておくといいかと思います!

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