- テニスが下手でやめたいと思ったときの対処法
- テニスが上手な人は下手な人との練習をどう思っているか?
また、わたし自身も練習や試合で周りのレベルについていけず、下手な自分に何度も挫折感を味わってきました。
テニスが下手でやめたいと思ったときの対処法
自分でテニスが下手だと思っている人には、どんな特徴があるでしょうか?
- 球出しすらスイートスポットでボールをとらえられない
- ラリーが続かない
- ゲームをすると必ず足を引っ張ってしまう
全部、過去の自分です。
テニスをしているとき、めちゃくちゃ苦しかったのを覚えています…
上記の3つ以外にも、特徴は考えられます。
ただ、やめたいと思うほど自分を苦しめているのは、テニスがうまくいかないだけではなく、周りとの比較があるからではないでしょうか?
周りの人達があなたより下手であれば、こんなに苦しむことはなかったかもしれません。
周りに迷惑をかけてしまうなんて思わなかったかもしれません。
非常に難しい問題ですが、まだやめていないということはテニスをなんとか続けたいという思いもきっとあるはず。
わたし自身が試したり、生徒さんに提案した対処法を3つ紹介します。
- 環境を変える
- トータルでうまくなろうとしない
- 比較対象をなくす
環境を変える
もし、テニスがうまくいかず、周りに迷惑をかけてしまうのが苦しい場合、環境を変える方法があります。
環境を変えるメリットは、今の自分が変われなくても自分にとって居心地がいい場所が見つかるかもしれないことです。
例えば、テニススクールに通っているなら、下記の方法で環境を変えることができます。
- コーチを変える
- クラスを変える
- レベルを落とす
- スクールを変える
コーチを変える
コーチを変えるだけで、テニスが下手でやめたいという気持ちから解放される場合があります。
生徒さんのレベル差を感じさせないように、レッスンを進めるコーチもいるからです。(ベテランのコーチに多いかも。)
勇気がいりますが、振替などでいろいろなコーチのレッスンを受けてみたり、フロントに相談してみてください。
生徒さん同士のラリーやゲームをうまくコーディネートしてくれるので、コーチを変えるだけで問題が解決する場合があります。
クラスを変える
同じレベルでも、クラスによってレベル差があったりします。
曜日を変えたり、時間帯を変えられると、男女比やレベルも変わり、周りに迷惑をかけてしまうような気持ちにならず、テニスができる場合があります。
特に、平日の昼間とナイターではかなりのレベル差があったりしますので、周りとのレベル差をなくすことができるかもしれません。
レベルを落とす
限られた時間でテニススクールに通っている方も多いです。
もし、いま通っている時間帯にレベルが1つ下のクラスがあれば、そのクラスに変更する選択肢があります。
スクールのシステムによっては難しい場合もありますが、コーチやフロントに事情を話せば在籍クラスを変えられるかもしれません。
レベルを落とすのはプライドが許さないという方もいるかと思います。
でも、その結果テニスをやめてしまうのはもったいないです。
1度、下のクラスでレッスンを受けてから考えるのもありです。
スクールを変える
コーチやクラス、レベルを落としても状況が変わらない場合は、他のテニススクールも検討してみましょう。
体験レッスンを受けてみると、そのテニススクールの雰囲気がわかります。
体験レッスンには、他のテニススクールの生徒さんも受けにきます。
入会する気もなく体験している方もいましたが、在籍しているテニススクールに不満を感じ、真剣に他のテニススクールを探している方も多数いらっしゃいました。
テニススクールはどこも同じというわけではなく、それぞれのカラーがあります。
あなたに合うテニススクールが見つかれば、嫌な思いをせずテニスを楽しめるかもしれません。
トータルでうまくなろうとしない
環境を変えられないなら、自分を変えるしかない。
そんな方の対処方法です。
その環境で頑張るなら、トータルでうまくなろうとせず、上達したいスキルに絞って練習してみてください。
テニスをまんべんなく練習しても、周りとの差はなかなか埋まらず、思うような結果を出すのは難しいからです。
ある程度絞って練習すると、上達が目で見えるようになり、テニスに対するモチベーションも上がりやすいです。
周りの人達があなたより優れているのはどんなところですか?
たくさん見つかるかもしれません。
その中で、これができたら自分はテニスが上手だと思えるものを選んでみましょう。
選んだものだけでも伸びれば、それは自信に繋がります。
例えば、下記のような感じです。
- 【重いボールが打てるようになりたい】
- →ひたすら球出し練習をする
- 【ラリーがつながるようになりたい】
- →ひたすらラリー練習をする
- 【ゲーム勘を養いたい】
- →ひたすら試合に出る
わたし自身、上記の1つを集中して練習した期間があります。
3つとも試しており、どれも緩やかですが確実によくなっていくのを感じました。
ボールの質をもっと上げたければ、ひたすら球出し練習をします。
球出し練習をし続ければ、ボールに体重を乗せて打てるようになってきます。
ふわっとしたチャンスボール(死んだボール)にも強くなります。
球出し練習する環境がなければ、壁打ちを使って同じような練習ができます。
ラリーがつながるようになりたければ、ひたすらラリー練習をします。
ラリー練習する仲間がいなければ、ラリー特化のクラスを利用したり、ヒッティングパートナーというサービスを使う方法があります。
ラリー練習でコツをつかむと、相手の力を効率よく使いながら打てるようになります。
ゲーム勘を養いたければ、ひたすら試合に出ます。
ゲームでのつなぐか攻撃するかの判断や配球が磨かれます。
簡単なミスが減り、対戦相手とどう戦えばポイントがとれるか考えるようになります。
その他、フォアハンドストロークだけなどショットで絞るのもいいと思います。
テニスをしている環境やレベルによってできることは限られるかもしれませんが、何か1つが抜き出ればそこから突破口が見えてくるかもしれません。
もちろん、1つだけ磨き続けてもいずれ頭打ちは来ます。
そのときは、新たな課題を見つけ、またそれに絞って練習してみます。
比較対象をなくす
周りの人達との差がどうしても気になる場合は、プライベートレッスンに切り替える方法もあります。
プライベートレッスンはコーチにマンツーマンでテニスを学べるので、比較対象をなくすことができます。
とはいえ、テニスは対人スポーツ。
テニスの技術を学ぶだけならプライベートレッスンでいいかもしれませんが、いずれゲームを楽しみたいのなら相手やパートナーが必要になります。
先送りにはできても、いずれ周りの人達と比較しながらテニスをすることになります。
そもそもテニスがうまくなる人は、自分より上手い人を見て、比較しながら練習を重ねます。
テニスが上手な人は下手な人との練習をどう思っているか?
ここからは、テニスが上手な人と下手な人が一緒に練習する場合について考えたいと思います。
自分はテニスが下手だと感じている方は、相手がどう思っているか気になるかと思います。
どう思っているかは人それぞれです
下手な人との練習をどう思っているかは、人それぞれ違います。
- どうも思わない
- 自分自身に集中していて相手を気にしていない
- 練習にならない
- 下手な人とやりたくない
- 応援したい
- 練習してくれることに感謝している
うまくいっていないところをアドバイスしたい人もいます。(親身になって言ってくれる場合もあれば、単なるおせっかいな場合もあります。)
思っていることを表情に出さない人もいれば、あからさまに態度に出す人もいます。
一生懸命やっている姿を見せれば協力的になる人もいますが、それだけだと不十分かもしれません。
ただ頑張るのではなく、考えながら練習して自分が上達している姿を見せたり、上手な人が少しでも練習になるように工夫しないと認めてくれない場合もあります。
自分より下手な人とテニスしたくない人は練習する機会を逃している
そう思ってる人は、練習する機会を逃しています。
自分より下手な人との練習も工夫次第で役に立つからです。
練習する相手に恵まれていれば別ですが、相手を選んでいると練習する機会も減ってしまいます。
わたしも自分より下手な人と練習したくないと思っていた時期があり、練習できる機会をかなり失っていました。
あるとき、もっとテニスがしたいと思い相手を選ばなくなると、一気に練習時間が増えたのを覚えています。
なので、自分より下手な人とテニスしたくない人は損していると考えましょう。
上手な人とテニスしたくない人も練習する機会を逃している
自分のペース、もしくはペースを落として練習したい人もいます。
そういう方は、あまり上手な人とテニスをしたくないと思っています。
当然ながら、上手な人とテニスしたくない人も練習する機会を逃すことになります。
本来ならもっとうまくなるチャンスかもしれませんが、あまりにレベル差があると怖気づいてしまいます。
わたしもずっとそうでした。
とにかく自分に自信がなかった。
負けず嫌いで食らいついていけるタイプならいいですが、わたしにはできませんでした。
ちょっとのレベル差なら頑張れるかもしれませんが、レベルがかけ離れていると一緒に練習するのは本当にしんどい…
しかし、それを避けているとやっぱり練習する機会は減ってしまいます。
レベル差があるなら工夫が必要
下手な人と上手な人が一緒に練習するなら工夫が必要です。
工夫なしでただ練習すると、お互い練習にならずストレスがたまっていきます。
下手な人と上手な人のパワーバランスを変えたり、練習内容を考える必要があります。
- 下手な人を優位にする
- 上手な人に負荷をかける
- レベル差の影響を受けない練習
例えば、下手な人を優位にする場合です。
相手の得意なショット(例えば、フォアハンドストロークやフォアボレー)にボールを集めて、気持ちよく打たせます。
上手な人は、相手のフォア側にボールをコントロールする練習にもなります。
逆に、上手な人に負荷をかける場合は、あえて苦手なショットで返球するようにします。
また、半面対全面など守るエリアにハンディをつける方法も考えられます。
レベル差の影響を受けない練習の代表は「球出し」です。
お互いに打ち合わなくていいので、レベル差を気にせず一緒に練習できます。
なので、ジュニアのクラスでレベル差がある場合は、必然的に球出し練習がメインになってしまいます。
レベルがある程度揃っていないと、ラリー練習やゲーム練習に時間をかけられないからです。
レベル別にクラスを分けても、そのクラスの中でレベル差が生まれます。
レベル差を強く感じさせない練習や工夫をすることが求められます。