- テニスの壁打ちできる場所の見つけ方【3つの壁を利用しよう】
- 【元テニスコーチが教える】テニスの壁打ちの練習方法【おすすめ3種】
また、テニスコーチをしていたので、壁打ちでどんな練習がおすすめか提案できるかと思います。
テニスの壁打ちできる場所の見つけ方【3つの壁を利用しよう】
テニスの壁打ち場を探すときは、Googleで「テニス 壁打ち 東京」や「テニス 壁打ち 神奈川」などと場所を含めて検索すればわかります。
わたしも練習できる壁打ち場がないか検索して、実際にいくつか行ってみました。
残念ながら、自分が練習したい時間は並ぶほど混んでいたり、通うには遠すぎたりと条件が合わずすべて断念しました。
最終的には、たまたま運転中に見つけたグラウンドに設置された壁や、知り合いに教えてもらった公園の壁で練習していました。
壁打ち場だけではなく壁打ちできそうな壁がないかも探してみよう
検索結果に出てくるテニスの壁打ち場は、仮想ネットが書いてあり、ハードコートと同じ地面のものが多く、魅力的です。
でも、壁打ち場だけではなく、壁打ちできそうな壁がないかも同時に探すことをおすすめします。
壁打ち場で練習できるのが理想ですが、そのような場所は限られており、時間帯によってはかなり混み合っています。
壁打ち練習をするために、長い時間待つのはあまり得策とは思えません。
よく探せば、近くに壁打ちできそうな壁があったりします。(近所迷惑になるような壁は避けけたいですが…)
公園にある壁だったり、橋の下の壁だったり…
壁がデコボコで当たりどころが悪いと返ってこないかもしれません。
壁が低くて、ボールが上を越えてしまうかもしれません。
地面が土でイレギュラーするかもしれません。
このような壁だとつなぐ練習は難しい…
それでも、練習内容を工夫すれば十分使えたりします。
わたしが記事後半で紹介する練習方法も、そのような環境でできるものがあります。
視野を広げて探してみれば、あなただけの壁打ち練習場が見つかるかもしれません。
壁打ちできる場所を確保したら、ボールを購入しましょう。
壁打ち練習では、耐久性が高いノンプレッシャーボールを選びます。
プレッシャーボールだと、すぐに弾まなくなります。
壁を越えてボールが紛失していくので、安価なものを大量に購入するのがおすすめです。
下記は、わたしが壁打ち用にリピート購入しているノンプレッシャーボールです。
特に不満なく使えています。
テニスの壁打ちネットを使う方法
壁がないなら買ってしまおうという作戦です。
例えば、下記のような商品です。
ちょっとお値段は高めですが、練習できる空間があればボールを打てるのはいいですね。
壁打ちネットは、わたしが勤務していたテニススクールに生徒さんの練習用として1台設置されていました。
なので、使用した感想を正直に書いておきます。
- 初心者がボールをとらえるのにいい
- 飛んでくるボールが物足りない
- 使い続けると補修が必要になる
初心者がボールをとらえるのにいい
ラケットとボールに慣れたい初心者には、いい練習道具になるはずです。
グランドストロークだったら、生徒さんに打点付近の小さなスイングを覚えさせたいときによく使いました。
レベルを問わず熱心な生徒さんが、レッスン前によく使っていました。
飛んでくるボールが物足りない
壁打ちと違い、ネットがボールの勢いを吸収するので、割と優しめのボールが返ってします。
これは壁打ちネットの特徴の1つですが、わたしには物足りないと感じてしまいました。
ネットの傾きを変えて弾道を変えることはできましたが、通常の壁打ちに比べると返ってくるボールのバリエーションが少ないです。
使い続けると補修が必要になる
外に置きっぱなしだったため、補修が必要になりました。
ネットがほつれて補強したり、ネットがパイプから外れてしまい結束バンドで止めたり、ちょっと面倒でした。
雨や日差しを避け大事に扱えば、もっと長持ちしたと思います。
テニスの壁打ちを自宅でする方法
そんな場合は、最後の手段です。
練習できる内容は限られますが、自宅の壁で使えるところがないか探してみましょう。
通常のテニスボールだと音が響くし、壁や床が痛まないか不安…
なので、スポンジボールを使います。
スポンジボールは、テニスボールとかなり打感や弾みが違います。
でも、「ラケット面の向き・ボールをとらえるタイミング・やわらかいタッチ」を自宅で覚えるのに最適です。
自宅の壁で練習するときの注意点
狭い空間でグランドストロークやスライスを長く続けるときは注意してください。
小さいテイクバックに慣れてしまうと、ショートラリーはいいですが、ロングラリーのときテイクバックが大きくとりづらくなります。
【元テニスコーチが教える】テニスの壁打ちの練習方法【おすすめ3種】
どんな練習でも続けていれば何かしら上達すると思うかもしれませんが、壁打ちに関してはやり方を間違えると逆にパフォーマンスを落としてしまうリスクもあります。
わたし自身、壁打ち練習でいろいろと失敗してしまい、時間を無駄にしてしまいました。
実際にわたしが効果を感じた、壁打ちのおすすめ練習方法を3つ紹介します。
- 未開発ショットの反復練習
- 球出し練習
- オーバーヘッドショットの強化
未開発ショットの反復練習
もし、下記に不安を感じていたら、壁打ちの反復練習で自信をつけることができます。
- バックボレー
- ショートバウンド
- スライス
上記の3つは、練習量が足りないため苦手意識を持ちやすいです。
逆に、十分な練習ができれば自信を持って打てるはず。
バックボレー
バックボレーは、フォアボレーに比べて練習量が不足し、反応も遅れがちです。
バックボレーだけ集中して練習すれば、力の入りやすい打点や身体の向きがつかめます。
片手でバックボレーを打っているなら、練習し続けるとコンチネンタルグリップも定着します。(フォアボレーだけ練習していると、グリップの握りがフォアよりになるリスクがあります。)
壁の近くに立ち、バックボレーだけでつなげてみましょう。
ショートバウンド
ショートバウンドは、ボールがバウンドした直後に打つタイミングのこと。
ボレーの場合は、「ハーフボレー」という名前がついています。
ショートバウンドは、タイミングをつかめてしまえば割と簡単です。
コートへの落下地点を予測して、バウンド直後に打つだけです。(バウンド後のボールの弾みを気にしなくていいのが楽です。)
壁の近くに立ち、ラケットを低く上向きに構えて、バウンド直後に軽く当ててつなげます。
グランドストロークのグリップとコンチネンタルグリップの両方を、マスターしておきましょう。
壁打ちでショートバウンドのコツをつかめたら、積極的にオンコートでとり入れてみてください。
スライス
練習量が不足しがちなスライスも、壁打ちにもってこいです。
深さのコントロール練習はできませんが、ボールの当て方は十分に練習できるはずです。
打点や両肩の傾きがトップスピンのグランドストロークと違うので、その違いも確認しておきましょう。(スライスは前の肩が下がります。)
- 【◯】テニス専用の壁打ち場
- 【◯】使えそうな壁
- 【◯】壁打ちネット
- 【◯】自宅の壁
球出し練習
どのレベルでもおすすめできるのが、壁を使った「壁打ち練習」です。
壁打ちというと、つなぐ練習を連想されるかもしれません。
ですが、壁から返ってくるボールは回転を失った死んだボール。
オンコートでのラリーのようなつなぐ練習にはなりません。
壁打ちが続くように、ボールを打つ強さも加減してしまいます。
この力加減は、オンコートでボールを打つ強さとは異なります。
壁打ちでつながるようになっても、オンコートでのラリーが同じようにつながらないのはそのためです。
死んだボールが返ってくるなら、球出し練習をしたほうが効果的です。
「球出し練習」で、ボールの入り方とボールの当て方を磨きましょう。
ボールを打ったときの感触と飛んでいくボールの弾道・スピード・回転量を見て、上達具合を確認します。
球出し練習の手順は下記のとおりです。
- 練習したいボールが返ってくるように壁に向かってボールを打つ
- 返ってきたボールを1回だけ打つ
- 2回目に返ってきたボールは打たずに止める
②では、オンコートでの力加減を意識してボールを打ちましょう。
下記のようなボールを送って練習してみてください。
- 【簡単なボール】
- →縦振りのスイングでトップスピンを練習
- 【高く弾む山なりのボール】
- →横振りのスイングで打ち込み練習
その他、苦手なシチュエーションなどを集中して練習してみましょう。
- 【◯】テニス専用の壁打ち場
- 【◯】使えそうな壁
- 【△】壁打ちネット
- 【×】自宅の壁
オーバーヘッドショットの強化
オンコートで練習量の不足しがちなオーバーヘッドショット(スマッシュやサーブ)の強化にも、壁打ちは役立ちます。
壁打ちには相手コートがないため、正確なターゲットを狙うことができません。
ですが、ボールの当て方やとらえるタイミングを反復練習できます。
スマッシュでつなげる
スマッシュを強化する場合は、壁より手前の地面にスマッシュを叩きつけます。
その後、ボールは壁に当たり、高く上がります。
そのボールを繰り返しスマッシュしてつなげます。
うまくつながらない場合は、短い距離でゆっくりスマッシュしながら慣らしていきましょう。
そこから、徐々に壁からの距離を伸ばしていきます。
スマッシュで量をこなせば、厚い当たりと強い肩が手に入ります。
サーブ練習
相手コートがなくても、壁にターゲットを設置すればサーブ練習ができます。
ターゲットは、カラーテープなどで目印を付けられれば十分です。
壁打ちを使ったサーブで練習しておきたいのは下記2点です。
- ボールの当て方
- ボールをとらえるタイミング
グランドストローク(トップスピンもスライスも)は基本的に縦回転をかけて打ちますが、サーブでは斜め回転をかけて打ちます。
右利きなら、左下から右上にボールが回転します。
左利きなら、右下から左上にボールが回転します。
これは、ラケットを振る方向と一致します。
壁打ちを使ったサーブ練習では、斜め回転がかかる当たりを練習してみましょう。
もう1つ壁打ちで練習したいのは、ボールをとらえるタイミングです。
サーブのスイングに合わせて、トスが上げられるようにします。
サーブは何も考えないで打つと、トスに合わせてスイングしがちです。
トスが不安定だと、スイングも安定しません。
なので、まずはスイングのタイミングを一定にして、そこにトスが入るように練習します。
言うのは簡単ですが、実行するのは難しいです。
そこで、サーブのタイミングを覚える工夫をしてみましょう。
わたしがおすすめしたい練習方法は下記のとおりです。
- トスを上げずに素振りする
- 素振りと同じタイミングで打つ
まず、トスを上げずに素振りします。
そのときに、打つタイミングと体重移動を確認します。
打点に視線を残しておけば、どこにトスを上げればいいかもわかります。
1回素振りをしたら、同じタイミングで打てるようにトスを上げて打ってみます。
同じタイミングで打てそうもないなら、トスの修正が必要です。
面倒ですが、サーブを打つ前に毎回素振りを1回入れるようにします。
そうすると、スイングのタイミングが一定になり、どんなトスを上げればいいのかもわかります。
- 【◯】テニス専用の壁打ち場
- 【△】使えそうな壁
- 【△】壁打ちネット
- 【×】自宅の壁
オンコートでどう変化したかを観察しつつ、壁打ち練習に取り組んでみてください。