【テニスのボレー】グリップの握り方

テクニック
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スクールでコーチにコンチネンタルグリップで握るよう言われたけど、なんだか馴染めない…ボレーのグリップはどう考えたらいいの?
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. 【テニスのボレー】グリップの握り方
  2. 【テニスのボレー】コンチネンタルグリップに慣れる練習方法
そんなお悩みにお答えします。
わたしは、以前テニスコーチをしていました。

生徒さんにボレーを教えるとき、いかにそのグリップの握りに馴染ませるかをレッスンで工夫してきました。

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【テニスのボレー】グリップの握り方

【テニスのボレー】グリップの握り方

どのテニススクールでも、ボレーはコンチネンタルグリップで握るように教えています。

ボレーはなぜコンチネンタルグリップなのか、他の選択肢はないのかを解説していきます。

基本的にはコンチネンタルグリップ

テニススクールで教わっているとおり、基本的にボレーはコンチネンタルグリップがおすすめです。

コンチネンタルグリップは、下記のように手のひらの斜めの線をグリップのの面に合わせて握ります。

【テニスのボレー】グリップの握り方

【テニスのボレー】グリップの握り方

ボレーでコンチネンタルグリップをすすめる理由は3つあります。

  • グリップチェンジしなくていい
  • 守備範囲が広い
  • アンダースピンの回転量を調節しやすい

グリップチェンジしなくていい

コンチネンタルグリップならラケットの両面を使って打てるため、グリップチェンジなしでフォアボレーもバックボレーも打つことができます。

ボレーを打つときは、ネット近くにいるため相手が打ったボールがすぐに飛んできます。

グランドストロークで打つときのように、グリップチェンジしている時間はほとんどありません。

守備範囲が広い

コンチネンタルグリップでボレーをすれば、守備範囲を広くとれます。

コンチネンタルグリップなら、他のどのグリップよりリーチが長くなります。(ラケットを真横に伸ばせばわかると思います。)

コンチネンタルグリップは、高低のボールにも対応しやすいです。

ラケットの真後ろから握るような厚いグリップだと、足元にきたボールの返球が難しくなります。

「厚いグリップ・薄いグリップ」については、下記の記事を参照してください。

また、コンチネンタルグリップは手首をうまく使えば打点を前後に調整することができます。

例えば、フォアボレーで手首を手の甲側に曲げれば、打点を前にすることができます。

手首を手のひら側に曲げれば、打点を後ろにすることができます。

厚いグリップだと前方では打てますが、コンチネンタルグリップのような懐の深さは出せません。

コンチネンタルグリップなら、さまざまなボールに対応できます。

アンダースピンの回転量を調節しやすい

コンチネンタルグリップなら、フォアボレーもバックボレーもアンダースピンの回転量を調節しやすいです。

回転量を抑えてフラットでとらえたいときも、アンダースピンをかけて深く打ったり短く落としたいときにも困りません。

厚いグリップだと、コンチネンタルグリップのようなアンダースピンの調節は難しいです。

コンチネンタルグリップでなくてもいいケース

コンチネンタルグリップにも欠点があります。

推進力がある厚い当たり(フラット)が実現しづらいことです。

コンチネンタルグリップが馴染めないと感じている方は、これが原因ではないでしょうか?

厚い当たりをボレーに生かしたい方のために、コンチネンタルグリップでなくてもいいケースをここでは紹介します。

  • 若干フォアよりのグリップ
  • 両手バックボレー
  • チャンスボールだけグリップチェンジ

どれも条件つきなので、併せてご確認ください。

若干フォアよりのグリップ

フォアよりに握ることで、フォアボレーが厚い当たりで打てるようになります。(フォア重視のボレーになります。)

とはいっても、下記のイースタングリップよりは薄く握ります。

【テニスのボレー】グリップの握り方

【テニスのボレー】グリップの握り方

イースタングリップ以上に厚く握ってしまうと、ローボレーの返球が難しくなるためです。

あくまでも、上記イラストのイースタングリップより薄くです。イースタングリップはもっと薄い握りという解釈もあるので…

バックボレーでは薄く握っていることになり、打点がコンチネンタルグリップより後方になります。

バックボレーはアンダースピンが多めにかかり、フォアボレーと違う球質になります。(相手にとっては、打ちづらくなります。)

このグリップを採用する条件は、コンチネンタルグリップよりも薄く握ったバックボレーを問題なく使いこなせるかどうかです。

両手バックボレー

もし、バックボレーが両手打ちなら、右手も左手もコンチネンタルグリップより厚く握って打つことができます。(利き手のグリップチェンジもいりません。)

とはいっても、下記のイースタングリップよりは薄く握ってください。

【テニスのボレー】グリップの握り方

【テニスのボレー】グリップの握り方

これなら、フォアボレーもバックボレーも厚めの当たりを実現しやすいです。

女性の方やジュニアには、おすすめできるスタイルです。

このグリップを適用する条件は、両手でリーチが短くなるバックローボレーが問題なく返せるかどうかです。

チャンスボールだけグリップチェンジ

最後に紹介するケースは、普段はコンチネンタルグリップでボレーしつつ、チャンスボールのときだけグリップチェンジするスタイルです。

例えば、使える機会は限られてしまうかもしれませんが、浮いたボールはドライブボレーで決める方法があります。

グランドストロークの握りなので、ボレーより強力なボールが打てるはずです。

また、ネットに詰めれるときだけグリップを厚くする方法もあります。

ネットに詰めてバックボレーで叩きたいとき、グリップを少し厚く握ればパンチの効いたボールが打てます。

コンチネンタルグリップより後ろからラケットを支えることができ、力強く打てるはずです。

ソフトテニスの前衛経験者の方で、ポーチのときだけ厚いグリップに握り替えて打っている方もいました。

ソフトテニス経験者は、硬式テニスを始めるときコンチネンタルグリップのボレーに苦労します。

ですが、硬式テニスのボレーを覚えたら、ソフトテニスでのボレーも活かすという選択肢があります。

このスタイルでいくためには、瞬時に判断してグリップチェンジできることが条件になります。

使い分けるのが大変なら、コンチネンタルグリップに絞って練習しましょう。

小さくグリップチェンジはOKです

フォアボレーもバックボレーも同じ握りで打たなければいけないの?

そんなことはありません。

確かに、ネット近くでボレーしているときは、グリップチェンジする余裕はありません。(相手がネットに近ければ近いほど。相手のボールが速ければ速いほど。)

そして、緊急度が高いほどコンチネンタルグリップの守備範囲は生きてきます。

ですが、バックハンドボレーが片手の場合、空いている手はラケットのスロートを支え、グリップを握る手は緩めておくことができます。

大きなグリップチェンジは難しいですが、フォアボレーで打つかバックボレーで打つか判断したとき、ラケットセットしながら僅かに握り替えることはできます。

もしかしたら、あなたも無意識に手のひらの中でグリップを握り替えているかもしれません。

その僅かな握り替えは、意識してやるものではありません。

ボレーを打ち続けるうちに、自分にとって打ちやすいフォアボレーの握りとバックボレーの握りに変わっていきます。

くれぐれも、コンチネンタルグリップのままグリップを握りしめて、ボレーを打たないようにしましょう。同じコンチネンタルグリップでも、僅かに握り替えて打ちやすくするのはOKです。
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【テニスのボレー】コンチネンタルグリップに慣れる練習方法

【テニスのボレー】コンチネンタルグリップに慣れる練習方法

ボレーのグリップをどうしたらいいかはわかった。ボレーでコンチネンタルグリップに慣れる方法を教えてほしい。

コンチネンタルグリップでボレーが打てる練習方法を紹介します。

若干フォアよりのグリップや両手バックボレーで打っている方にも効果があるので、ボレーに苦手意識があれば試してみてください。

  1. ボールをノーバウンドで上につく
  2. 壁打ちでバックボレー強化
  3. ラケットを立てる

ボールをノーバウンドで上につく

コンチネンタルグリップに慣れるなら、1人でできるラケッティング(ラケットを使ったボールつき)がおすすめです。

ボールがあれば、自宅でも練習できます。

自宅でやるのが不安でしたら、スポンジボールでやってみましょう。

ラケッティングにはいろいろなドリルがありますが、ボレーのグリップに慣れるのなら「ボールをノーバウンドで上につく」練習がいいでしょう。

ボレーは打つ高さによってボールをとらえる位置が違いますが、ボールの真後ろ(打つ方向に対して)より下側をラケットでとらえる場合が多いです。

このラケッティングは、ボレーと同じようにノーバウンドでボールの下側にラケットを入れる練習ができます。

下記3つのドリルにチャレンジしてみてください。

  1. 手のひら側のラケット面で上につく
  2. 手の甲側のラケット面で上につく
  3. ラケットの両面交互で上につく

「手のひら側のラケット面で上につく」ラケッティングは、フォアボレーの基礎となる練習です。

テニス初心者の方は、ここから鍛えましょう。

「手の甲側のラケット面で上につく」ラケッティングは、バックボレーの基礎となる練習です。

バックボレーが苦手な方は、このラケッティングでラケット面の感覚を磨きましょう。

両手バックボレーの方は、両手でやってかまいません。

最後に、応用として「ラケットの両面交互で上につく」ラケッティングで、瞬時にラケット面を切り替える練習をします。

3つのラケッティングを練習しているとき注意してほしいのは、コンチネンタルグリップで握っているかどうかです。

気がつくとグリップの握りが厚くなってしまう方は、ボールが途切れるたびにグリップのチェックが必要です。

ノーバウンドが難しければ、最初はワンバウンドから始めてみましょう。

回数を決めて練習するのもいいですが、「1分間に合計何回つけるか」もしくは「途切れずに何回つけるか」にチャレンジすると、子どもでも集中して数をこなせます。

壁打ちでバックボレー強化

「ボールをノーバウンドで上につく」ラケッティングをボレーに近づけてみましょう。

ボールをノーバウンドで上につくイメージのまま、少しだけラケットを傾けて壁打ち練習をします。

自宅の壁でも、スポンジボールを使えば練習できます。

なぜバックボレーか?

当然ながら、手のひら感覚のフォアボレーのほうが打ちやすいです。

ですが、ボレーでコンチネンタルグリップを定着させるなら、バックボレーから強化しましょう。

フォアボレーの打ちやすさだけを追い求めると、グリップの握りが次第に厚くなっていくからです。

まず、バックボレーを練習してコンチネンタルグリップを定着させます。

フォアボレーを練習するのは、コンチネンタルグリップでのバックボレーの打ちやすさを十分に理解してからでも遅くはありません。

壁打ちでバックボレー強化をするやり方

壁打ちでバックボレーを強化する方法を説明します。

壁から1mくらい離れます。

壁に対して身体を正面に向けます。

ラケットを壁と平行くらいに構えて、手の甲側のラケット面をほぼ真上へ向けます。

右肘を軽く曲げておきます。(左利きの方は左肘。)

ほんの少しだけラケット面を壁に向ける感じです。

おへそくらいの高さで、ボールの真下近くをとらえて、ゆっくり壁打ちをつなげます。

ボールがすぐに返ってくるので、両足は止めておいてかまいません。

ちょうど、正面に来たボールをバックボレーで返球する練習にもなります。

壁打ちでバックボレー強化の応用

上記の練習だけで十分効果を発揮しますが、慣れてきたら壁からの距離を離したり、ボールのもう少し後ろ側をとらえてスピードを上げてもOKです。

また、身体の向きを変えて壁打ち練習をすると、実際のバックボレーに近づきます。

  • 壁に対して正面を向く
  • 壁に対して斜め横を向く
  • 壁に対して横を向く

実際にバックボレーを打つとき、身体の向きはさまざまです。

正面に来たボールをとっさに返す場合は、身体は正面向きのままラケット面だけで合わせます。

バックボレーを普通に打てるときは、身体は大抵左斜め横向きになります。(右利きの場合。)

横に腕を伸ばして打つときや頭上に来たボールを下がりながら返球するときは、身体が横向きもしくは背中を向けます。

正面向きに慣れたら、斜め横向きや横向きにもトライしてみましょう。

ラケットを立てる

ボレーは、コンチネンタルグリップに慣れるだけではなく、ラケットを立てる必要があります。(ラケットと前腕に角度をつける。)

【ボレー】
→ラケットヘッドを上げる
【グランドストローク】
→ラケットヘッドを落とす

ボレーは、コンチネンタルグリップでアンダースピンをかけるので、ラケットヘッドを上げます。(親指側に曲げる感じです。)

それに対してグランドストロークは、グリップの握りとトップスピンをかける関係でラケットヘッドを落とします。

どちらも、打つ高さによってはそう見えないときもありますが…

ボレーでラケットを立てる練習器具も販売されています。

ラケットを立てるには、下記のような方法があるので、上記で紹介した練習や普段の練習のときに試してみてください。

  • 両手打ち
  • ラケットを短く持つ

両手打ち

両手でグリップを握ると、ラケットが立てやすくなります。

両手でグリップを握ることで、ラケットヘッドの位置を操作しやすくなるためです。

両手を離してグリップを握ると、さらにラケットは立ちやすくなります。

ジュニアにボレーを教えるとき、最初はフォアもバックも両手にすると、ラケットを立てて打てるようになります。

ラケットを短く持っ

もう1つの方法は、ラケットを短く持つことです。

グリップの上のほうを握ると、ラケットヘッドの重みが減り、簡単にラケットを立てれるようになります。

また、小指側にグリップが出ていますので、ラケットと前腕との角度がわかりやすくなります。(グリップエンドと前腕が十分離れるようにします。)

以上、ボレーのグリップについてでした。

ボレーには他に注意点がありますが、まずはグリップの握りから解決していきましょう。

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