という初心者の方から、
といった経験者の方まで対応した片手バックハンドストロークのまとめページです。
片手バックハンドストロークの基礎から応用まで集めました。
- 片手バックハンドのグリップと基本スイング : 初心者が最初に習得すべきこと
- 片手バックハンドの打ち方 : 一連の流れをマスターしよう
- 片手バックハンドの育て方 : 段階的に取り入れよう
- 片手バックハンドの上達方法:苦手な人に読んでほしい
- 練習方法:片手バックハンドを磨く方法を知ろう
- バックハンドスライス:バリエーションを増やしてみよう
片手バックハンドストロークを得意とする生徒さんはあまりいませんでした。
球出しのボールはきれいに打てるのに、ラリーになると思ったとおりに打てない方が多かったです。
わたし自身、どうしたら自分の形で片手バックハンドストロークを打てるかを模索して練習した結果、苦手意識がなくなりました。
本記事で、片手バックハンドストロークが習得できるようお手伝いします。
片手バックハンドのグリップと基本スイング : 初心者が最初に習得すべきこと
片手バックハンドストロークは、左手でラケットのスロートを支え、右手でグリップを握ります。(右利きの場合。)
左人差し指は、ストリングに触れてもいいし、他の指と同じようにスロートをつかんでもかまいません。
右手の握り方は、主に3種類です。
- コンチネンタルグリップ
- バックハンド・イースタングリップ
- バックハンド・セミウエスタングリップ
右手の握り方で、下記が変わります。
- 打点の位置
- スイングの軌道
打点の位置が変わると、リーチが変わったり、打ちやすい高さが変わったりします。
スイング軌道が変われば、球種や回転量も変化します。
これからテニスを始める方は、
経験者の方は、
- ご自分のグリップの確認
- 他のグリップとの比較
に下記記事をご利用ください。
また、まったくの初心者がグリップを覚えた後に習得する基本スイングについて解説しました。
テニススクールの初心者クラスで練習する内容です。
片手バックハンドの打ち方 : 一連の流れをマスターしよう
グリップの握り方と基本スイングを身につけても、ボールはなかなか打ち返せません。
それは、下記の2つも訓練しておく必要があるからです。
- 相手が打ってから自分がバックハンドストロークを打つまでの動き
- バックハンドストロークを打った後のポジショニング
上記を含めて、バックハンドストロークなんです。
打つ前後を含めて、一連の流れをマスターできると、ボールが打ち返せるようになっていきます。
下記の記事で、片手バックハンドストロークの一連の流れを9分割して解説しました。
これからテニスを始める方は、
ためにご利用ください。
経験者の方は、
棚卸しをする際にご活用ください。
片手バックハンドの育て方 : 段階的に取り入れよう
グリップ・基本スイング・一連の流れを理解したら、段階的に片手バックハンドストロークを育てていきましょう。
スムーズに習得できる順番に記事を並べています。
上から1つずつ取り入れ、片手バックハンドストロークの応用力を高めていきましょう。
トップスピンのかけ方を学ぶ
片手バックハンドストロークでボールをつなぎたいとき、トップスピンがかけられるとネットやアウトのミスを減らすことができます。
トップスピンのかかったボールはネットの高いところを通すことができ、急激にボールが落ちるためです。
コートにバウンドした後、高く弾む特徴もありますね。
下記の記事でトップスピンのかけ方を覚えましょう。
片手バックハンドストロークでトップスピンをかけるときの補足です。
バックハンド・セミウエスタングリップのように厚いグリップなら、ラケットダウン時にラケット面はふせられ、トップスピンをかけながら強打することができます。
薄いグリップになればなるほど、トップスピンをかけるときスイングスピードを緩めないと薄い当たりで打てません。
フラット(ドライブ)を主体に、ムーンボールやロブでトップスピンをかけるといいでしょう。
テイクバックを深くしていく
初心者の方は、ボールをとらえやすいように小さめのテイクバックから始めます。
小さいテイクバックは、ラケットを下ろして両腕がほとんど伸びた状態になります。
インパクトまでの距離が短いため、ライジングやショートバウンドなど、早いタイミングでも打てるメリットがあります。
ただ、練習を重ねるうちに、もう少しボールを飛ばせるようになりたいと思うはずです。
テイクバックを大きくすればインパクトまでの助走距離は伸びますが、ただラケットヘッドを後方へ引くだけなのはおすすめしません。
身体が回らず手だけを引いて打つ「手打ち」になりかねません。
どちらかというと、ラケットヘッドより
を後方へ引くといいでしょう。
グリップエンド近くを握っている右手を後方へ引く感じです。
そうすると、右肩もしっかり入るようになります。
片手バックハンドストロークでは、大きなテイクバックというよりはグリップエンド側を引いた
を目指していきましょう。
スタンスを使い分けてさまざまな状況に対応する
片手バックハンドストロークのスタンスというと、
のイメージが強いかもしれません。
確かに、球出し練習ならクローズドスタンスで打つのが1番気持ちいいです。
しかし、実戦では相手にイヤなところを狙われるわけです。
そんなとき、さまざまな状況に合わせてスタンスを使い分ける必要が出てきます。
特に、オープンスタンスで打つ機会は必ずあるのでマスターしておきましょう。
オープンスタンスの記事がありますので、ぜひ目を通しておいてください。
片手バックハンドの上達方法:苦手な人に読んでほしい
ここまでの内容を習得すれば、片手バックハンドストロークはだいぶパワーアップしているはずです。
それでも、
もしくは、
という方は、下の2記事が役立つかもしれません。
練習方法:片手バックハンドを磨く方法を知ろう
バックハンドストロークの練習方法はいろいろあります。
ただ、課題がはっきりしているなら、ある程度絞って練習したほうが効率よく上達します。
バックハンドストロークの練習は、大きく分けると下記の3つです。
- 球出し
- ラリー練習
- 1人でできる練習
それぞれのおすすめ練習メニューを下記の記事で紹介しています。
バックハンドスライス:バリエーションを増やしてみよう
バックハンドストロークには、3つの球種があります。
- トップスピン
- フラット(もしくはフラットドライブ)
- アンダースピン
この中で、アンダースピンだけはグリップや打ち方を変えて打つ必要があります。
要は別の打ち方を覚えないと使えないということです。
アンダースピンをかけるバックハンドを、
と呼びます。
バックハンドスライスは、片手バックハンドストロークと同様、左手はラケットのスロートを支えます。
ただし、右手はコンチネンタルグリップで握ります。
テイクバックしたときの打球面の向きも違うので気をつけましょう。
最終的に、左手を離して右手で打つようにします。
スライスは弾道が低く、バウンド後は滑るように弾みます。
厚いグリップの相手には、返しづらいボールになるでしょう。
また、リーチが長く打点のエリアも前後に広いため、守備力を高めることができます。
打点が後ろになったり遠くで打たされたときに、片手バックハンドストロークが打てなくてもバックハンドスライスなら返球できます。
同じテイクバックからロブやドロップショットも打てるので、非常に使い勝手がいいです。
スライスを覚えることで、片手バックハンドストロークの選択肢が大きく広がります。
ただし、習得には苦労するかもしれません。
今まで打ってきたトップスピンやフラットの片手バックハンドストロークとはかなり違います。
スライス全般については、下記の記事が役立つはずです。
バックハンドスライスの打ち方とコツは下記の記事で解説しています。
スライスを習うと、普段のグランドストロークがおかしくなってしまう人をよく見かけます。
スライスを覚えるだけではなく、普段のグランドストロークとの違い(グリップ・打点・スイング)も理解し、同時並行で練習することをおすすめします。
フェデラーのエース級のバックハンドが見れる動画です。(2017年全豪オープン決勝フェデラー対ナダルの試合です。)
こんなふうに片手バックハンドストロークが打てたら気持ちいいでしょうね。