テニスルールの反則3選|知らないとやってしまうかも|元コーチが解説

基礎知識
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テニスのゲームでは、どんなことをしてはいけないのかな?反則になるルールを教えてほしい。
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスルールの反則3選|知らないとやってしまうかも|元コーチが解説
  2. テニスをするなら知っておきたいサーブ・失点・ネット付近のルール
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスルールの反則3選|知らないとやってしまうかも|元コーチが解説

テニスルールの反則3選|知らないとやってしまうかも|元コーチが解説

テニスをしていると、反則行為を知らずにやっていることもあります。

本記事前半では、テニスをするなら知っておきたい反則行為を3つ解説します。

振動止めを付ける位置

テニスルールの反則3選|知らないとやってしまうかも|元コーチが解説

振動止めは、ストリングの交差模様の内側に付けてはいけません。

JTAテニスルールブックでは、

振動止めはストリングの交差模様の外側

に付けるように書いてあります。

JTAテニスルールブックは、日本テニス協会(JTA)が発行する、テニス競技のルールを定めた書籍です。国際テニス連盟(ITF)が定めるテニス規則をベースに、JTA独自のルールや規程を加えて編集されています。

テニススクールでは、振動止めをストリングの交差模様の内側に付けている生徒さんをたまに見かけます。

試合に出るときは、振動止めをストリングの交差模様の外側に付けるようにしましょう。

電子機器の使用

テニスの大会では、電子機器を使用することはできません。

例えば、

スマホやスマートウォッチ

などですね。

エンド(コート)チェンジの休憩中、知らず知らずにスマホを触っている方は要注意です。

スマートウォッチは電源が切れていても、試合中の着用は認められていません。

ボール・ラケット・用具の乱用

テニスの大会では、ボール・ラケット・用具の乱用は禁じられています。

試合をしているとヒートアップし、感情的になってしまうことはプロ・アマチュア問わずに起こりえます。

そんなとき、ボールに怒りをこめて、コートの外へ打ったり、地面に叩きつけたり、危険な方向へ打ったりしてはいけません。(蹴ったり、投げたりでも同じです。)

ラケットや用具を故意に破壊したり、蹴飛ばしたり、投げつけることも禁じられています。

試合中は、ボール・ラケット・用具の乱用だけでなく、以下も禁じられています。

【無断でコートを離れる】
審判に無許可でコートを離れてはいけない。
【不当な遅延】
ポイントが終わってからサーブを打つまでの25秒ルール、チェンジエンド間の90秒ルール、セットブレークの120秒ルールなどを守らない。
【声・しぐさによるひわいな表現】
他人に聞き取れるような声で、ひわいな言葉や放送禁止用語を口にしてはいけない。しぐさも同様。
【コーチングおよびコーチ】
コート外の誰からもコーチングを受けることはできない。ただし、雨などで試合が中断され、コートを離れたときにはコーチングを受けられる。
【あらゆる人に対する言葉による侮辱】
相手選手・審判・観客を罵倒してはいけない。
【あらゆる人に対する危害】
相手選手・審判・観客に危害を加えてはいけない。
【スポーツマンシップに反する行為】
サービスをする前に、レシーバーのパートナーが必要以上に動く場合など。
その他、ラケットを2本持ってプレー( 二刀流)はできないルールなどもあります。服装規定がある大会では、着るものにも気をつけましょう。
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テニスをするなら知っておきたいサーブ・失点・ネット付近のルール

テニスをするなら知っておきたいサーブ・失点・ネット付近のルール

テニスの反則以外で、知っておいたほうがいいルールはあるのかな?

テニスの反則以外は、以下の3つを詳しく知っておくといいでしょう。

  • サーブのフォルトとレット
  • どんなとき失点になるか
  • ネット付近のルール

サーブのフォルトとレット

サーブは、フォルトとレットを正しく理解しておきましょう。

以下も、フォルトになります。

【空振りしたとき】
トスしてラケットを振らなかった場合はやり直せる。
【シングルススティックやネットポスト】
サーブがコートに落ちる前に、シングルススティックやネットポストに触れたとき。
【サーバーかサーバーのパートナー】
サーブしたボールがサーバーかサーバーのパートナーに当たったとき。(着衣・持ち物に当たったときも同様。)

フットフォルトも要注意です。

サービスのモーション(ボールをラケットでとらえるまで)の間、下記のどれかをしてしまうとフットフォルトです。

  • 歩いたり走ったりする
  • ベースラインやその内側のコートを踏む
  • サイドラインの仮想延長線外側の地面に触れる
  • センターマークの仮想延長線を踏む
足を少し動かすくらいなら、フットフォルトになりません。シングルスの場合は、シングルスサイドラインの仮想延長線外側の地面に触れるとフットフォルトになります。

サーブのルールについては、下の記事で詳しく解説しています。

レットは、サーブがネットに当たってサービスコートに入った場合にやり直すルールです。

その他、下記もレットとなり、ポイントをやり直しします。

  • サーブでボールがネットに当たった後、直接プレーヤーに当たったとき
  • レシーバーが打つ準備をしていないのにサーブを打ってしまったとき
  • インプレー中に隣のコートからボールが入ってきたとき
  • インプレー中に持ちもの(ラケット以外)を落としてしまったとき【1回目だけ】
  • 誤ったコールを直ちに訂正したとき【1回目だけ】
インプレー中とは、フォルトまたはレットがコールされず、サービスが打たれた瞬間からポイントが決まるまでの間です。

レットについては、下の記事で詳しく解説しています。

どんなとき失点になるか

普段からテニスをしていれば、下記の失点はご存じかと思います。

  • ダブルフォルト
  • 入れるべきコートにボールが入らなかった
  • 2回バウンドするまでに返球できなかった

その他、下記も失点になります。

  • 返球がバウンドする前に何かの物体に当たった
    →シングルススティックやネットポストなど。
  • 返球がバウンドする前にパーマネント・フィクスチュアに当たった
    →「パーマネント・フィクスチュア」は選手・コート・ネット以外のものすべてを差す。室内テニスコートの天井なども含まれる。
  • レシーバーがサーブをバウンドさせる前に返球
  • ラケットで故意に2度以上ボールに触れた
    →ボールを故意に運んだり止めたりした場合も失点。
  • インプレー中にプレーヤー・ラケット・着衣・持ち物が「ネット・ネットポスト・シングルススティック・コード・ストラップ・バンド・相手コート」に触れた
  • ボールがネットを越える前に打った
  • 手から離れたラケットでボールを返球
  • ボールがプレーヤーか持っているラケット以外の着衣・持ち物に当たった
  • インプレー中にラケットの形を故意に著しく変えた
  • ダブルスで両方のプレーヤーがボールに触れた
インプレー中、ストリングが切れてしまったらどうなる?

失点にはならず、そのまま続けられます。

切れたままのラケットで次のポイントもできることになっていますが、使用を禁止する大会では使えません。

賞金付のJTAランキング対象大会では、ストリングの切れたラケットで次のポイントをプレーすることはできません。

ネット付近のルール

ネット付近のルールはややこしく、知らないと失点になってしまいます。

抑えておきたいのは、

オーバーネット

タッチネット

です。

オーバーネット

ノーバウンドのまま、ネットを越えてボールを打つと失点になります。

「オーバーネット」と言われていますが、JTAテニスルールブックでの正式な名称は「ファールショット」です。

ただ、ネットを越えずにボールを打てれば、ラケットや身体はネットを越えてもかまいません。

  • 身体の一部がネットを越えてもOK
  • 打つ前にラケットがネットを越えていても打つときにネットを越えていなければOK
  • 打った後ならラケットがネットを越えてもOK

また、ネットを越えてボールを打っていいケースがあります。

それは、自分のコートにワンバウンドしたボールが相手コートに戻ったときです。

この場合は、ネットを越えて打っても「オーバーネット」になりません。

タッチネット

「タッチネット」とは、身体・身につけている物(ウェアや帽子)・持ち物(ラケット)がネットに触れることをいい、失点になります。

「タッチネット」と言われていますが、JTAテニスルールブックでの正式な名称は「タッチ」です。

「タッチ」は、下記の場合にコールされます。

  • インプレー中にプレーヤーがネットに触れたとき
  • インプレー中のボールがプレーヤーに触れたとき
  • プレーヤーが相手コートに触れたとき

また、身につけている物や持ち物を相手コートに落としても失点です。

例えば、帽子が相手コートに落ちたり、ラケットが相手コートに触れてしまったときも失点になります。

ネット付近のルールは、下の記事で詳しく解説しています。(イラスト付きです。)

以上、テニスルールの反則についてでした。

テニスのルール全般は、下の記事で確認できます。

テニスのルールをもっと詳しく知りたい方は最新の「JTAテニスルールブック」を確認してみてください。

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情報:出版物|日本テニス協会公式サイト[JTA]
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