テニスのガットの張り替え時期|3ヶ月推奨は本当か?|素材別に解説

基礎知識
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テニスラケットを買ってから、1度も張り替えていないな…ガットの張り替え時期はどれくらいなのかな?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのガットの張り替え時期|3ヶ月推奨は本当か?|素材別に解説
  2. テニスのガット張り替えにかかる時間|急ぎなら事前に電話確認しよう
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスのガットの張り替え時期|3ヶ月推奨は本当か?|素材別に解説

テニスラケットを張り替える理由は、時間とともにガット(ストリング)の弾力性が低下してしまい、ボールが飛ばなくなるからです。

ボールが飛びづらい状態で無理に打ち続けると、肘や手首を故障してしまうリスクが出てきます。

ボールをまったく打っていなかったら、張り替えなくても大丈夫?

残念ながら、ボールを打っていなくてもガットの弾力性は落ちていきます。

ガットを頻繁に張り替えていると、張りたて時の打感やボールの飛びがわかるようになります。

そして、ガットの弾力性が落ちたときに、

そろそろ張り替えどきかな

と気づけるようにもなります。

張りたては1番気持ちよく打てます。張りたてよりしばらく時間が経ってからのほうが打ちやすい方は、適正テンションより硬く張っている可能性が高いです。次回ガットを張る際、テンションを少し落としてみましょう。

ただ、張り替える機会が少ないと、張りたての打感やボールの飛びを忘れてしまい、張り替えどきがわからないと思います。

テニススクールで、ガットの張り替えは「3ヶ月」が推奨されていますが、必ずしもそうとはかぎりません。

いつ張り替えたらいいかわからない場合は、まずガットの素材を確認しましょう。

テニスのガットには主に3つの素材があり、それぞれの張り替える時期が違うからです。

  • ナイロン
  • ナチュラル
  • ポリエステル

素材によって、ガットの弾力性が落ちるタイミングは違います。

それぞれの張り替え時期を解説しましたので、参考にしてみてください。

大人用ラケットで黄色いボールを使っている場合です。ジュニア用のラケットでジュニア用のやわらかいボールを使っている場合は、張り替えなくて大丈夫です。

もし、ラケットのガットがいつ張ったものかわからない場合は、消耗具合を確認しましょう。

ストリングがゆがんで戻らなくなっていたり、交差部分にノッチ(溝)が深くできていれば、かなり使い込んでいる証拠です。

ナイロンガットの張り替え時期

テニススクールの生徒さんの使用率が高いのが、化学繊維で作られたナイロンガット。

ナイロンガットは、3ヶ月経つと最初の飛びや打感と程遠い状態になります。

なので、ナイロンガットの張り替え時期は、張ってから「3ヶ月」が推奨されています。

私がナイロンガットを使っていたときに感じたのは、最初の1週間は気持ちよく打て、張ってから2ヶ月くらい経つとけっこう飛ばなくなる感じがしました。

ナイロンガットの場合、季節ごとに張り替えるのが理想ですね。ガットを張り替えるタイミングで、新品のグリップテープに巻き替える生徒さんが多かったです。

ナチュラルガットの張り替え時期

牛の腸で作られている天然素材のナチュラルガット。

ナチュラルは、「マイルドな打感・弾きの良さ・高いテンション維持性能」を兼ね備えた万能ガットです。

高価なナチュラルガットはナイロンガットより弾力性を長く維持できるため、

張り替え時期は6ヶ月くらい

が目安になります。

ナイロンガットを3ヶ月で張り替えるなら、安価なナチュラルガットを6ヶ月使うほうがお得だったりします。

ポリエステルガットの張り替え時期

ナイロンガットと同じく、化学繊維で作られたポリエステルガット。

耐久性は高いですが、1ヶ月くらいで弾力性が落ちてしまうものが多いです。(1週間くらいで落ちてしまうものもあります。)

ストリングが1〜2週間で切れてしまうハードヒッターならいいかもしれませんが、切れない方は張り替えるサイクルを早めることをおすすめします。

できれば1ヶ月、遅くとも2ヶ月くらいで張り替えましょう。

ポリエステルガットは他の素材より衝撃も大きく、肘や手首を痛めやすいから要注意です。

試合に出ている方なら、ベストコンディションで戦えるように試合前に張り替えるのがおすすめです!
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テニスのガット張り替えにかかる時間|急ぎなら事前に電話確認しよう

ガットはもう張り替えないといけないことがわかった。ところで、ガットの張り替えってどれくらい時間がかかるのかな?

本記事の後半では、テニスのガットの張り替えにかかる時間について解説します。

ガット張り替えにかかる時間は25〜40分くらい

ストリングの張り替えにかかる時間は、張る人にもよりますが、

25〜40分くらい

です。(素人が張ると1時間くらいかかります。)

張り替えにかける時間は早すぎても遅すぎてもいけないと、ゴーセンさんの講習で教わった記憶があります。

張り方やストリングを引っ張る時間を揃えることで、張る人が違くても同じような仕上がりになります。

すぐに張ってもらえるかどうかはわからない

1時間あれば、余裕で張ってもらえそうだな…。すぐに持っていこう!

ガットの張り替えを依頼しても、すぐに張ってもらえるとはかぎりません。

テニススクールに依頼する場合、張り替えができるコーチが不在の場合があります。

テニススクールに週1で通う生徒さんが多いので、受け取りを1週間後にしている場合もあります。

また、ストリンガーが常駐しているテニスショップでも、張り替えの注文がたくさん入っていれば、すぐに張ってもらえないかもしれません。

テニススクールでは安く張り替えられるストリングキャンペーンの期間、テニスショップでは春の新学期シーズン(4〜6月)が特に混み合います。

ガット張り替えをお願いする前に電話で確認しておこう

もし、ガットの張り替えを急いでいるなら、どれくらいで受け取れるか電話で確認しておくといいでしょう。

また、張り替えを依頼できる場所を複数持っておくと安心です。

張り替えを依頼できる場所が1ヶ所だけだと、タイミングが悪ければすぐに張ってもらえない可能性があります。

張り替え頻度が高い方や試合前に張り替えたい方は、ガットを張り替えられる場所を複数持ったり、ラケットを2本揃えておくといいですね。
以上、ガット張り替えの時期とかかる時間についてでした。

コーチがガットを張り替えるように勧めても、1年くらい張り替えない生徒さんもいます。

張り替えた分、お金がかかりますからね。

ただ、弾力性が低下したガットでは、ボールを飛ばすために無理な打ち方をしてしまったり、肘や手首を故障してしまうかもしれません。

そうなると、上達が遅れたり、故障をしてしまうと治療費がかかってしまいます。

結果として、張り替え代より高くつく場合もありますので、定期的に張り替えることをおすすめします!

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