テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

基礎知識
【PR】この記事には広告を含む場合があります。

テニスのダブルスの前衛をやると、どう動いたらいいかわからなくなる…前衛の動きを理解するにはどうしたらいい?
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編
  2. テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|並行陣編
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

リョウジをフォローする

スポンサーリンク

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

本記事の前半では、

雁行陣

の前衛の動きを解説します。

雁行陣の前衛は、攻撃と守備が交互に切り替わるため、とても忙しいです。

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

攻撃と守備それぞれの動き、そしてその切り替え方を覚えていきましょう。

前衛の「身体の向き・移動の仕方・移動するタイミング」を理解する

まず、攻撃と守備の切り替え方を整理しておきます。

下記の3つに注目しましょう。

  • 身体の向き
  • 移動の仕方
  • 移動するタイミング

まず、「前衛の身体の向き」です。

攻撃のポジションと守備のポジションでは、下記のように変わります。

\前衛の身体の向き/
【攻撃のポジション】
相手の後衛に身体を向ける
【守備のポジション】
相手の前衛に身体を向ける

攻撃のポジション⬇︎
テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

守備のポジション⬇︎
テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

これからボールを打つ、もしくは打つかもしれないプレーヤーのほうへ身体を向け、反応できるようにします。

次に、「前衛の移動の仕方」です。

\前衛の移動の仕方/
【守備から攻撃のポジションへ】
フォワードステップで前進
【攻撃から守備のポジションへ】
サイドステップで後退

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

フォワードステップは、相手の後衛へ身体を向けたまま普通に前進すればいいですね。

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

下がるときは、サイドステップを使うことで相手の前衛に身体を向けつつ、コート中央へ移動することができます。

最後に、「前衛の移動するタイミング」です。

\前衛の移動するタイミング/
【守備から攻撃のポジションへ】
相手の前衛がボールに触らないとわかったら
【攻撃から守備のポジションへ】
自分がボールに触れないとわかったら

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

どちらも素早く移動しないと、攻撃や守備のタイミングを逃してしまいます。

特に、後衛の打つボールが速ければ速いほど、ポジションの移動は難しくなります。

攻撃のポジション

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|雁行陣編

前衛のもっとも大事な仕事は攻撃です。

攻撃のポジションでの注意点は、前に行きすぎないこと。

下の動画がとても参考になります。

ネット近くで打てれば、ネットを越えやすく、威力やコントロールもつけやすいです。

ただ、相手の後衛に近ければ近いほど、ボールは速く感じ、反応するのも難しくなります。

少し後ろのポジションで様子を見て、前に移動しながら打つ。

このほうがネット前でうまくボレーができます。

少なくとも、スプリットステップの後、軸足と踏み込みの2歩前進しながら打てます。(前進しないでボレーするときは、一度相手の後衛に繋ぎましょう。)

2歩分後ろへポジションをとれば、前にいるより反応もしやすくなります。

ボレーするときは、斜め前に動いてネット近くで打ったほうが有利。

横に動いてボレーすると、移動距離が長くなり届きにくいです。

届いても、ネットから離れていると相手コートに入りにくく、攻撃力も落ちます。

また、雁行陣での前衛は、攻撃を重視しましょう。

ロブはある程度割り切って後衛にお願いするのが得策です。

ロブを警戒していると、前進してボレーがなかなか打てず、前衛として機能しなくなります。

守備のポジション

守備で心がけたいのは、センターケアです。

「T」字付近に立つようにしましょう。

特に、味方の後衛が横に走らされているとき、2人の間にスペースができます。

2人の間を開けすぎないように、カバーするようにします。

守備のポジションでは、足元にボールが飛んでくるので、ローボレーで返球することを前提に構えましょう。

スタンス広めで低い姿勢をとると、ローボレーを返球しやすくなります。

腰高で構えていると、足元に飛んできたボールは返しづらいです。

スポンサーリンク

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|並行陣編

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|並行陣編

ダブルスの並行陣の前衛は、どう動いたらいいんだ?雁行陣との違いは何?

本記事の後半では、

並行陣の前衛の動き

を解説するよ。

雁行陣の前衛の動きを理解したうえで、違いを覚えるとスムーズです。

基本は「攻撃できるポジションを維持」

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|並行陣編

並行陣の前衛は、雁行陣のようにポジションを前後に動きません。

基本は、

攻撃できるポジションを維持

です。

後衛がサービスライン付近まで上がっている分、雁行陣のように前後へ動いている時間はありません。

守るときだけセンターケア

ただし、相手の前衛がポーチなど攻撃を仕掛けてくるときは要注意です。

雁行陣と同様、センターケアをして守備に回る必要があります。

テニスのダブルス|前衛の動きを元コーチがわかりやすく解説|並行陣編

味方の後衛のポジション・体勢・配球を見て、相手の前衛に攻撃されると思ったら、素早く「T」字付近まで下がって守備に回りましょう。

頭上を守る意識を持つ

並行陣の前衛でもう1つ気をつけたいのが、

頭上を守る意識を持つ

ことです。

雁行陣のときは、攻撃を優先してロブは後衛にお願いしても大丈夫でした。

でも、並行陣では少し後ろにいるとはいえ、味方の後衛は並んでポジションをとっています。

そのポジションからロブの返球を頻繁に任されては大変です。

並行陣の前衛は、雁行陣のときよりポジションを後ろにとって、できるかぎりロブも自分で返球します。

なるべく並行陣を崩さないようにして、本当に深くてとれないロブだけを後衛にお願いするようにしましょう。

以上、ダブルスの前衛の動きについてでした。

前衛の動きを理解して移動できるようになると、攻撃と守備の切り替えやボールを後衛に任せるかどうかの判断がスムーズになります。

本記事の内容を覚えて、動ける前衛を目指してください!

タイトルとURLをコピーしました