テニスのダブルスルール|これだけはおさえておきたい3つのポイント

基礎知識
【PR】この記事には広告を含む場合があります。

今度、初めてテニスのダブルスの試合に出ることになった。ダブルスのルールをわかりやすく教えてほしい。
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのダブルスルール|これだけはおさえておきたい3つのポイント
  2. テニスのダブルス|試合をする前に知っておくと安心|3つのルール
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

リョウジをフォローする

スポンサーリンク

テニスのダブルスルール|これだけはおさえておきたい3つのポイント

本記事では、ダブルスをするときに必要になるテニスルールをピンポイントで解説します。

  1. 各ポイントでの前衛と後衛のポジション
  2. サービス権の順番
  3. ノーアドバンテージ方式

テニスルール全般については、下の記事でまとめています。

カウントの数え方などは、上の記事でご確認ください。

各ポイントでの前衛と後衛のポジション

各ポイントでの前衛と後衛のポジションは、

サーブ側

レシーブ側

で違います。

それぞれのポジションを解説します。

サーブ側の前衛と後衛のポジション

1ゲーム終わるまで、サーバーは変わりません。

なので、サーブ側は1ポイント終わるごとにポジションを左右に動きます。

つまり、奇数ポイント目では、

サーバーが右側でパートナーが左側

にポジションをとります。

偶数ポイント目では、

サーバーが左側でパートナーが右側

にポジションをとります。

レシーブ側の前衛と後衛のポジション

それに対して、レシーブ側はサイドが固定になります。

前衛と後衛の役割は、1ポイントごとに入れ替わり、前後に動きます。

つまり、奇数ポイント目では、

デュースサイドのプレーヤーが後衛

アドバンテージサイドのプレーヤーが前衛

になります。

偶数ポイント目では、

デュースサイドのプレーヤーが前衛

アドバンテージサイドのプレーヤーが後衛

になります。

デュースサイドは自分のコートの右側半分、アドバンテージサイドは自分のコートの左側半分のことですね。

レシーブで選んだサイドは、1セットが終わるまでパートナーと交代できないルールです。

サービス権の順番

次に、ダブルスの試合をするときの

サービス権の順番

を解説します。

AとB、CとDがペアを組んでダブルスの試合をする場合を考えてみます。

サーブ権は、交互に移りながら4ゲームで1周します。

4ゲーム終わると、また最初から同じ順番でサーブ権が回ってきます。

つまり、

A→C→B→D→A→C→B→D…

という感じでサーブ権が回ります。

1セットが終わるまでは、この順番は変えられません。1セットが終われば、パートナーとサーブ権の順番を変えてもOKです。

奇数ゲームが終わるごとに、コート(エンド)チェンジするのと忘れないようにしましょう。

コート(エンド)チェンジについては下の記事で詳しく解説しています⬇︎

ノーアドバンテージ方式

ノーアドバンテージ方式の場合、「40 – 40」になると一本勝負になります。

そのとき「40 – 40」を「デュース」とコールせず、「フォーティー・オール」とコールします。

一本勝負では、レシーブ側がサイドを選べます。

ただし、ミックスダブルスだけは男性同士もしくは女性同士でサーブ・レシーブをするルールです。

【サーバーが男性】
→レシーブも男性が守るサイドで一本勝負
【サーバーが女性】
→レシーブも女性が守るサイドで一本勝負
スポンサーリンク

テニスのダブルス|試合をする前に知っておくと安心|3つのルール

ダブルスをやるのに、これだけだと少し不安だな…ダブルスのルールをもう少し詳しく知りたい。

ダブルスで最低限知っておきたいルールは、本記事の前半で解説しました。

本記事の後半では、安心してダブルスの試合ができるように、さらに3つのルールについて解説します。

  1. サーブを打っていいポジション
  2. リターンするときのコール
  3. ダブルスのタイブレーク

サーブを打っていいポジション

ダブルスのサーブを打っていいポジションを正確に理解しておきましょう。

ダブルスで、デュースサイドで打つときとアドバンテージサイドで打つときの両足を置いていいエリアは下記のとおりです。

  • ベースラインより後方
  • センターマークの仮想延長線より内側
  • ダブルスサイドラインの仮想延長線まで

もし、サーブのレディーポジションからラケットでボールをとらえるまでの間、足が置いていいエリアを越えていると「フットフォルト」になります。

つまり、下記はすべてフットフォルトです。

  • 足がベースラインを踏んだり越えたりしている。
  • 足がセンターマークの仮想延長線を踏んだり越えたりしている。
  • ダブルスサイドラインの仮想延長線より外側に足が出ている

上のイラストのように、ダブルスサイドラインの仮想延長線より外側に足が出るとフットフォルトなので気をつけましょう。

ちなみに、シングルスで両足を置いていいエリアは、シングルスサイドラインの仮想延長線までです。

リターンするときのコール

セルフジャッジでリターンするとき、フォルトやレットをコールするのはレシーバー?それとも前衛のパートナー?

どちらでもフォルトやレットをコールできますが、パートナーの前衛がジャッジするのがおすすめです。

サービスコートの近くから、ボールのバウンド地点を確認できるからです。

レシーバーがリターンに集中できるメリットもあります。(とはいえ、2人でジャッジするつもりでいたほうがいいです。)

リターンやラリー中、ペアが同時に「アウト」「イン」と違うコールをしてしまった場合はどうなるの?

ダブルスでペアが違うコールをしてしまうと、相手有利の判定になります。

どちらのプレーヤーがコールするか最初に決めておくといいですね。

ダブルスのタイブレーク

タイブレークになった。どうやるんだっけ?

接戦にならないと、タイブレークをやる機会はほとんどないかもしれません。

ただ、試合をしていれば、必ずタイブレークをやる機会はやってきますので、覚えておきましょう。

ダブルスのタイブレークは、サーブ権・サーブレシーブのサイド・コート(エンド)チェンジが複雑に絡み合います。最初は難しく感じます!

タイブレークとは?

ゲームカウント「6 – 6」になったとき、次のゲームで決着をつけられるのがタイブレークです。

テニスでは6ゲームを先取するとセットを取得できますが、ゲームカウントが「5 – 5」になった場合、2ゲーム差がつくまでセットの勝者になれません。

2ゲーム差がつかないと、いつまでもゲームが続いてしまいます。

そこでタイブレーク方式を採用すると、ゲームカウントが「6 – 6」になったとき、短期決戦でセットの勝者を決めることができます。

タイブレークは、7ポイント先取の勝負で決着をつけます。

その他、ファイナルセットにスーパータイブレーク(10ポイント先取)などを採用する場合もあります!

タイブレークでおさえておきたいポイント

タイブレークでおさえておきたいポイントは下記のとおり。

  • 7ポイント先取したほうが勝ち
  • ただし2ポイント差をつける必要がある
  • 12ゲーム目が終わったらコートチェンジせずにタイブレークが開始
  • デュース(右)サイドからスタート
  • 13ゲーム目のサーバーが1ポイント目のサーブを打つ
  • サーブ権は奇数ポイント終わるごとに交代
  • 6ポイント終わるごとにコート(エンド)チェンジ

タイブレークが終わったら、120秒のセットブレークです。

コート(エンド)チェンジしてから、次のセットの1ゲーム目に入ります。

ダブルスのサーブ権とサイドについて

ABペアとCDペアがタイブレークに入り、Aが1ポイント目のサーブを打つ場合で解説します。

サーブは、

A→C→B→D→A→C→B→D→A…

の順番で打っていたとします。

タイブレークでも、この順番でサーブ権が移ります。

レシーブのポジションは、下記で進めています。

  • 【デュースサイド】→A
    【アドサイド】→B
  • 【デュースサイド】→D
    【アドサイド】→C

デュースサイドからAがサーブを打って交代します。

Cは「アドバンテージサイド→デュースサイド」の順番でサーブを2ポイント打ちます。

次にBも「アドバンテージサイド→デュースサイド」の順番でサーブを2ポイント打ちます。

Dが「アドバンテージサイド」からサーブを打って6ポイント目が終了します。

タイブレークでは、6ポイント終わるごとにコート(エンド)チェンジします。

コート(エンド)チェンジして、Dが「デュースサイド」からサーブを打って交代します。

再びAに戻って「アドバンテージサイド→デュースサイド」の順番でサーブを2ポイント打ちます。

次はCがサーブを2ポイント打ちます。ポイントの合計が6の倍数になったら、コート(エンド)チェンジするのを忘れずに!
以上、ダブルスのルールについてでした。

本記事のルールを理解して、ダブルスのゲームを十分に楽しんでください!

タイトルとURLをコピーしました