テニスのアンダーサーブ|打ち方と使う場面やタイミングを元コーチが解説

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通常のサーブが入らない。アンダーサーブで凌ぎたいけど、どういうふうに打つのがいいのかな?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのアンダーサーブ|打ち方と使う場面やタイミングを元コーチが解説
  2. アンダーサーブは失礼になる?使い方次第で相手を不快にさせるかも
書いている人
リョウジ

・テニススクールの運営に10年携わる。
(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

・草トーナメントは80大会以上出ている年もあるくらい好き。
(オープンでの優勝回数は13回。ほとんどシングルス。)

・「サーブ・フォアハンド・バックハンド」はかなり伸び悩んだ。
(通ったスクール数は多く、テニスで悩んでいる方の気持ちもわかります。)

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テニスのアンダーサーブ|打ち方と使う場面やタイミングを元コーチが解説

テニスのアンダーサーブ|打ち方と使う場面やタイミングを元コーチが解説

通常、テニスのサーブは頭より高い位置でボールを打ちます。

アンダーサーブは、グランドストロークのように下から打つサーブのことです。

海外では、「underarm serveアンダーアームサーブ」といいます。

YouTubeで「tennis underarm serve」と検索すると、プロテニス選手のアンダーサーブをたくさん見れます。

アンダーサーブの打ち方は、特に決まっているわけではありません。

ただ、アンダーサーブをどのような目的で使いたいかで打ち方はだいぶ変わります。

アンダーサーブを使う場面

通常、頭より高い位置で打つサーブですが、あえてアンダーサーブを打つのはどんな場面でしょうか?

【サーブが入らない】
サーブに不安があり、ダブルフォルトを回避したいとき。特にセカンドサーブ。
【日差しや強風】
太陽が眩しくて上から打てないときや強風でトスが乱れるとき。
【肩が故障】
腕が上がらず、上からサーブが打てないとき。
【不意打ち】
相手が速いファーストサーブを待っているとき。

上記から、アンダーサーブは

確実にサービスコートへ入れたい・上から打てない・相手の予測を外したい

のいずれかで使われます。

初心者向けアンダーサーブ

アンダーサーブで、確実にサービスコートへ入れたい。

確実にサービスコートへ入れることが目的なら、アンダーサーブはフォアハンドストロークのように打てばいいでしょう。

テイクバックを済ませて、ボールを打点付近で小さくトスを上げて、ノーバウンドで打ちます。

球種は、普段のフォアハンドストロークと同じで大丈夫です。

もしくは、コンチネンタルグリップで球出しのように出します。

フラットな当たりかアンダースピンをかけると、ボールをコントロールしやすいです。

どちらで打つにしても、確実にネットを越える弾道やサービスコートに入る力加減を意識する必要があります。

弾まないアンダーサーブ

相手が攻撃しづらい、弾まないアンダーサーブを打ちたい。

初心者向けアンダーサーブは高い確率で入りますが、相手にとっては打ちごろなボールになってしまいます。

相手が攻撃しづらい、弾まないアンダーサーブを打つなら、コンチネンタルグリップかバックハンドイースタンよりの薄いグリップ(サーブのグリップ)でサイドスピンをかけます。

ニック・キリオス選手やアレクサンダー・ブブリク選手がよく披露してくれます。

不意打ちとして使う場合、ボールをついた後、すぐにアンダーサーブを打っていますね。

顔は下を向いたまま、低い打点でラケットを右から左に振り抜いています。

速いサーブを待っていたレシーバーは、完全にタイミングを外されて打つことになります。

「ストロークを打つと見せかけてドロップショット」のサーブ版みたいなものですね。ビッグサーバーほど、レシーバーはコート後方へ下がるため、アンダーサーブが効果的に働きます。
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アンダーサーブは失礼になる?使い方次第で相手を不快にさせるかも

アンダーサーブは失礼になる?使い方次第で相手を不快にさせるかも

アンダーサーブは失礼にならない?

アンダーサーブはテニスのルールで禁止されているわけではないので、打つこと自体は問題ありません。

しかし、相手選手や観戦する人を不快にさせる可能性は十分にあります。

プロが見せるアンダーサーブ

プロテニス選手も時折放つアンダーサーブ。

レシーバーは、ベースラインからかなり離れて速いファーストサーブを待っています。

レシーバーがファーストサーブを予測している状態で、普段のサーブより早いタイミングでアンダーサーブを打てば、不意打ちをかけれます。

もっとも有名なアンダーサーブといえば、1989年の全仏オープンでマイケル・チャンが見せた1打でしょう。

1988年にプロ入りしたマイケル・チャン(当時17歳)は、4回戦で世界ランキング1位で3度の全仏優勝経験のあるイワン・レンドルと対戦。その際に、アンダーサーブを使用します。マイケル・チャンはイワン・レンドルに勝利し、最年少でグランドスラムを優勝しています。

しかし、アンダーサーブは戦術という声もあれば、相手に敬意を欠いたプレーという声もあり、よく議論になります。

現在では、プロテニス選手がアンダーサーブを使う機会が増えましたが、1試合で使う頻度が多かったり、相手にとってありえないタイミングだったりすると、観客から大ブーイングです。

相手選手も不快に感じるでしょう。

現代ではプロテニス選手がドロップショットを頻繁に使うように、いつかアンダーサーブも当たり前のように使われるときが来るのかもしれません!

不快にさせるアンダーサーブ

わたしたちの場合、どんなときにアンダーサーブを不快に感じるでしょうか?

【フワッとしたアンダーサーブ】
チャンスボールを決められないレシーバーに、フワッとしたアンダーサーブを打ち続ける。レシーバーは頭に来てハードヒットしてしまうと、だいたい自滅する。
【格下相手にアンダーサーブ】
相手を舐めていて、本気でサーブを打とうとしない。

どちらも不意打ちではありませんが、上からサーブを打たないことに腹を立てるレシーバーもいるでしょう。

アンダーサーブをチャンスボールとして決められないレシーバーにも問題はありますが…

不快にならないアンダーサーブ

逆に、不快にならないアンダーサーブはどんなときでしょうか?

相手がなぜアンダーサーブを打っているか明らかなときです。

  • 「下から打ちます」と言ってからアンダーサーブを打った。
  • 肩を壊しているので、事前にアンダーサーブを打つことを知らせた。
  • 太陽が眩しくてアンダーサーブで打った。

セカンドサーブを確実に入れる自信がないとき、「下から打ちます」と言ってからアンダーサーブを打つ方がいます。

言わなくてもいいのにと思いますが、わざわざ宣言してくれます。

どれも、不意打ちとは思わないので、レシーバーはなんとも思わないでしょう。

ただ、サーブを打つアドバンテージはなく、むしろレシーバー優位で進むことになります。

以上、テニスのアンダーサーブについてでした。

どんな目的でアンダーサーブを打つかで、効果やレシーバーの感じ方は変わります。

あなたの使いたいアンダーサーブをはっきりさせてから、活用してみてください!

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