テニスのサーブの足は寄せるべきか寄せないべきか【メリットとデメリット】

テクニック
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サーブのラケットワークはなんとなくわかってきた。でも、下半身の使い方がいまいちわからない。よく見ると、後ろ足を前足に寄せている人と寄せていない人がいる。どっちがいいの?
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのサーブの足は寄せるべきか寄せないべきか【メリットとデメリット】
  2. 足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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わたしは過去、テニスコーチをしていました。

初心者の生徒さんには、後ろ足を前足に寄せないサーブを最初に教えていました。

ですが、後ろ足を前足に寄せないサーブを強くすすめているわけではなく、それぞれに合う人合わない人がいます。

本記事でそれぞれのメリットとデメリットを解説します。

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テニスのサーブの足は寄せるべきか寄せないべきか【メリットとデメリット】

テニスのサーブの足は寄せるべきか寄せないべきか【メリットとデメリット】

サーブの後ろ足を寄せるべきか寄せないべきかは、下記の2つを基準に決めるのが一般的です。

  • どちらが打っていてしっくりくるか
  • サーブに何を求めているか

ただ、2つ目の「サーブに何を求めているか」は、それぞれの長所と短所を知る必要があります。

本章では、下記の順番で解説します。

  1. 足を寄せないメリットとデメリット
  2. 足を寄せるメリットとデメリット
  3. 迷ったら足を寄せないサーブから

足を寄せないメリットとデメリット

テニスのサーブの足は寄せるべきか寄せないべきか【メリットとデメリット】

後ろ足を前足に寄せないサーブのスタンスは、

フットバックスタンス

と呼んだり、

プラットフォームスタンス

と呼んだりします。

足を寄せないメリット

足を寄せないメリットは、身体のバランスがとりやすく、スピンサーブが打ちやすいことです。

両足を肩幅くらいは離しているので、身体が前に崩れるのを防いでくれます。

また、スタンスをクローズトぎみにとれば、身体が開きにくくなり、スピンサーブが打ちやすくなります。

つまり、サーブの安定感が増し、球種も増やしやすいです。サーブに安定感や多彩な球種を求めている方にはもってこいのスタンスですね。

足を寄せないデメリット

それに対して、足を寄せないデメリットはスピードが出しづらいことです。

身体のバランスがとりやすい反面、後ろから前へ体重移動する距離が短くなります。

体重移動をフルに使って腕を振る、すなわちスイングスピードを上げるといったことはやりにくくなります。

普段足を寄せている方は、ボールに力が伝わらない感じになりますね。

足を寄せるメリットとデメリット

後ろ足を前足に寄せるサーブのスタンスは、

フットアップスタンス

と呼んだり、

ピンポイントスタンス

と呼んだりします。

足を寄せるメリット

足を寄せるメリットは、打点をネットよりにとることができ、体重移動をフル活用できることです。

コンチネンタルグリップでは後ろ肩(右利きなら右肩ですね)の上に打点をとりますが、後ろ足を前足に寄せることで打点をネットよりにすることができます。

グランドストロークでも、ベースラインの後方から打たれるよりコートの中から打たれるほうが脅威ですよね。

サーブの打点を前方にとれれば、それだけで相手は打ちづらくなります。

また、後ろから前へ体重移動する距離が長いため、腕を振るスピードは上げやすいです。

相手の時間を奪う打点と身体全体を使ったサーブが手に入ります。サーブにスピードや威力を求めている方向けのスタンスですね。力のないジュニアがボールを飛ばしたいときにも役立つテクニックです。

足を寄せるデメリット

それに対して、足を寄せるデメリットは身体のバランスがとりにくく、スピンサーブが打ちにくくなることです。

両足を寄せているため、後ろから前に体重移動したときに身体が前へ崩れやすくなります。

また、身体が回しやすいためフラットサーブは打ちやすいですが、開きを抑えたいスピンサーブが打ちづらくなります。

スピンサーブを習得する際は、足かせになるかもしれません。

迷ったら足を寄せないサーブから

双方のメリットとデメリットはわかった。でも、どちらで打ってもなんかしっくりこない。サーブが入ればそれでいいんだけど…

初心者の場合、どちらを試しても判断が難しいかもしれません。

そして、最初の目標は

サーブが入ってゲームができる

だと思います。

その場合は、足を寄せないサーブから始めてみましょう。

後ろ足を前足に寄せるサーブは、アクションが増える分、動きが複雑になります。

最初は、身体のバランスをとるのも難しいです。

足を寄せるメリットを活かせず、デメリットに苦しむ可能性が高いです。

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足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点

足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点

足を寄せるサーブと寄せないサーブのメリットとデメリットを理解できたら、実際に試してみてどちらがあなたに合うか比べてみてください。

本記事の後半では、それぞれどんなことに気をつけたらいいか解説します。

  1. 足を寄せないサーブの注意点
  2. 足を寄せるサーブの注意点
  3. 足を寄せるサーブの派生形

足を寄せないサーブの注意点

足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点

足を寄せないサーブの注意点は、

後ろ足を使えるように打点を前にとりすぎない

ことです。

トスをネットよりに上げて打点が前になってしまうと、トロフィーポーズで体重が前足に乗りすぎてしまいます。

そうなると、後ろ足が蹴り上げる動作に参加できなくなってしまいます。

打点は後ろ肩(右利きなら右肩)の上にとりますが、その下にある後ろ足の上にトスを上げるくらいのつもりでいきましょう。

トロフィーポーズで両足に体重が乗る位置にトスが上がれば、後ろ足も蹴り上げる動作に参加できます。

足を寄せるサーブの注意点

足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点

足を寄せるサーブの注意点は、

トロフィーポーズでお尻を突き出してバランスをとる

ことです。

足を寄せるサーブは足を寄せないサーブと比べて打点を前にとります。

そうなるとトロフィーポーズをとったときに、スタンスが狭いこともあり、身体がネット方向へ崩れやすくなります。

お尻をネット方向へ突き出すことで、頭がネット方向へ倒れるのを防いでくれます。

右利きなら、左のお尻をベースラインの内側へ突き出すイメージです。

お尻を突き出すことでターンが深くなり、身体が早くに開くのも防いでくれます。

足を寄せるサーブの派生形

足を寄せるサーブと足を寄せないサーブを解説しましたが、実際には他の選択肢も考えられます。

足を寄せるサーブの派生形として、下記の2つを紹介します。

  • 最初から両足を近づけておく
  • 前足もステップイン
もしかしたら、あなたにより合うスタイルがこの中にあるかもしれません!

最初から両足を近づけておく

1つ目は、最初の構えから両足を近づけておくスタイルです。

足を寄せるサーブと寄せないサーブの注意点

体重移動はしづらいですが、足を寄せるサーブよりバランスは崩れにくいです。

足を寄せるサーブと同様に、打点はネットよりにとりやすくなります。

足を寄せるサーブと寄せないサーブの中間といったところでしょうか。

前足もステップイン

2つ目は、前足もステップインするスタイルです。

右利きなら、左足を前へ踏み込んでから右足を寄せてトロフィーポーズをとります。

最大限、体重移動を使えるのが特徴です。

トスしたボールの下に身体を入れやすいメリットもありますね。

鈴木貴男プロが最高のお手本になるはずです。

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YouTubeもわかりやすくていいのですが、書籍もサーブの打ち方を整理するのに役立ちます。

最後にまとめておきます。
\足を寄せないサーブ/
【メリット】
→身体のバランスがとりやすくスピンサーブが打ちやすい
【デメリット】
→スピードが出しづらい
【注意点】
→後ろ足を使えるように打点を前にとりすぎない

※迷ったら足を寄せないサーブから始めてみる

\足を寄せるサーブ/
【メリット】
→打点をネットよりにとることができ体重移動をフル活用できる
【デメリット】
→身体のバランスがとりにくくスピンサーブが打ちにくくなる
【注意点】
→トロフィーポーズでお尻を突き出してバランスをとる

※足を寄せるサーブには派生形もある(最初から両足を近づけておく・前足もステップイン)

サーブの足で迷ったら、もう一度確認してみてください。

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