【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

テクニック
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フラットサーブだけだといざというときに振り切れない…ラケットを振り抜いてもコートに入るスライスサーブを覚えたい。
そんなお悩みにお答えします。
【本記事の内容】
  1. 【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント
  2. テニスのスライスサーブを極める3つのポイント
書いている人
リョウジ

・テニススクールの運営に10年携わる。
(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

・草トーナメントは80大会以上出ている年もあるくらい好き。
(オープンでの優勝回数は13回。ほとんどシングルス。)

・「サーブ・フォアハンド・バックハンド」はかなり伸び悩んだ。
(通ったスクール数は多く、テニスで悩んでいる方の気持ちもわかります。)

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【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

初めてスライスサーブにチャレンジされる方でもわかるように、3ステップに分けて打ち方を解説します。

覚える順番は下記のとおりです。

  1. ボールの当て方
  2. ラケットを振る方向
  3. プロネーション

ボールの当て方

フラットサーブしか打てないと、セカンドサーブではスピードを落として打つことになります。

スライスサーブを覚えれば、セカンドサーブでも振り切れるサーブが打てるようになります。

もちろん、ファーストサーブでも相手から逃げていくスライスサーブで攻撃できます。

そのためには、まずスライスサーブを打つときの

ボールの当て方

を体感してみましょう。

フラットサーブでは、ボールの真後ろをとらえて打ちました。

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

スライスサーブでは、ボールの真後ろより外側をとらえます。

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

つまり、右利きの場合だとボールの右側をとらえることになります。

そして、それを実現させるには、ラケット面が少し左側を向いてインパクトを迎えます。

フラットサーブの打ち方と何を変えたらいいの?

フラットサーブはラケット面でボールの真後ろをとらえました。

最初、スライスサーブにチャレンジするときは、

サイドフレームでボールを打つ

くらいのつもりでラケットを振ってみてください。

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

⬆︎サイドフレームでボールを打つ

「ずいぶん極端だな…」と思ったかもしれません。

でも、そのくらいのつもりで打ったほうが、ボールにスライス回転をかける感覚をつかみやすいです。

フラットサーブを打つときはプロネーション(うちわをあおぐような動き)を使って打っていたけど、それはやらなくていいの?

とりあえず、今はやらなくてOKです。

おっ、ボールが曲がった!でも、だいぶ左に飛んでいったぞ…しかもボールが失速していく!

こんな感じになるかと思います。

ボールの外側をちゃんととらえていればこうなります。

もう少し左に飛ぶのを抑えてボールの当たりをしっかりさせたい場合は、少しだけフラットサーブの当たりに近づけてみてください。

今よりボールの当てる位置を真後ろ側へ移動すればOKです。

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

サービスコートに入る入らないは別として、スライスサーブの当て方を体感できたら次に進みましょう。

ラケットを振る方向

スライスサーブで回転はかかるようになったけど、サービスコートになかなかコントロールできないな。

スライス回転はかかるけどなかなかサービスコートに入らない方は、ラケットの振る方向を気にしてみましょう。

どういうことかというと、フラットサーブは割とラケットを振った方向へボールが飛んでいったと思います。

スライスサーブの場合は、ラケットを振った方向とボールが飛んでいく方向に誤差が出ます。

インパクトでラケット面が内側(右利きなら左側)を向いているので、ラケットを振り抜いた方向より左側へ飛んでいきます。

ボールを飛ばしたい方向が決まっていれば、それを逆算してラケットを振り抜く方向を決めます。

簡単に言うけど、それ難しくない?

もし、毎回スライスサーブがサイドアウトするなら、スタンスごと変えてしまって同じように振れば同時にボールが飛んでいく方向とラケットを振る方向を右側へズラせます。(少しクローズドスタンスにします。)

スタンスを変えるときは、「スタンス・打点・スイング」の関係性を崩さないように気をつけてください。

曲がり具合にもよりますが、デュースコートでワイドにスライスサーブを打つ場合、ラケットはセンター方向へ振り抜きます。

ボールの真後ろより外側をとらえているため、ボールはワイドへ曲がっていくはずです。

アドサイドでセンターにスライスサーブを打つ場合、ラケットはワイド方向へ振り抜くといいでしょう。

回転とスピードのバランスがとれたボールの当て方をつかんだら、ラケットを振る方向とボールが飛んでいく方向がどれだけズレるかを把握して、スタンスを含めて調整してみてください。

プロネーション

スライスサーブを打つと、回転はかかるけどボールが失速していく…

スライスサーブでボールの外側をとらえすぎると、リンゴの皮むきのようにラケットを巻き込んでスイングしてしまいます。

ボールに回転はよくかかりますが、失速していくでしょう。

とはいえ、当て方を厚くする(ボールの真後ろ近くをとらえる)と、スピードは上がりますが曲がり方が小さくなってしまいます。

ボールが飛んでいく方向より右側へラケットを振りつつスピードを出すには、

プロネーション

が必要です。

プロネーションは、フラットサーブで使ったうちわをあおぐ動きです。コンチネンタルグリップでフラットサーブを打つとき、ボールに推進力を与えてくれます。

プロネーションを使うことで、ボールが飛んでいく方角とラケットヘッドが向く方角が離れていきます。

そうすると、ボールに回転をかけつつスピードを上げることができます。

【テニスのスライスサーブの打ち方】曲がって伸びる3つのポイント

スライスサーブにおいても、プロネーションはボールに推進力を与えてくれます。フラットサーブに比べると、少し遅れてプロネーションが起こる感じになりますね。
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テニスのスライスサーブを極める3つのポイント

テニスのスライスサーブを極める3つのポイント

ゲームでスライスサーブを有効に使うにはどうしたらいい?

スライスサーブを打てるようになったら、ゲームで有効に使えるよう下記の3つに取り組んでみましょう。

  1. スライスサーブとセットで次の一打を磨く
  2. スライスサーブだけに頼らない
  3. 他の球種が打てる打点でスライスサーブを打つ

スライスサーブとセットで次の一打を磨く

まず、スライスサーブを打つときは単発で決めようと思わないことです。

どういうことかというと、スライスサーブとセットで

次の一打

を磨きましょう。

3球目攻撃のことですね。

スライスサーブは、右利きなら左に、左利きなら右に曲がっていきます。

なので、相手のポジションとリターンコースが予測しやすいです。

そのため、次の一打で仕留めやすくなります。

確かに、レシーバーは曲がっていくボールのほうへ移動することになるな…でもリターンコースは?

レシーバーから逃げていくボールは、鋭角に返しづらいです。

スライスサーブを読まれていなければ、レシーバーの打つコースをかなり狭めることができます。

例えば、デュースサイドでスライスサーブがワイドに来たとき、レシーバーの打ったボールは相手の前衛に行きやすく、角度をつけたクロスには行きづらいです。

どの辺にリターンが返ってくるかがわかれば、サーバー側のポジショニングもしやすく、ボールにも入りやすいです。

したがって、スライスサーブの次の一打を

どのポジションからどこへ打つのか

を決めて練習しておくと効果的です。

例を2つ挙げておきます。

  • 【ダブルスの場合】
    →サーバー側の前衛はストレートケアしつつ空いたセンターにボレーで決める
  • 【シングルスの場合】
    →サーバー側はフォアハンドストロークで回り込んでオープンコートへ逆クロスで決める

シングルスなのかダブルスなのか、サーブアンドボレーするのかしないのか、そしてプレースタイルによって次の一打は変わってきます。

あなたのプレーに合わせて、次の一打を磨いてみてください。

スライスサーブはコンビネーションプレーに適したサーブです!

スライスサーブだけに頼らない

スライスサーブが打てると、コースを読まれていてもポイントがとれてしまうかもしれません。

でも、相手のレベルが上がっていくとそういうわけにはいきません。

スライスサーブを生かすためには、

相手に読まれない工夫

が必要です。

相手に読まれないようにするには、まず何をしたらいい?

まず、

サーブに選択肢を持つ

ことです。

いくらスライスサーブを磨いても最初からコースと球種が決まっていたら、リターンするのはそんなに難しくありません。

同じ球種やコースで打ち続けると相手は慣れていきます。

もし、次にくるサーブがスライスでコースがわかっていたらどうしますか?

あらかじめボールが曲がるほうへポジションをとっておく。

そうすれば、狙った方向へリターンがしやすくなるはずです。

レシーバーにボールの弾道や弾み方に慣れさせないためにも、少なくとも球種は2つ以上使いたいですね。

例えば、下記の組み合わせです。

  • スライスとフラット
  • スライスとスピン

球種にコース(センター・ワイド・ボディー)を組み合わせれば、スライスサーブを相手に読まれづらくなります。

相手に読まれない、慣れさせない状況でスライスサーブを打てれば、効果的に働きます。

他の球種が打てる打点でスライスサーブを打つ

ある程度、球種やコースを打ち分けれるようになったけど、スライスサーブがあまり効かないんだよな…

もし、上記のような状況ならスライスサーブを読まれているかもしれません。

スライスサーブは打点を右にとるとボールを曲げやすいです。

球種やコースが増えても、打点の位置が明らかに違うとレシーバーにバレやすいです。

相手の打ち方をよく観察しているレシーバーには簡単にバレてしまいます。

じゃあ、どうしたらいいの?

難しいですが、他の球種が打てる打点でスライスサーブを打てるようにしましょう。

スライスサーブが打てる打点の範囲は非常に広いです。

打点を右にとって打つこともできるし、フラットサーブやスピンサーブの打点でも打つことができます。

フラットサーブの打点で打てるのはなんとなくわかるけど、スピンサーブの打点でどうやってスライスサーブを打つの?

身体の回転軸を変えてボールの当て方を変えると、スピンサーブの打点でもスライスサーブが打てます。

身体の回転軸は、上体の傾き具合のことですね。インパクトで上体の傾きが大きければ、ボールの下側がとらえやすくスピンサーブになります。インパクトで上体の傾きが少なければ、ボールの外側がとらえやすくスライスサーブになります。

なので、先にスピンサーブを覚えてからスライスサーブを練習したほうが効率はよかったりします。

もし、スライスサーブを先に覚えたなら、打点を大きく右にとるクセがつく前にスピンサーブに取り組むことをおすすめします。
以上、スライスサーブについてでした。

スライスサーブは使い所が多く、自由度の高いサーブです。

ですが、それゆえにフォームが崩れやすいです。

他の球種とのバランスをとりながら、スライスサーブを磨いていきましょう。

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