- テニスに必要な技術を元コーチが解説【初心者向け】
- テニスの技術を向上させる方法【どんな反復練習をするべきか】
テニスに必要な技術を元コーチが解説【初心者向け】
テニスはいろいろな技術が必要になりますが、本記事では
を解説します。
テニスのショットを大きく分けると、下記の6種類です。
- フォアハンドストローク
- バックハンドストローク
- フォアハンドボレー
- バックハンドボレー
- スマッシュ
- サーブ
それぞれどんなショットか簡単にまとめると、下記のようになります。
- 【フォアハンドストローク】
- →利き手側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット
- 【バックハンドストローク】
- →利き手の反対側に来たボールをワンバウンドさせてから返球するショット
- 【フォアハンドボレー】
- →利き手側に来たボールをノーバウンドで返球するショット
- 【バックハンドボレー】
- →利き手の反対側に来たボールをノーバウンドで返球するショット
- 【スマッシュ 】
- →頭上に上がったボールをノーバウンドで相手コートに叩きつけるショット
- 【サーブ】
- →自分で上げたボールを相手のサービスコートに入れるショット
もう少し詳しい解説は、下記の記事でまとめています。
テニスでは、この6つのショットを中心に習得しますが、そのとき初心者の方が必要になるのは下記の3つの技術です。
- ボールを飛ばす
- ボールをコントロールする
- ボールに入る
初心者がテニスの経験者にまったくかなわないのは、この3つの技術が大きな差となって現れているからです。
3つの技術をもう少し詳しく解説しますね。
ボールを飛ばす
テニスでは、打ったボールを相手コートに入れる必要がありますが、ネットから離れれば離れるほど
技術が必要になります。
ボールを飛ばすための
と
を覚えて、それをつなげばOKです。
ここでいう「準備の形」はラケットが引き終わったときの形のことで、専門用語だと
といいます。
フォアハンドボレーとバックハンドボレーでは、
と言われています。
「終わりの形」は、
と言うことが多いですね。
「準備の形」と「終わりの形」をつないで反復すると、ボールを飛ばせるスイングが身についていきます。
そうですね。
スイング中のどのへんで打つかも、ある程度は把握する必要はあります。
ただ、変に意識しすぎてスイングがぎこちなくなるのはよくありません。
あくまでも、打点はスイングの通過点にすぎないからです。
特に遠くへ飛ばす必要があるフォアハンドストロークやバックハンドストロークでは、「ボールを飛ばす」技術が早くから必要になってきます。
逆に、ネットのそばで打つことが多いフォアハンドボレーやバックハンドボレーでは、「ボールを飛ばす」技術の習得は後回しになります。
ボールをコントロールする
ボールを相手コートに返球するためには、ボールを飛ばすだけではなく、
技術が必要になります。
テニスで相手からポイントを奪うなら、相手のいないところにボールを打たなければいけないので、ボールをコントロールする技術が必要なのはわかると思います。
ボールをコントロールするには、打点前後で
必要があります。
ラケット面を保つには、まず
しておく必要があります。
手首が自由に動いてしまうと、ラケット面がいろんな方角へ向いてしまい、ボールをコントロールすることはできません。
それ以外の関節をどう使うかについては、グリップの握り方やショットの種類によっても変わってきます。
さらに、テニスのレベルが上がっていくと、
技術を覚えます。
ボールの回転量を調節することで、ボールをコントロールしやすくなります。
ボールに入る
ボールを飛ばせたり、コントロールできても、
ことができなければ、テニスのゲームはできません。
「ボールに入る」とは、ボールが打ちやすい位置まで近づくもしくは遠ざかることです。
まず、各ショットの打点の位置を把握しておく必要があります。
それは、「ボールを飛ばす」技術と「ボールをコントロールする」技術を磨いていけば、自然と打点と身体の位置関係も把握できるようになっていきます。
「ボールに入る」ために、もう一つ必要になるのは、
を覚えることです。
ボールと一定の距離を取るためには、状況によっていろいろなフットワークを覚える必要があります。
その中で、初心者の方が優先的にマスターしたいのは下記の3つです。
- スプリットステップ
- サイドステップ
- ボレーの基本フットワーク
「スプリットステップ」は、相手の打つボールに反応するために行います。
小さく両足をジャンプしているように見えますが、正しくは両足を離す動作です。
「サイドステップ」は、身体を横向きにしたまま移動するときによく使う動作です。
コート上で身体を横向きにしたまま前後に動いたり、正面を向いたままポジションを左右へ移動するときに使います。
「ボレーの基本フットワーク」は、ボレーを習うときに必ず覚える動きです。
- スプリットステップ
- 軸足を出しながらラケットセット
- 踏み込みながらボレー
この3つの動作で、ボールに近づきながらボレーします。
テニスの技術を向上させる方法【どんな反復練習をするべきか】
本記事の前半で解説した3つの技術「ボールを飛ばす」「ボールをコントロールする」「ボールに入る」を身につけるには、反復練習が必須です。
本記事の後半では、3つの技術をどんなふうに反復練習したらいいか解説します。
できるだけいい条件でボールを打つ
まず、「ボールを飛ばす」技術ですが、
ことがポイントになります。
ボールにタイミングが合うように、あらかじめ打つときの両足のスタンスを決めておき、テイクバックを済ませておきます。
そして、近くから打ちやすいところにゆっくりボールを送ってもらいます。
そうすれば、余計なストレスがかからずにボールを飛ばすことに集中できます。
この状態で繰り返しボールを打てば、飛ばす技術は自然と備わっていきます。
グランドストロークで1番簡単な練習だと、打点の真上から落としてもらったボールを打つ「トス打ち」ですね。
テニススクールの初心者クラスだと、この練習をよくやります。
ターゲットを設定して狙う
「ボールをコントロールする」技術は、手首をある程度固定してラケット面を保つ必要があると本記事前半でお伝えしました。
ボールをコントロールできるようになるには、練習中に
ことがポイントになります。
テニススクールのレッスンでは、コーンを置いて狙ったり、エリアを作ってそこを狙わせたりしますね。
ターゲットを設定すると、実際の落下地点との誤差を知ることができます。
その誤差の距離をフィードバックしていけば、徐々にボールをコントロールする感覚が身についていきます。
ボールなしでフットワークの素振りをする
「ボールに入る」技術は、フットワークを入れた球出し練習を繰り返す練習すれば身につきます。
ですが、初心者の方がいきなり動きながら打つのはかなりハードです。
初心者の方におすすめなのは、
練習です。
最初は、ボールの動きを追うのが精一杯でフットワークに意識が回りにくいからです。
ボールを打たずにフットワークの確認をしながら素振りを繰り返すと、実際に球出し練習をするときもスムーズに動けるようになります。
テニススクールのレッスンでも、球出し練習をする前に一度フットワークを入れながら素振りをさせることがあります。
生徒さんのフットワークに問題がないか確認してから球出しに入るので、効率よく練習を進められます。
初心者の方は、本記事で紹介した3つの技術を向上させることで早くラリーやゲームを楽しめるようになります。
各ショットで、3つの技術の足りない部分を見つけて強化してみてください!