- テニスのトスが安定する方法 【足りなかったのは腕を上げる回数】
- テニスのトスの練習方法【ちょっとした工夫でうまくなる】
また、わたし自身もトスがうまく上がらず、苦しんだ経験があります。
テニスのトスが安定する方法【足りなかったのは腕を上げる回数】
サーブのトスアップがうまくいかない方を観察するといろいろな特徴が見られます。
- ボールを上げる腕のスピードが速い
- ボールを上げている最中に1度動きが止まる
- ボールを離すのが遅く後ろに上がる
- ボールを離すのが早く肘や手首で調節している
- 両膝の曲げ伸ばしを使ってトスアップしている
ただ、これらのクセに気づいても、簡単に直すことはできません…
トスアップの目的は狙ったところにボールを上げること
トスアップで1番大切なのは、狙ったところ(サーブのヒッティングポイント)にボールを送れるようになることです。
トスの上げ方に、ルールがあるわけではありません。
- トスの持ち方はコップを持つようにボールを軽く握る
- 1度ボールを下ろしてから上げる(もしくは上げてから開始する)
- 最初から打点の位置を見ながらボールを上げる
- 肘を伸ばしたまま肩を支点にボールを上げる
- 肩より上でボールをはなす
上記はトスアップでよく勧められている方法ですが、狙ったところにボールを送れるならわざわざ意識しなくてもいいわけです。
トスで勧められていることをいろいろ意識するより、狙ったところにボールが上がるかどうかを見る。
狙ったところにボールが上がらなければ、何が原因か探り、少し修正してみる。
この順序が大切です。
トスの上げ方を考えるより練習しよう
とは言っても、トスの上げ方を修正する前に、練習量が足りていない場合がほとんどです。
トスの上げ方を考えるより、狙ったところにボールが上がるよう下投げの練習をしたほうがいいでしょう。
トスを上げるほうの腕は、利き腕のように器用に動かせません。
利き腕側に比べると、ボールを上げるときの感覚もあまりないはずです。
トスを正確に上げるには、圧倒的に経験値が足りない状態からスタートしています。
狙ったところにボールが上がるよう下投げの練習をして、腕の振りを覚える必要があります。
わたし自身、トスの上げ方を教わったりテニスの教本で学んだりしましたが、コーチになってもトスは苦手でした。
たまたま左手でサーブを打つ機会がありました。
当然ながら、右手のようにサーブは打てません。
ただ、トスアップだけは右手(利き手)で上げるため、普段左手で上げているトスアップよりスムーズかつ正確にできました。
なぜ、右手のほうがうまくトスが上がるのか、そのとき考えてみました。
- 利き手だから
- 下投げの経験値も右手のほうが上だった
利き手だからというのもありますが、サーブを打つたびに今まで左手でボールを上げてきたはずです。
それでも、レッスンで手出し(手を使ったボール出し)をするとき、右手を使う回数がかなり多いことに気づきました。
手出しのほとんどは、サーブのトスと同じく下投げ。
試しに、片手だけで手出しするときは左手を使うようにしてみました。
手出しはいろいろな機会で使います。
グランドストローク、ボレー、スマッシュ、サーブ…
左手のボール出しは右手に比べるとやりづらかったですが、しばらく続けると左腕を上げる動きがスムーズになりました。(普段両手でボール出しもしますので、まったくできないわけではありませんが…)
気がつくと、自分がサーブを打つときもボールがスムーズに上げられるようになっていました。
もちろん、トスを山ほど練習した人でも、ボールがうまく上がらなくなるケースはあります。
利き手じゃないうえに、腕を上げる回数も少ない…
そんな方に必要なのは、トスを上げる練習です。
いくらトスの上げ方を考えても、練習量が足りなければ狙ったところにボールは上がるようになりません。
トスは腕の振りに絞って練習しよう
トスの練習をするときは、腕の振りに絞って練習してみましょう。
サーブは、非常に複雑な動作です。
トスと同時に、後ろ足から前足への体重移動とラケットのテイクバックを行わなければいけません。
トスアップした左腕を上に伸ばして、トロフィーポジションをとらなければいけません。
サーブを練習すれば複雑な動作を総合的に鍛えることはできますが、トスの精度を磨くのは難しいです。
- グランドストロークなら、やさしいボールを送りその場でスイングを練習します。
- サーブのスイングなら、ボールを投げて腕の振りや体重移動を学びます。
サーブのトスも同じように、下からのボール投げを反復し、腕の振りを練習すべきです。
テニスのトスの練習方法【ちょっとした工夫でうまくなる】
サーブでは、スイングがどんなに優れていてもトスがうまく上がらなければ失敗に終わります。
なので、サーブのスイングを覚えるのと並行してトス練習にも時間を注ぐべきです。
できるかぎり毎日練習をやると、腕はスムーズに上がるようになり、トスで悩まなくなります。
下投げでボールをターゲットに入れる練習
トスと同時に、ラケットでボールをコンタクトするところまでを練習するドリルもいくつかあります。
ただ、トスの精度を本当に上げたければ、下投げに絞って練習することをおすすめします。
自宅でもできる簡単な練習です。
- ターゲットを高いところに設置する
- ボールを用意する
- 身体の正面をターゲットに向けて下から投げ入れる
ターゲットを高いところに設置する
ターゲットを高い位置に設置します。
わが家では、ハンガーをカーテンレールにかけてランドリーバスケットを高いところに設置して練習しています。
おもちゃのバスケットゴールもいいですね。
ボールを用意する
テニスボールを1球用意すればできますが、スポンジボールなどでも十分効果はあります。
わが家ではスポンジボールを20球くらい購入しているので、大量に使って練習しています。
身体の正面をターゲットに向けて下から投げ入れる
ターゲットから近い距離でかまいません。
身体の正面をターゲットに向けて、トスするほうの手にボールを持って、下から投げ入れます。
お子さんなら立ったままできます。
大人だとターゲットが低いと思いますので、両膝を床につけてやってみましょう。
両膝を床につければ、膝の曲げ伸ばしを使わずにトスアップする習慣がつきます。
素振りをしてからトスを入れる方法
上記のドリルでトスのコントロールが安定したら取り入れたいのが、「素振りをしてからトスを入れる方法」です。
テニスのサーブは、トスに合わせてスイングをしがちです。
いわゆるトス主体のサーブです。
これだと、トスが崩れるとスイングも一緒に崩れていきます。
トスを上げずに1度素振りを入れることで、スイング主体のサーブを目指します。(普段打っているサーブのフルモーションで素振りします。)
素振りでサーブのスイングを目に焼きつけ、そこにトスを入れこむようにします。
素振りをすることで、ボールをとらえる位置も確認できます。
そこを狙ってトスを上げるようにします。
1球1球サーブを打つ前に素振りを入れるのは面倒ですが、いいリハーサルになるはずです。
簡単な下投げ練習を繰り返せば、トスに悩まなくていいサーブが打てるようになります。
ぜひ、試してみてください。
サーブの仕組みがわかる定番書⬇︎ スマホに携帯できるサーブのバイブル⬇︎