テニスのジャックナイフとは？メリットとデメリットをわかりやすく解説

テニス選手がジャンプしながら打っている「ジャックナイフ」がかっこよかった。「ジャックナイフ」について詳しく知りたい。

そんな疑問にお答えします。

【本記事の内容】

テニスのジャックナイフとは？メリットとデメリットをわかりやすく解説
テニスのジャックナイフを打つコツ|ジュニアでもできる練習方法を解説

リョウジ

・テニススクールの運営に10年携わる。
(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

・草トーナメントは80大会以上出ている年もあるくらい好き。
(オープンでの優勝回数は13回。ほとんどシングルス。)

・「サーブ・フォアハンド・バックハンド」はかなり伸び悩んだ。
(通ったスクール数は多く、テニスで悩んでいる方の気持ちもわかります。)

テニスのジャックナイフとは？メリットとデメリットをわかりやすく解説

まずは、プロテニス選手がよく使う技「ジャックナイフ」とは何なのか、そしてその利点と欠点について解説します。

ジャックナイフとは？
ジャックナイフのメリット
ジャックナイフのデメリット

ジャックナイフとは？

テニスのジャックナイフとは、高く弾んだボールに対して、空中で片足を後方に蹴りながら打つジャンピングショットのことです。

両手バックハンドストロークでジャンプして打つショットを差すことが多いのですが、片手バックハンドストロークやフォアハンドストロークでもジャックナイフは使われています。

錦織圭選手がよく使っていたフォアハンドストロークのジャックナイフは「エアケイ」と呼ばれていますね。

本来の「ジャックナイフ」の意味は、折りたたみ式のナイフです。テニスのジャックナイフは日本でしか通用しない言葉です。海外では、「Jumping Backhandジャンピング　バックハンド」、フォアハンドなら「Jumping Forhandジャンピング　フォアハンド」のように言います。

ジャックナイフのメリット

ジャックナイフにはどんなメリットがあるの？

ジャックナイフのメリットは下記のとおり。

高い打点で打てる
早いテンポで打てる
ポジションを下げずに済む

ジャックナイフは、高く弾むボール(例えばスピンサーブやトップスピンのかかったショット)にもジャンプをすることで力の入りやすい打点で打つことができます。

特に、バックハンドストロークは高い打点で力が入りにくいので、ジャックナイフの使用頻度が上がりやすいです。

また、ジャックナイフは早いテンポで打てることも魅力です。

普段と違うタイミングで打たれば、相手に不意打ちを喰らわすこともできます。

前方へジャンプしながら打つため、ポジションを下げずに打てるところもいいですね。

ジャックナイフのデメリット

ジャックナイフにはどんなデメリットがあるの？

メリットだけ見ると、言いことづくめのジャックナイフですが、デメリットもあります。

習得が難しい
コントロールの精度が落ちやすい
体力の消耗が激しい

マスターしてしまえばデメリットとはいえませんが、ジャックナイフは

習得が難しい

です。

身体操作・タイミング・バランスのすべてを整えるのは、なかなかハードです。

特に、動くボールに対して、ジャンプするタイミングや片足を蹴りながらスイングするタイミングを合わせるのは至難の技。

それゆえに、コントロールの精度も落ちやすいです。

片手バックハンドのジャックナイフだと、身体が開きすぎて狙った方向から外れてしまうことがよくあります。

また、ジャックナイフを繰り返すと、下半身を中心に消耗していきます。

フィジカルを鍛え抜いていれば平気かと思いますが、わたしたち一般人にはかなりきついショットです。

このようなデメリットがあるので、ジャックナイフの使いどころは選ぶ必要がありますね。

テニスのジャックナイフを打つコツ|ジュニアでもできる練習方法を解説

ジャックナイフを打つコツを知りたい

本記事後半では、小学生でもできるジャックナイフの練習方法について解説します。

ポイントは、

段階的に練習すること

そして

素振りをうまく活用すること

です。

通常のグランドストロークが打てれば、ジャックナイフは練習で覚えれます。ただ、山なりのボールが来たとき、下がって打てるようになってから覚えたほうがいいです。最初は、下がって打つグランドストロークをベースにし、ジャックナイフはオプションとして考えましょう。

スキップしながら身体を捻りテイクバックの感覚をつかむ

まずは、スキップしながら身体を捻りテイクバックの感覚をつかみましょう。

両手を前に向けて、手を組みます。

そこから、スキップします。

⇅

右膝を上げながら、両手を右側に捻る。

左膝を上げながら、両手を左側に捻る。

これを繰り返します。

前進せずに、その場でスキップをしてもかまいません。

この身体が捻れた状態が、ジャックナイフのテイクバック時になります。

なるべく高くジャンプしながら、スキップしましょう。ジャックナイフでは、滞空時間が長いジャンプが必要です。

ジャンプせずに片足立ちで素振り

膝を上げながらのテイクバック動作に慣れたら、ジャンプなしで素振りしてみましょう。

片足でバランスをとりながら、スイングと蹴り足を連動させます。

右利きのバックハンドストロークの場合で説明します。

バランスをとるのが右足、スイングしながら蹴る足が左足になります。

最初の構えでは、身体を横向きにして左足を引いておくとやりやすいです。(慣れたら、やらなくてもOK。)

テイクバックしながら、左膝を上げます。

フォアハンドストロークの場合、身体は斜め前向きくらいに構え、右膝も斜め前に上げるほうが、窮屈にならず振りきれます。(特に厚いグリップ。)

スイングしながら、左足を後ろへ蹴ってバランスをとります。

素振りだけでも練習になりますが、近くから手出ししてもらったボールをノーバウンドで打つ練習をするとさらにいいです。(ノーバウンドで打ったほうがタイミングがとりやすいです。)

この練習で、片足でのバランス感覚と後方へ足を蹴りながらラケットを振る感覚を養いましょう！

ラケットは、高い打点で厚く打てるように横に振りましょう。

詳しくはこちら⬇︎

テニスのフラット(ドライブ)で打つ方法|横振りをマスターするには

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ジャンプしながらジャックナイフの素振りをする

片足でバランスをとり、足を後方へ蹴りながらラケットを振る感覚を身につけたら、実際にジャンプしながらジャックナイフにチャレンジしてみましょう。

やはり、最初は素振りから取り組みます。

最初の構えでは、蹴る足を引いておくとやりやすいです。(１つ前の練習と同じ構えです。)

ジャンプと同時に、テイクバックしながら左膝を上げます。

そして、空中にいる間に左足を後方へ蹴りながらラケットを振りましょう。

素振りができるようになったら、山なりのボールを実際に打って練習してみましょう。

上から抑え込めるように、ボールに向かってジャンプするのがコツです。

以上、テニスのジャックナイフについてでした。

テニスの必殺技という感じで、打てるとカッコよさアップです。

バックハンドストロークに弾むボールが来て、下がらずに打ちたいときに活躍するので、ぜひチャレンジしてみてください！