テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け

基礎知識
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テニスをしていると、「ブレイク」と「キープ」いう言葉をときどき聞く。「ブレイク」と「キープ」はどういう意味で、どんなときに使うの?
そんな疑問にお答えします。
【本記事の内容】
  1. テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け
  2. テニスのブレイクとキープの秘訣|自分のミスを減らし相手のミスを誘え
書いている人
リョウジ

テニススクールの運営に10年携わる。(テニスコーチ・ストリンガー・フロント・事務など幅広く経験。)

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テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け

テニスのブレイクとキープの意味を元コーチがわかりやすく解説|初心者向け

プロの試合をテレビやスマホで観戦していると、解説者が必ずといっていいほど使う「ブレイク」と「キープ」という言葉。

「ブレイク」と「キープ」は、サーブを打つ「サーバー」とそれをレシーブする「レシーバー」に関係しています。

本記事では、テニスの初心者でもわかるように、「ブレイク」と「キープ」の意味と使い方を解説します。

「ブレイク」の意味と使い方

テニスの「ブレイク」とは、レシーバーが相手のサービスゲームを奪うことを意味します。

「サービスブレイク」ともいいます。

「ブレイク」は、下記のように使われます。

相手のサービスゲームをなんとかブレイクできた。

プロテニスプレーヤーのように、お互いのサーブ力が高いとブレイクするのは困難です。

相手のサービスゲームを1回でもブレイクできれば、大きく勝利に近づきます。

ただ、サーブ力がそれほど高くないわたしたちの場合、レシーブのほうが有利になりやすく、ブレイク合戦になることも多いです。

breakブレイク」には、「壊す」「破る」という意味があります。相手の有利な状況(サービスゲーム)を打ち破るという意味から名付けられました。

「キープ」の意味と使い方

テニスの 「キープ」 とは、自分のサービスゲームをとることを意味します。

「サービスキープ」ともいいます。

「キープ」は、下記のように使われます。

お互いサービスキープが続き、どちらも譲らない互角の展開だ。

お互いのサーブ力が高い場合、サーバー優位でゲームが進み、サービスキープが続きます。

サービスエースやサーブでレシーバーを崩して次の1打で決める機会が多ければ当然そうなりますね。

わたしたちの場合は、まずダブルフォルトしないように気をつけるとサービスキープしやすくなります。(ダブルフォルトは、2回ともサーブを失敗してポイントを失うことです。)

keepキープ」には、「保つ」「維持する」という意味があります。自分の有利な状況(サービスゲーム)を保つという意味から名付けられたものです。

その他の「ブレイク」の使われ方

テニスでは、下記のようなときにも「ブレイク」という言葉を使います。

【ブレイクポイント】
レシーバーがあと1ポイントとればゲームをとれる状況のこと。「0 – 40」「15 – 40」「30 – 40」「アドバンテージレシーバー」のときはブレイクポイント。
【タイブレイク】
ゲームカウントが「6 – 6」になった場合に行われる特別ルール。2ポイント差をつけた状態で、先に7ポイントとったほうがセットを取得できる。
【ミニブレイク】
タイブレイク中に、レシーバーがサーバーからポイントを奪うとミニブレイクになる。お互いキープ合戦となっているとき、ミニブレイクすると有利に戦える。

タイブレイクのルールについては、下の記事で詳しく解説しています。

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テニスのブレイクとキープの秘訣|自分のミスを減らし相手のミスを誘え

テニスのブレイクとキープの秘訣|自分のミスを減らし相手のミスを誘え

ブレイクもしくはキープするには、どんなことに気をつけたらいい?

本記事の後半では、ブレイクとキープするための方針について書いていきます。

ブレイクとキープそれぞれの秘訣を、3ステップで紹介します。

ブレイクする3つのステップ

相手のサービスゲームをブレイクするためには、とにかくリターンが大切です。

以下の3つのステップを意識してみましょう。

  1. リターンを確実に返す
  2. リターンを深く返す
  3. サーブが甘ければ攻撃する

リターンを確実に返す

レシーブゲームで最初に意識したいのは、リターンを確実に返すこと。

リターンで、頻繁にネットしたり、アウトしているようだとブレイクは難しいからです。

相手コートへ確実に返すコツとしては、状況に応じて

コンチネンタルグリップでのブロックリターンやスライスリターン

を織り交ぜることです。

コンチネンタルグリップでのリターンはグランドストロークの握りよりリーチが長く、速いサーブも上向きの面を作って安全に返すことができます。

すべてコンチネンタルグリップでのリターンになってしまうと、相手のサーブアンドボレーなどでやられてしまいます。2種類以上のリターンを織り交ぜることで、サーバーに読まれないようにしましょう。

リターンを深く返す

次のステップとしては、リターンを深く返すこと。

リターンが高い確率で相手コートに入っていても、ボールが浅ければ次の一打でやられてしまいます。

リターンを深く返すことで、サーバー有利の状況からイーブンへ持っていきやすくなります。

リターンを深く返せれば、サーバーは次の攻撃がしにくくなり、対等なラリー戦へ持ち込めます!

サーブが甘ければ攻撃する

レシーバーがさらにブレイク率を上げるには、チャンスがあればリターンで攻撃すること。

特に、サーバーがセカンドサーブを打つときは、フォルトしないように確率重視の回転系サーブになりやすいです。

サーブのバウンド地点は必ずサービスラインより手前だとわかっているので、甘ければポジションを前にとり、攻撃に転じましょう。

レシーブでうまく攻撃できれば、ポイント取得率は上がり、やがてサービスブレイクのチャンスがやってきます。

キープする3つのステップ

自分のサービスゲームをキープするためには、サーブの出来が鍵を握っています。

以下の3つのステップを意識してみましょう。

  1. サーブを確実に入れる
  2. 相手にいいリターンを打たせない
  3. 3球目攻撃で相手を仕留める

サーブを確実に入れる

サービスキープをするには、まずサーブを確実に入れること。

1ゲームにダブルフォルトを2回以上してしまうと、サービスキープはかなり難しくなります。

もし、ダブルフォルトが減らないようなら、ファーストサーブとセカンドサーブを打ち分けるのではなく、セカンドサーブを2回打つつもりでいきましょう。

ファーストサーブの入る確率を上げることができれば、ダブルフォルトはかなり減らせます!

相手にいいリターンを打たせない

サーブが確実に入るようになったら、次に意識したいのが相手にいいリターンを打たせないこと。

サーブが確実に入ったとしても、相手が気持ちよくリターンできてしまうと、レシーバー優位のラリーが始まってしまいます。

相手が手も出せないサービスエースを連発できればいいですが、現実はそううまくいきません。

相手にいいリターンを打たせないように、

球種やコース

を変えて相手にサーブを読みづらい状態を作りましょう。

球種は

フラット・スライス・スピン

コースは

センター・ボディー・ワイド

この2つを組み合わせて相手の読みを外すようにします。

サービスエースがとれなくても、相手が苦し紛れのリターンを打ってくれば、サーバー側のチャンスは続きます!

3球目攻撃で相手を仕留める

相手が苦し紛れのリターンを打ってくれれば、次の1打で決められます。

3球目攻撃で、相手を仕留めましょう。

サーブで相手を崩せたのであれば、ポジションをベースラインより前へとり、次の攻撃に備えます。

ボールが浅ければ、普段より高い打点、早いテンポでオープンコートもしくは相手の逆をついて打ち込みます。

いきなり本番でできることではないので、普段からサーブと3球目攻撃をセットにした練習をしておくのがいいでしょう。

サーブを打った後、球出しで浅いボールを送ってもらい打ち込む練習をしておくと、実戦でも同じように攻撃できます!
以上、テニスのブレイクとキープについてでした。

テニスのブレイクとキープがわかると、テニス観戦するときも自分かプレーするときも試合を楽しめるようになります。

ブレイクとキープを意識しながら、試合を楽しんでみてください!

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