- テニスのグリップテープの巻き方|初心者もできるコツを元コーチが伝授
- テニスのグリップテープを2重巻きにするメリットとデメリット
テニスのグリップテープの巻き方|初心者もできるコツを元コーチが伝授
初心者でもグリップテープ(オーバーグリップ)を巻けるように、下記の8ステップに分けて解説します。
- 保護フィルムをはがす
- 両面テープをはがしてグリップエンド側の1面に貼る
- 序盤は強めに引っ張って巻く
- グリップエンド付近を巻き終えたら緩めに巻く
- 足りなかったり余ったりしたら巻き直せばOK
- 強めに引っ張って巻く
- はみ出たグリップテープをカット
- 最後にシールで止める
本記事で使用するのは、下記のグリップテープ。
テニスショップなら必ず置いてある
です。
初心者の方が1番てこずるのは、グリップエンド付近を巻く序盤。
グリップエンド付近は太さが急激に変わるため、グリップテープに隙間ができやすいからです。
ヨネックスのウェットスーパーグリップは伸縮性が高いため、引っ張りながら巻けば隙間ができないのでおすすめですよ!
保護フィルムをはがす
まず、グリップテープの保護フィルムをはがします。
保護フィルムがついているほうが表側です。
両面テープをはがしてグリップエンド側の1面に貼る
グリップテープが斜めに切れているほうに、両面テープが付いています。
両面テープをはがして、グリップエンドの8角形のうちの1面に貼ります。
斜めに切れているほうをグリップエンドの角に合わせます。
斜めに切れているほうをグリップエンドの角に合わせることで、自然と斜めに巻いていけます。
右利きの場合、グリップエンドから見て逆時計回りに巻きます。
右手でグリップを握ったとき、絡んだ指とグリップテープが同じ方向になるはずです!
左利きの場合は、グリップエンドから見て時計回りに巻きます。
グリップテープの反対側を下のように切り取ると、時計回りに巻けます。
グリップテープの反対側は両面テープが付いていないので、親指で先を押さえながら巻くことになります。(巻くのがちょっと難しくなります。)
序盤は強めに引っ張って巻く
序盤のグリップエンド付近を巻くときは、太さが急激に変わるため、グリップテープに隙間ができやすいです。
グリップテープがぴったりと元グリップに付くように、強めに引っ張って巻きます。
ヨネックスのウェットスーパーグリップは伸縮性が高いので、他のグリップテープよりきれいに巻けますよ。
グリップエンド付近を巻き終えたら緩めに巻く
難所のグリップエンド付近を巻き終えたら、グリップの太さが一定になるので、引っ張る力を少し緩めて巻くことができます。
グリップテープがめくれて元グリップが見えないように、少し重ねて巻くといいでしょう。
足りなかったり余ったりしたら巻き直せばOK
グリップをすべて巻いてみて、足りなかったり余ったりしたら、最初もしくは途中から巻き直せばOK。
グリップテープが足りなかった場合は、グリップテープの重なっている部分をもう少し細くしたり、引っ張る力を強めて巻いてみましょう。
逆に、グリップテープが余った場合は、ハサミでカットしてもいいでしょう。
巻き直す場合は、グリップテープの重なっている部分をもう少し太くしたり、引っ張っる力を緩めて巻いてみましょう。
終盤は強めに引っ張って巻く
グリップテープが緩まないように、終盤は強めに引っ張って巻きます。
はみ出たグリップテープをカットする
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はみ出たグリップテープをハサミで斜めにカットします。
元グリップのシールが半分見えるくらいのところでカットするといいでしょう。
最後にシールで止める
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最後に、付属のシールでグリップテープを止めます。
シールは、元グリップのシールの真上を目安に貼ります。
ヨネックスのスーパーウェットグリップの付属シールは伸びるタイプなので、引っ張りながらきれいに巻けます。
動画で確認したい方はこちらがわかりやすいですね⬇︎
テニスのグリップテープを2重巻きにするメリットとデメリット
本記事後半では、グリップテープ(オーバーグリップ)の2重巻きについて解説します。
2重巻きを検討されている方は、参考にしてみてください。
グリップテープを2重巻きにするメリット
グリップテープを2重巻きにするメリットは以下のとおりです。
- 【グリップサイズを上げられる】
- グリップを手軽に太くすることができる。グリップが細いと感じる場合の選択肢の1つ。
- 【クッション性能が上がる】
- 2重巻きすることでクッション性能が高まり、手への負担を軽減できる。
- 【フィット感が高まる場合あり】
- 2重巻きにすることでフィット感が上がれば、打球時の感覚を向上させられる。
2重巻きをすすめているわけではありませんが、人によっては上記の効果を感じられるでしょう。
グリップテープを2重巻きにするデメリット
それに対して、グリップテープを2重巻きにするデメリットは下記のとおりです。
- 【グリップの握りが再現しづらくなる】
- 2重巻きにすることで角や面が感じにくくなり、グリップの握りが再現しづらくなる可能性あり。
- 【グリップチェンジしづらくなる】
- 8角形のグリップが丸に近くなり、グリップチェンジが正確にできない可能性あり。
2重巻きの最大のデメリットは、8角形の形がわかりづらくなってしまうことです。
その結果、グリップの握りを再現しづらくなったり、グリップチェンジに支障を起こす場合があります。
グリップサイズを上げることが目的なら、下記のアイテムを使う方法もあります。
2重巻きに違和感を感じるなら、上記のアイテムも検討してみましょう。
グリップテープを2重巻きにしているプロ
グリップを握るときに支障をきたす場合があり、2重巻きをおすすめしないコーチが多いと思います。
わたし自身も高校生のころ2重巻きをしていた時期があり、そのときの経験を思い返すとおすすめはしません。(グリップの握りが定まらずやめました…)
ただ、グリップテープを2重巻きすることで、
よりいい感覚でボールを打てる方もいます。
メリット・デメリットを知ることも大切ですが、実際に試して合う合わないをご自分で判断することも必要かと思います。
グリップテープを2重巻きにしているプロテニスプレーヤーもいます⬇︎
澤柳璃子プロのように、ラケットのグリップサイズを上げるのではなく、グリップテープを2重巻きにすることで握りがフィットする場合もあります。
また、上の動画では澤柳璃子プロならではのこだわりを知ることができます。
元グリップを傷めない工夫として、両面テープを弱めて貼る方法は勉強になりました。
最初は巻きやすいグリップテープで練習すると、他のグリップテープでも巻けるようになっていきます。
巻き方を覚えたら、いろいろなグリップテープにチャレンジしてみるといいですね!